美容・健康

美しくなるだけじゃない?!ラベンダーオイルの効能と簡単な作り方

ラベンダーは、やさしい香りとたくさんの美容効果を持っています。

古代ローマ人が洗濯や入浴の際に使っていたことから、ラベンダーの名前は「洗う」という意味のラテン語「Lavare」に由来します。

つまり、皮脂を落としてすっきり洗い上げる効果があるのです。

また、ラベンダーは、消毒や火傷の手当、鎮痛剤や鎮静剤にも使われていたそうです。

甘い香りはリラクゼーション効果も抜群です。

マッサージオイルやバスオイルとしても使えるラベンダーオイルは、自宅で手軽に作ることができますよ。

ラベンダーオイルの美容効果や、簡単に作れるレシピをご紹介しますね。

ラベンダーオイルの効果

ラベンダーオイルには様々な使い道と美容効果があります。

その中でも4つのと使い道と美容効果についてお伝えしますね。

  1. フェイシャルオイル
  2. ボディオイル
  3. バスオイル
  4. アロマオイル

では、それぞれの効果を見ていきましょう。

フェイシャルオイルとしての効果

フェイシャルオイルとして使う場合のラベンダーオイルには、特にたくさんの美容効果が期待できます。

ラベンダーの芳香成分は、リナロールやエステル類のモノテルペンアルコール類です。

この、モノテルペンアルコール類に抗菌作用、消炎作用があり、新陳代謝を高めることで肌のバリア機能を促す他、鎮痛作用があります。

具体的にどんな効果があるのか細かく見ていきましょう。

抗菌効果

ラベンダーには抗菌作用があるので、ニキビや吹き出物などの肌荒れ予防効果が期待できます。

消炎作用

ラベンダーには消炎作用もあるので、日焼けした肌のほてりを取ってくれますよ。

新陳代謝を促し、肌のバリア機能を高める

ラベンダーは、新陳代謝を促し、肌のバリア機能を高めてくれるので、くすみやしみ、しわの予防など、エイジングケアにも有効なんですよ。

鎮痛効果

ラベンダーの香りを嗅ぐことで、血流の変化がおこり、痛みを軽減することができるという報告もあります。

つまり、ラベンダーオイルを使ったフェイシャルマッサージを繰り返すことで、頭痛を軽減できるのです。

また、ラベンダーオイルで手足をマッサージすることで、筋肉痛を軽くすることができますよ。

様々な効果を持つラベンダーを是非、日々の美容に取り入れたいですね。

ボディオイルとしての効果

甘いラベンダーの香りにほっとしたこと、ありませんか?

ラベンダーの香りに含まれるリナロールにはリラックス効果があります。

ラベンダーは、ポプリやお茶、石けんなどに使われる人気の高いハーブで、ボディーオイルとして使われることもあります。

他にも鎮痛効果があるので、肩こりや筋肉痛にも有効です。

気になる部分を中心に、ラベンダーオイルで優しくマッサージしてみましょう。

また、ラベンダーの芳香成分であるリナロールには鎮痛作用があるので頭痛にも有効ですよ。

立ちっぱなしだったり、外回りが続いた日には、ラベンダーオイルで疲れた足をマッサージしてあげてください。

書類整理や事務処理で肩が凝った日には、上半身を中心にマッサージしてみてくださいね。

マッサージでむくみが取れてすっきりし、ラベンダーで痛みからも解放され、疲労も回復しますよ!

バスオイルとしての効果

ラベンダーの香りには、副交感神経を刺激してリラックスさせる効果があります。

お湯を張った湯船にラベンダーオイルを5ml入れ、よくかき混ぜてみると、フローラルな香りが浴室いっぱいに広がります。

蒸気とともにラベンダーのフローラルな香りをかげば、緊張がほぐれ、ゆったりした気分になりますね。

疲れた時や心配事がある時には、ラベンダーオイルをバスオイルとして使うことをおすすめします。

心も落ち着きますし、オイルの保湿効果で肌もしっとりします。

もちろん、フットバスにもいいですよ!

