寝る前にとるはちみつは体にいいって聞いたことはあるけど、実際にどんな効果があるのかと気になりますよね。
寝る前に食べたりすると、太ったり、虫歯になりそうなイメージが浮かんできそうです。
はちみつは甘いイメージが強いですが、寝る前にとることで健康や美容につながるうれしい5つの効果があります。
選ぶポイントや使い方を知っておけば、効率よく取り入れられるはずです。
寝る前にとり入れたいはちみつの5つの効果
はちみつには、主な成分の果糖やブドウ糖のほかに、体に必要なミネラルやビタミン、タンパク質などの栄養素がたくさん入っています。
これらのたくさんの栄養素によって、さまざまな健康効果が期待できるでしょう。
さらに、はちみつはすぐに消化・吸収されるため、寝る前に取り入れても胃腸に負担をかけることなく栄養になります。
ここでは、はちみつの5つの効果とより効果が現れやすい取り入れ方を一緒にご紹介しますね。
疲労回復効果
はちみつはエネルギー補給に役立ちます。
体調がすぐれない時や運動の後などに、はちみつ漬けにした食品を食べたり、飲み物に取り入れてみてください。
肉体的な疲れに胃腸の負担をかけることなく、疲労回復が期待できるのが嬉しいですね。
カリウムなどのミネラルが多く含まれており、体内から余分な塩分を出してくれます。
高血圧などの生活習慣病の予防にも効果的です。
安眠・癒し効果
夕ご飯に糖質をとると血糖値が上がり、インスリンというホルモンが膵臓(すいぞう)から分泌されます。
夕ご飯で食べたものが消化・吸収されると、寝ているときにエネルギーとして使われる前に脂肪として蓄えられるのです。
糖質をとってから1~2時間後に低血糖になり、自律神経が乱れやすく寝付きが悪くなります。
はちみつには安眠やリラックス効果があり、寝る前に取り入れると寝つきがよくなったり、深く眠れるようになりますよ。
寝る前に食べても胃腸の負担が軽く、熟睡するために必要な脳へのエネルギーを補うのに効き目があります。
夕食はバランス良い食事を心がけて、寝る前のはちみつを習慣にされてもいいかもしれませんね。
脂肪燃焼・ダイエット効果
寝る1時間前にはちみつを食べると、成長ホルモンを分泌させる効果があります。
成長ホルモンが分泌されると、体脂肪を燃やして体の修復が行われます。
成長ホルモンを分泌させるには、寝ているときに脳へエネルギーが必要です。
はちみつはすぐにエネルギーになるため、そのまま食べても、飲み物に溶かしても大丈夫ですよ。
はちみつは睡眠を助けるアイテムですが、カフェインと一緒にとると逆効果になるので注意しましょう。
はちみつは砂糖よりも甘みが強いですが、カロリーが低いところがうれしいですね。
整腸作用・美容効果
はちみつには整腸作用があったり、水分を保つ作用があるので、美容にも効果がありますよ。
腸内環境が良くなると、便秘が解消されたり、お肌がキレイになる効果が期待できます。
起床から15~19時間後は、腸のゴールデンタイムだそうです。
ちょうどゴールデンタイムに合わせて、寝る前に食べると整腸作用をうながすことができるかもしれません。
また、はちみつは水分量が少なく、空気中の湿気を吸収させる効果もあります。
お風呂に入るときに洗顔料やシャンプーなどにはちみつを混ぜて使うと、お肌がうるおい、髪もしっとりさせることができますよ。
まずは、スプーン1杯程度から調整していくのがおすすめです。
抗菌・殺菌効果
昔は薬としても使われていたはちみつは、菌が増えるのを抑える力が強く、虫歯予防などお口のケアにも使えます。
歯磨きの後に、はちみつを食べるのが効果的です。
はちみつは甘いので、寝る前に食べるとマイナスになってしまうと思われるかもしれません。
しかし、はちみつに含まれるブドウ糖と果糖は、虫歯の原因になりにくいと言われています。
また、福岡医療短期大学歯科衛生学科の日高三郎教授と山田養蜂場が行った研究では、はちみつが歯石の蓄積を予防する効果が証明されました。
高い抗菌効果を持つので常温で保存しても腐りにくく、ひとつ買えば長期間使えるので、経済的にもいいですね。
より効果を高めるなら、どんなはちみつを選んだらいいのかご紹介します。
はちみつを選ぶときのポイント
効果があるのは分かったけれど、どんなはちみつを買ったらいいのか悩みますよね。
