
ジャケットやコートなどのアウター、スーツなど、水洗いできないもののために「汗抜き加工」というものがあるのをご存知でしょうか?
そもそもクリーニングには、油溶性の汚れに強いドライクリーニングと、水溶性の汚れに強い水洗いがあり、
汗は水溶性の汚れのため、ドライクリーニングでは汗汚れを落としきることができません。
ドライクリーニングと水洗いについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
汚れをしっかり落とすなら水洗い!水洗いのおすすめ宅配クリーニング3選
「冬は汗なんてかかないから」「コートに汗なんて」
と油断していると、数年後に黄ばみとして残るかもしれませんよ。
今回の記事では、汗シミについてと、汗抜きをしてくれる宅配クリーニングをお伝えします。
汗が出る仕組み
汗とは皮膚の汗腺から出る液体で、99%が水分ですが、少量の塩素や尿素等も含まれています。
汗には体温調節の役割があり、外気温が高いときや運動後などだけではなく、何もしなくてもうっすら汗をかくのはこのためです。
冬でも、流れるほどではなくても、水滴になっていなくても、汗はかいているのですよ。
汗シミはなぜできるの?
汗には「リポフスチン」という色素が含まれており、これによって汗シミができます。
リポフスチンは人種によって色が異なり、日本人の場合は茶褐色や薄黄色であることから、黄ばみができます。
さらに、洗濯で落としきれなかった汗が蓄積されると、空気中の酸素と化学反応を起こし酸化することで黄ばみが濃くなります。
コートに黄ばみを作ってしまうのも、冬sの少量の汗を落としきらずに蓄積されたことが原因ですね。
注意すべきは黄ばみだけではない!
汗シミというと、ついつい黄ばみに目が行きがちですが、注意すべきは色だけではありません。
黄ばみができるということは、汚れが蓄積されているということ。
気が付かないうちに臭いの原因になっているかもしれません。
衣類別汗抜きの方法
出来てしまった汗シミを自宅で落とす方法についてお話していきます。
汚れの種類には酸性のものとアルカリ性のものがあり、汗は酸性の汚れになります。
そのため、反対のアルカリ性の洗剤を使用することで汗シミを落とすことが可能になります。
Yシャツ・Tシャツの汗抜き方法
襟や袖など、汗で黄ばみやすい部分を洗うには固形石鹸がおすすめです。
特に、蛍光増白剤の入っている石鹸は黄ばみとの相性がよくおすすめです。
- 黄ばみが気になる部分に直接石鹸をこすりつける
- よく揉み洗いをする
- 黄ばみと馴染みにくければ歯ブラシなどで石鹸をすり込む
- 黄ばみがとれたらいつも通り洗濯機で洗う
たったこれだけで、YシャツやTシャツの黄ばみを落とすことができます。
しかし、蛍光増白剤は見た目の白さを増幅させるため、白いシャツにはおすすめですが、色味のあるシャツには使用できないというデメリットがあります。
「色味のあるシャツ汗シミをどうにかしたい」「固形石鹸がない」という方には台所用洗剤がおすすめです。
方法は固形石鹸を台所用洗剤に変えて洗うだけなので簡単です。
ぜひ試してみてくださいね。
スーツの汗抜き方法
シャツは水洗いが可能なので洗剤を使用して洗うことが可能ですが、水洗い不可のスーツの場合は洗剤を使用せずに落とします。
- 40度前後のお湯でタオルを濡らし固く絞る
- 絞ったタオルで汗シミの部分をとんとん叩く
- 乾いたタオルで水分を拭き取る
- 乾くまで日陰でしっかりと乾かす
臭いが気になる場合にはスチームアイロンの蒸気をたっぷり含ませ、しっかりと乾かすことで臭いが取れます。
蒸気には臭いを取り除く効果があるのでぜひ試してみてくださいね。
コートについた汗シミ
トレンチコート、ダウン、ウールのコートなど、種類によって汗シミの落とし方は異なります。
トレンチコートの汗抜き方法
トレンチコートにはおしゃれ着用洗剤を薄めたものを使用し汗抜きをしていきます。
- 水4Lに対して、おしゃれ着用洗剤10ml程度を混ぜた液を作る
- ①の洗剤液でタオルを濡らし固く絞る
- 絞ったタオルで汗シミになっている部分をたたく
- 40度程度のお湯でタオルを濡らし固く絞る
- ④で洗剤を付けた部分をたたく
- 汚れがとれたら日陰でしっかりと乾かす
この際、水に対する洗剤の量が多かったり、絞りが甘く水分が多いとトレンチコートのよれに繋がるので注意してください。
ダウンの汗抜き方法
ダウンの汗抜き方法も、トレンチコートと同じ方法で可能です。
落ちにくい場合にはYシャツと同じように固形石鹸を使用することも可能ですが、
Yシャツのように固形石鹸で汚れを落とした後に洗濯機で洗うことはできないので石鹸の付けすぎに注意が必要です。
石鹸を使用し汚れが落とせたら、40度程度のお湯で濡らしたタオルを固く絞り拭き取ったあと、日陰でしっかりと乾かしてください。
ウールのコートの汗抜き方法
ウールのコートは、トレンチコートと同様の方法で汗抜きをすることが可能です。
しかし、トレンチコートよりも洗剤を落としにくいため、落ちないからといって洗剤を付けすぎてしまわないように注意が必要です。
汗シミを予防するにはベビーパウダーが有効!