アロマオイルとしての効果

ラベンダーは、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌を促してくれます。

睡眠不足になると、肌の新陳代謝を鈍らせ、肌トラブルの原因となるので、睡眠効果のあるラベンダーオイルの「芳香浴」をしてみるといいですよ。

また、ラベンダーには抗不安作用もあるので、仕事や人間関係で不安な時にラベンダーオイルをアロマテラピーとして使うと、緊張をほぐしてくれます。

コットンにラベンダーオイルを含ませ、枕元に置くのもおすすめです。

寝る前に、身も心もほぐしてあげてくださいね。

ラベンダーオイルの作り方

ラベンダーオイルにはたくさんの効果があることが分かりました。

ここからはラベンダーオイルの作り方を見ていきましょう。

今回は、

  1. 市販のラベンダー精油を使って作る方法
  2. 市販のドライラベンダーを使って作る方法
  3. フレッシュ(生の)ラベンダーを使って作る方法

の3種類をご紹介します。

ベースとなるオイルは、無臭で肌への浸透力が高いホホバオイルを使いますね。

市販のラベンダーのエッセンシャルオイルを使って作る方法

市販のラベンダーのエッセンシャルオイルを使ってラベンダーオイルを作るのが一番簡単です。

準備するものは、次の3つです。

  • ラベンダーのエッセンシャルオイル 10滴
  • ホホバオイル 50ml
  • 遮光性の保存瓶 50ml

遮光性の保存瓶に、ホホバオイルを50ml、ラベンダーのエッセンシャルオイルを10滴入れ、よく混ぜれば出来上がりです。

びっくりするほど簡単ですよね?

6ヶ月から1年くらい保存することができます。

注意点

ここで、注意することは、エッセンシャルオイルの量と保存瓶です。

  • エッセンシャルオイルの量

一般的なエッセンシャルオイルは、一滴が約0.05mlです。

ラベンダーオイルを作る時は、エッセンシャルオイルの濃度が1%以下になるよう調整するので、10滴以上は入れないでくださいね。

なぜなら、エッセンシャルオイルの原液はアルコールのような揮発性成分が多く、直接肌触れるには刺激が強すぎるからです。

エッセンシャルオイルは、ベースオイルで希釈することで、刺激を減らし、美容効果を引き出されるのです。

もし、香りが強すぎると感じるのなら、お好みでエッセンシャルオイルを減らしてもいいですよ。

ここで、エッセンシャルオイルはどんなものかという説明と、おすすめの商品をご紹介しますね。

エッセンシャルオイルは、花や葉、果皮、根などから、植物の香り成分を抽出したエッセンスです。

ラベンダーは、エッセンシャルオイル1kgを作るために、ラベンダーの花穂が100〜200kg必要と言われています。

市販のラベンダーのエッセンシャルオイルはいくつかありますので、ご紹介しますね。

生活の木 エッセンシャルオイル ラベンダー・フランス産(真性ラベンダー)