これから取り入れるなら、ポイントをおさえておけば効果的に取り入れられるはずです。
純粋はちみつを選ぶ
はちみつは大きく分けると3種類あります。
- 一切加工されていない純粋はちみつ
- 水分を加熱し、はちみつの匂いや色を取りのぞいた精製はちみつ
- 純粋はちみつに甘味を加えた加糖はちみつ
はちみつを選ぶ時は、ラベルに純粋はちみつと書かれたものがおすすめです。
人工的に手を加えられたものは、栄養素が失われていたり、風味が落ちているものもあります。
スーパーでも売られていますが、安いものは加工品が多いので注意しましょう。
また、純粋はちみつの中でも、アカシアはちみつとトチはちみつは、香りや風味にクセが少ないのが特徴です。
どれを選んだらいいのか迷ったときは、これらの種類から試してみると取り入れやすいかもしれません。
初めて食べる場合でも料理やドリンクなど何でも使えるのでおすすめです。
専門店でお気に入りを探す
この機会にお気に入りを探すのであれば、店員さんの意見も聞ける専門店がおすすめです。
専門店にはミニサイズのものや、次にご紹介する味や舌ざわりなどを試食できるところもあります。
お近くにない場合は、オンラインショップでも詳しい情報が書かれているので、参考にしてみてください。
香りや風味はお好みで
ミツバチが集めたみつは、植物の種類によって香りや味が変わってきます。
色がうすいものはクセが少なく味がまろやかなので、初めての場合も取り入れやすいでしょう。
色のこいものの方が濃厚な味わいになりドロドロしていますが、ミネラルがたくさん入っています。
ミネラルなどの成分が多く入っているものほど、ザラザラしていて冬場など低い温度で固まりやすいのも特徴です。
天然なはちみつであれば栄養価が高いので、食べたときに気にならないものを選ぶのがコツです。
はちみつを使う時の注意点
はちみつの成分や特徴から、気をつけたいことがあります。
はちみつはあくまで糖質
特に決まった用量があるわけではないです。
ですが、そのまま食べるときは、1日にスプーン2杯までにしておいたほうがいいと思います。
いくらはちみつに良い効果があるとはいっても、はちみつは糖分なので、食べ過ぎには注意が必要です。
なんでも取りすぎは毒になってしまいます。
しかも、はちみつは砂糖の1~1.5倍の甘さがあります。
料理やお菓子に使うときは、砂糖の半分くらいの量を目安にしましょう。
保存状態に注意
はちみつは、15度以下で白く固まってしまいます。
固まったからといって品質に問題があるわけではないですが、食べるときに湯煎などして溶かす手間が増えるので、できるだけ16度以上の場所で保存したほうがいいでしょう。
また、はちみつは水が入ると腐りやすくなります。
腐らないように、国産のはちみつは、水分を飛ばして成分を濃度を高めていたりします。
なので、できるだけ密閉容器に保存するようにし、使用する際にも水分が混ざらないようにしましょう。
1歳未満のお子さんには食べさせないようにする
はちみつの容器のラベルにも書いてありますが、1歳未満のお子さんに食べさせると食中毒を起こす原因になるかもしれません。
天然のはちみつにはボツリヌス菌が含まれていることがあり、消化器官などが発達していない赤ちゃんにはリスクが高いので注意しましょう。
妊娠中や授乳中のママが、はちみつを食べることは問題ないので安心してくださいね。
アレルギーが出る人も
はちみつは、加工・ろ過の段階で、ほぼ綺麗な状態になりますが、未加工の生の蜂蜜は少量の花粉が含まれる可能性があるそうです。
また、はちの分泌物がアレルギーの原因になる場合も。
食べるときや体に塗る前に、アレルギーがないか調べておくと、トラブルになりにくいですね。
お肌が敏感な場合は、パッチテストを行いましょう。
まとめ
甘くて美味しいはちみつには、特に寝る前にとると健康や美容につながる5つの嬉しい効果があります。
どんなはちみつを買ったらいいのか悩んだときのために、選ぶコツもご紹介したので、参考にしてみてください。
砂糖の代わりとして使っても効果があるので、余ったら料理に使うのもいいでしょう。
寝る前の習慣としてはちみつを取り入れて、健康的な毎日を過ごしてみませんか。