汗抜きの方法についてお伝えしましたが、せっかく落としてもまたすぐに汗シミが出来てしまっては悲しいですよね。
そこで汗シミ予防としておすすめなのが「ベビーパウダー」です。
脇や襟、背中などの汗シミになりやすい部分にあらかじめベビーパウダーをまぶしておくことで、
服に汗が付くよりも先にベビーパウダーが汗を吸い取ってくれるので汗シミを予防することができます。
ベビーパウダーは安いもので、150g200円ほどで販売されているため、気軽に手を出しやすくおすすめです。
しかし、慣れるまでは付ける量の調節が難しく、付けすぎると服が白くなってしまうデメリットもあります。
汗抜き加工ができる宅配クリーニング2選
自宅で汗シミを落とすことも、予防することもできますが、少し間違えると服を傷めたり、パウダーがたくさんついてしまったり、
困ってしまうこともあります。
そこでおすすめなのが宅配クリーニングです。
無料で汗抜き、普段着使いならリコーベ
リコーベでは、
- 汗抜き抗菌加工無料
- Yシャツ・ネクタイ・マフラー・子供服に関しては、組み合わせ自由で3枚で1点分
汗シミができやすい、Yシャツや子供服といった普段着を定期的にクリーニング、汗抜きを行うのにおすすめです。
プランセットになっており、通常11,550円(税込)ですが、新規登録で2,500円オフとなり、
しみ抜き・最大12ヶ月の長期保管・毛玉取り・ボタン緩み直し・再仕上げ・送料(北海道、沖縄、離島を除く)・付属品のすべてが無料になっているため、1度試してみてはいかがでしょうか?
衣替えにおススメの10点パック(最長9カ月保管付・全品ダウン類もOK!)宅配クリーニング【キレイねっとライン】

長年蓄積された汗抜きにはワードローブトリートメント
汗で黄ばんだしみには最もレベルの高いしみ抜き技術が必要になります。
ワードローブトリートメントでは、着物の特殊しみ抜き技術を活かし、独自開発したしみぬき専科を使用し、他店で断られた汗抜きも可能です。
コート7,810円(税込)、ダウン10,230円(税込)、汗抜きの見積もりは服の素材や範囲等によりますが、1,000円~となっています。
しかし、簡単に取れてしまった場合には無料となるため、
長年蓄積され取れなかった汗シミや大切にしている服の汗抜き、他店では抜けきらなかった汗シミをお願いしてみてはいかがでしょうか?
オーダーメイド宅配クリーニング【ワードローブトリートメント】
まとめ
- 汗は体温調節の役割があるため、何もしなくてもかく
- 汗に含まれる「リポフスチン」が汗シミの原因
- リポフスチンが日本人は茶褐色や薄黄色のため黄ばみができる
- 洗濯で落としきらなかった汗が酸素と化学反応を起こし、黄ばみが濃くなる
- 黄ばみは臭いの原因にもなる
- 服によって汗抜き方法は異なる
- 汗シミ予防にはベビーパウダーがおすすめ
- 無料で汗抜き、普段着使いならリコーベ
- 長年蓄積された汗抜きにはワードローブトリートメント
黄ばみが濃くならないとなかなか気にならない汗シミですが、気が付いたときには落とすのが大変になってしまいます。
ぜひ宅配クリーニングを利用して、お気に入りの服をいつまでも綺麗な状態で着てくださいね。