フランスのプロヴァンス地方で生産された、ラベンダーの天然100%精油です。

ニールズヤードレメディーズ エッセンシャルオイル ラベンダー

厳選された南フランスのオーガニックラベンダーを使った精油です。

無印良品 エッセンシャルオイル ラベンダー

ウッディ調のフローラルで優しい香りです。

  • 保存瓶

保存瓶の種類にも気をつけてください。

日光に当たると、ラベンダーの香りが過度に分解されてしまうので、保存するのは透明な瓶ではなく、遮光性の瓶がおすすめです。

また、保存瓶は、煮沸消毒してしっかり乾燥させてくださいね。

市販のドライラベンダーを使って作る方法

次に、市販のドライラベンダーを使ってラベンダーオイルを作る方法をご紹介します。

フレッシュなラベンダーを乾燥させる手間が省ける分、お手軽にできますね。

エッセンシャルオイルで作る場合と違うのは、抽出に時間がかかることです。

出来上がりまで、2〜4週間かかります。

そのかわり、ラベンダーの量を増減したり、抽出を繰り返すことで、自分の好みの香りに仕上げることができますよ。

準備するものは、次の4つです。

  • ドライラベンダー 1/4カップ
  • ホホバオイル 50ml
  • 透明な保存瓶(抽出用) 50ml
  • 遮光性の保存瓶(保存用) 50ml

ラベンダーの選び方

ラベンダーにはたくさんの種類があります。

どれを選んだらいいのか、迷ってしまいますよね。

まず、主なラベンダーの種類を説明します。

  • イングリッシュラベンダー
  • フレンチラベンダー
  • スパイクラベンダー
  • ラバンジン

があります。

イングリッシュラベンダー

イングリッシュラベンダーは、最も一般的なラベンダーで、コモンラベンダー、真性ラベンダーとも呼ばれています。

甘い香りの成分であるエステル類の酢酸リナリルを多く含み、リラックス効果が高く、心を癒やしてくれます。

今回、ラベンダーオイルにおすすめなのは、このイングリッシュラベンダーです。

フレンチラベンダー

イングリッシュラベンダーの甘い香りとは違って、すっきりとしたグリーン調の香りがします。

虫除けなどにおすすめです。

スパイクラベンダー

スパイクラベンダーも、フレンチラベンダー同様、ローズマリーや樟脳に似たシャープな香りを持っています。

消炎効果が高く、虫刺されや軽い火傷などのケアに用いられます。

ラバンジン

イングリッシュラベンダーとスパイクラベンダーを掛け合わせた交配種です。

両者の中間的な特徴があります。

ラベンダーもいろんな種類があるので、用途に合わせて選んでくださいね。

では、次に、フレッシュなラベンダーを使ってラベンダーオイルを作る方法を説明しますね。

1.ラベンダーとオリーブオイルを瓶に入れる

煮沸消毒し、乾燥させた透明な瓶にドライラベンダーを入れます。

ラベンダーがかぶるようにホホバオイルを注ぎ、蓋をします。

乾燥したラベンダーは、オイルを吸って膨らむことがあるので、オイルは満タンにはせず、容器の口から1〜2cm程度、スペースを残しておいてくださいね。

2.日光を当てて熟成させる

窓際など、日光の当たる場所に、2〜4週間瓶を置き、ラベンダーの香りや成分がオイルに抽出されるのを待ちます。

ラベンダーがオイルによくなじむように、時々、清潔なスプーンでかき混ぜてください。

また、ラベンダーがオイルを吸って、オイルの量が減った場合は、ホホバオイルを足し、ラベンダーがしっかりオイルにつかるようにしてくださいね。

3.ラベンダーを漉す(こす)

ラベンダーオイルをガーゼで漉し、遮光性の保存瓶に移し替えたら、完成です!

