
妊娠中毒症の正式名所は妊娠高血圧症候群といいます。妊娠中毒症と言っても通じますので、妊娠高血圧症候群と言いにくい人はどちらでも良いと思います。
妊娠高血圧症候群の症状とは
簡単に言うと高血圧の症状が出ると考えるとわかりやすいでしょう。その他にも蛋白尿やむくみなどが起こることが多いです。妊娠20周目くらいから出産後12周目くらいまで症状が出ることが多いそうです。割合的には20人に1人くらいの割合で起こる病気で、高齢出産の人や15歳未満の若すぎる妊婦さん、初産の人にもよく出る症状だと言われています。また、肥満体質の人や元々血圧が高い人も注意が必要です。
出産の経験がある人はわかると思いますが、むくみがひどい人は結構多いのではないでしょうか?血圧が高くなることで血流が悪くなり、むくみが出てくるのです。特にふくらはぎから足先までがむくむ人が多いですね。私も妊娠末期には足がパンパンにむくんでいました。むくみが出ている場合には産婦人科の定期検診の時に対応を聞いておきましょう。
妊娠高血圧症候群の原因とは?
原因はいまだに解明されていないようですが、予測として言われているのが2点ほどあります。
- 赤ちゃんと母体をつなぐ血管が上手くできない
- 赤ちゃんを異物と認識してしまったため排除しようとしている
赤ちゃんと母体をつなぐ血管がしっかりとつながっていない場合、栄養があまり赤ちゃんに届いていないと認識してしまい、無理をして栄養を送ろうとすることから血管に負担がかかってしまい、高血圧になってしまうという考え方です。
もう一つは、赤ちゃんを異物と認識してしまうと、体から出そうということで、血管を壊そうとする働きをしてしまうのではないかという考え方です。
母体への悪影響とは?

下記のような症状が出ます。どの症状も悪化すれば、死ぬことも考えられる病気ですので早期発見が重要でしょう。
肺水腫
高血圧によって、血管内の液体成分が血管からにじみ出て、肺にたまり呼吸への影響が出ることです。呼吸困難や酸素が薄くて息苦しいような症状が出ます。
脳出血
血圧が高くなることで、脳の血管が破裂します。多くの人が知っている病気の一つではないでしょうか
HELLP症候群
血管の中の赤血球が破壊され、肝機能障害が怒ります。
赤ちゃんへの悪影響とは?
赤ちゃんへ栄養があまり届かないことで、成長が遅くなったり、未熟児のまま産まなければいけなくなってしまったり、酸素不足で脳や体の機能に障害が起こる可能性があります。最悪の場合、死に至ることもありますので注意が必要です。
妊婦健診を受けることで早期発見できる
基本的には、妊婦健診を定期的に受けることで早期発見をすることができます。小さいことでも良いので、気になったことがあったらすぐに相談するようにしましょう。
- 頭痛が増えた
- 目がチカチカする
- 急激に体重が増えた
- 足や顔のむくみがひどい
これらの症状がある場合には、検診の時に産婦人科で相談しましょう。「体重が増えすぎだから体重をコントロールしましょう。」と言われるのも妊娠高血圧症候群のリスクを下げるためです。
基本的にはお医者さんが血圧の数値などを見ているので事前に発見できるでしょう。
妊娠高血圧症候群を予防するには
原因がハッキリとわかっていないのですが、出来る限りのことをやっておいたほうが安心です。基本的には高血圧が原因になっていますので、高血圧になるような生活をヤメておけば良いでしょう。糖尿病の人の食事制限などを参考にしても良いかもしれませんね。ざっくり説明すると、下記のことを注意して下さい。
- 塩分は控えめの料理
- 炭水化物を取りすぎない
- 糖質を摂りすぎない
- 甘いものも食べすぎない
- タンパク質をしっかりとる
- ミネラルをしっかりとる
- ビタミンもしっかりとる
こうやって見ると、糖尿病の人が気をつけている食事法ですね。妊娠をしてしまうと味覚障害が起こったり好みが変わったりします。また、今まで甘いものを全く食べてこなかったのに、好きになる人も出てくるくらいです。体調の変化が大きくなる人も多いので、食事には注意しておきましょう。
まとめ
妊娠高血圧症候群の主な原因はハッキリとわかっていませんが、高血圧の症状と同じなので、まずは食生活を気をつけておくようにしましょう。
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