できあがったラベンダーオイルは、6ヶ月くらいで使い切りましょう。

市販のドライラベンダーはたくさんありますが、おすすめの商品をご紹介しますね。

生活の木 有機ハーブ ラベンダー

お菓子やポプリにも使える、ドライハーブです。

注意点

保存瓶は、透明なもの、遮光性のもの、どちらも煮沸消毒して、しっかり乾燥させてくださいね。

オイルを作る時は透明な瓶、保存する時は遮光性の瓶にしてください。

まちがって逆にしてしまうと、ラベンダーの成分がうまく抽出されなかったり、香りが飛んでしまったりするので、気をつけてくださいね。

フレッシュ(生の)ラベンダーを使って作る方法

フレッシュなラベンダーでも、ラベンダーオイルは作れます。

新鮮なハーブを使うと、手間はかかりますが、より香りの高いオイルができますよ。

ラベンダーは虫がつきにくく、育てやすいので、ベランダやお庭でラベンダーを育てているということもあるかもしれませんね。

自分で育てたハーブで作るラベンダーオイルがどんな香りになるか、試してみるのもいいかもしれませんよ。

ラベンダーの種類で説明した通り、イングリッシュラベンダーを使ってくださいね。

残念ながら、フレッシュラベンダーを使ったラベンダーオイルは長くは持ちません。

2週間を目処に使い切ってくださいね。

準備するものは次の4つです。

  • フレッシュラベンダー 10〜15枝
  • ホホバオイル 50ml
  • 透明な保存瓶(抽出用) 50ml
  • 遮光性の保存瓶(保存用) 50ml

1.ラベンダーを乾燥させる

ラベンダーは細長い茎の先端に紫の小さな花が穂のように咲きます。

この花を含め、15cm程度の長さにラベンダーを切ります。

つぼみや葉からも香りが抽出されるので、一緒に使ってもいいですね。

使うラベンダーの本数は、ラベンダーの花の量が少なそうであれば、増やしてもいいです。

ラベンダーを多めに切って乾燥させておけば、次にラベンダーオイルを作る時や、思ったより香りが出なかった時に使えますよ。

使う前に、ホコリ落としを兼ねて流水でていねいに洗い流してください。

2.日陰に置いてラベンダーを乾燥させる

洗ったラベンダーはしっかりと乾燥させましょう。

輪ゴムや糸などでラベンダーを束ねて逆さまに吊り下げ、風通しの良い場所で乾燥させてください。

直射日光に当てると香り成分が損なわれるので、日陰に置いてくださいね。

乾燥にかかる期間は2週間です。

ゆっくりと乾燥させることで、腐敗菌の繁殖を抑えることができるので、時間をかけてドライにしてくださいね。

3.透明な保存瓶にラベンダーとオイルを入れる

まずはじめに、透明な保存瓶に乾燥させたラベンダーを入れます。

この時、香り成分の多い、ラベンダーの花を摘んで瓶に入れてください。

つぼみを使う場合は、つぼみをハサミで切るか、指で開いてください。

茎は使いませんので、捨てるか、庭の肥料にしてくださいね。

ラベンダーを全て入れたら、清潔なすりこぎ棒でラベンダーを潰し、香りを出します。

潰し終えたら、ホホバオイルを注ぎます。

ラベンダーが空気に触れると腐敗が始まることがあるので、ラベンダーをオイルですっかりおおうようにしてください。

瓶の蓋をしっかりしめ、日光の当たる場所に置きましょう。

3〜6週間すると、ラベンダーの香りや成分がしっかりとオイルに抽出されます。

4.抽出が終われば完成!

ラベンダーの有効成分がオイルに抽出されたら、ラベンダーオイルをガーゼで漉し、遮光性の保存瓶に移し替えます。

これで、ラベンダーオイルの完成です!

もし、香りが弱ければ、漉したラベンダーオイルにもう一度フレッシュラベンダーを入れて日当たりのよい場所に2〜4週間放置し、再抽出してくださいね。

また、ラベンダーオイルの保存期間を延ばしたいのであれば、ろ過したオイルにビタミンEを加える方法もあります。

ラベンダーオイルを湯煎(ゆせん)する方法

どうしても何週間も待てない!という場合は、湯煎にかけてラベンダーオイルを作る方法もあります。

ラベンダーとホホバオイルを保存瓶に入れるところまでは同じです。

ラベンダーとオイルを入れた瓶の蓋をしっかりと閉め、弱火で1時間、湯煎にかけます。

この時、湯煎の温度は40〜50度にし、熱くなりすぎないように注意してください。

香りが飛んでしまい、ラベンダーの有効成分が抽出されにくくなることがあります。

湯煎が終わったら、瓶は湯煎にかけたまま冷まし、完全に冷めたら取り出します。

常温で2〜3日放置し、オイルにラベンダーの香りが移ったら、オイルを漉して完成です。

この場合も、2週間で使い切ってくださいね。

注意点

生のラベンダーを使うときは、カビの原因にならないよう、傷みがないか確認し、しっかり乾燥させることが大事です。

せっかく作るのですから、花やつぼみ、葉の状態を観察し、ちゃんとドライになっているか、チェックしてからオイルを作ってくださいね。

まとめ

ラベンダーオイルには、たくさんの美容効果があることがわかりました。

  • 肌荒れを予防し、アンチエイジング効果をもつ
  • マッサージに使うと、肩こりや筋肉痛にも有効
  • バスオイルに使えばリラックス効果抜群
  • 寝る前の「芳香浴」にも使える

そして、このラベンダーオイルは自宅で作ることができます。

  • エッセンシャルオイルで手軽に作れる
  • ドライハーブで好みの香りに仕上げられる
  • フレッシュラベンダーを使えば、より香り高いオイルを作ることができる

ラベンダーオイルで、リラックスしながらきれいになれるなんて、最高ですね!

ぜひ、作ってみてください。

 

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