「久々に着ようと思ってクローゼットの奥から出した服に、カビが生えていた」
なんてことはありませんか?
宅配クリーニングでは、生えてしまったカビの除去や、使用しない服の保管をしてくれるサービスもあります。
今回はカビ取りに強い宅配クリーニングをご紹介していきます。
カビって何?
はじめに、カビとは何かについて簡単に説明していきますね。
カビとは、真菌のことをいい、アレルギーや病気の原因にもなってしまう菌です。
有名なものだと、カンジダや水虫はこの真菌(カビ)にあたります。
菌は生きているため、条件が揃えば繁殖しますが、死滅させることも可能です。
また、1枚の服でカビを発見すると、他の服からもカビが見つかった、なんて経験はありませんか?
これは、カビが胞子といわれる目には見えないサイズの種のようなものを飛ばすためです。
飛ばされた胞子が他の場所につくため、一度カビが発生すると他の場所でもカビがみられるようになります。
衣類に発生するカビの種類
衣類に発生するカビは主に2種類あるので説明していきますね。
木材から衣類に移る白カビ
一見埃と見間違うような白いカビのことをいい、食品にカビが生えてしまったときに多くみられるのが、この白カビです。
白カビは湿気が多い場所を好み、木材などの自然のものを栄養源とします。
そのため、木材でできているクローゼットに発生しやすいのです。
結果、クローゼットに発生した白カビが「服に移る」ということになります。
土から飛んでくる黒カビ
黒カビは名前の通り、点々とした黒いカビのことです。
黒カビは普段は土の中にいるカビですが、胞子がとても軽いためよく飛びます。
こうして家の中に入り込んだ黒カビが、衣類について繁殖してしまいます。
カビが発生しやすい環境下って?
カビは、
- 60%以上の湿度
- 20~30度の気温
- 栄養分
という3つの条件が揃うと発生するといわれています。
反対に言えば、一つでも条件が揃わなければ、カビの発生を大幅に抑えることができるということです。
では、上記のカビの発生要因についてもう少し詳しくお話していきます。
カビの発生要因①湿度
カビは、湿度が60%以上で活発に活動するようになってくるといわれており、70~80が%になってくると一気に繁殖します。
そのため、湿度が上がる梅雨や台風の時期に活発になります。
しかも最近では、性能の良い加湿器の販売や乾燥による皮膚炎やウイルスの活発化なども注目されており、
一定の湿度を保つことも重要視されているため、オールシーズン、カビに注意が必要です。
カビの発生要因②気温
カビは、20~30度の気温を好み、25度前後が一番繁殖しやすい気温です。
通常は、40度以上になると死滅するといわれていますが、種類によって高温でも死滅しないカビもいます。
また、0度以下になると育たなくなるものの死滅はしません。
気温はカビの発生要因にはなりますが、気にしすぎてしまうと生活できなくなってしまうため、気にしすぎる必要はありません。
カビの発生要因③栄養
カビは生きているため、栄養分があることで大幅に繁殖していきます。
ほこりや繊維などはもちろん、汗や手垢などの油脂もカビの栄養分となります。
アウターなど、毎回洗濯を行わないものにカビが発生しやすいのはこのためです。
また、本物の動物の皮革を使用しているリアルレザーやエコレザーは、動物性のものが好物なカビには絶好の場所です。
クローゼットや靴箱の中はカビの発生要因多数!
服が多ければ多いほどクローゼット内の温度や湿度が上がるため、カビが繁殖しやすい環境になりやすいです。
さらに靴は、土や水汚れが付着していても服より気にかけない方が多く、靴箱はあっという間にカビにとって最適な場所になります。
また、クローゼットや靴箱の中を毎日掃除される方は少ないのではないでしょうか?
忙しい毎日のためなかなか掃除まで手が回らないと、カビの栄養となる埃などが溜まりやすくなってしまいます。
さらに、1度着用したものをケアせずに収納してしまうと、さらにカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
服にカビを生やさないためにはどうしたらいいの?
クローゼット内や靴箱の中はカビが繁殖しやすいため、定期的な掃除と服や靴のケアが必要なことを説明してきました。
では、どのように行っていったらいいのでしょうか?
クローゼットのカビ予防対策
カビを繁殖させないためには、クローゼット内の温度・湿度・埃などカビの栄養になるものの除去を行っていく必要があります。
- 適宜扉を開ける、服を収納しすぎないなどをして通気性をよくする
- 収納下にスペースを作る
- 3か月に1回程度、クローゼット内の掃除をし埃を除去する
- クローゼットや靴箱内に除湿剤を置く
たった4つのことを気にかけるだけで、収納されている服や靴へのカビの発生が格段に減ります。
湿気は下の方に貯留しやすいため、服や靴はいっぱいに収納せず、下の方に空間を作るだけで湿度が上がりにくくなります。
服や靴へのカビ予防対策
上記で述べたように、カビにとっては、汗や皮脂、皮革なども栄養となってしまうため、着用後の服や靴はケアをしてから収納する必要があります。
- 水汚れが付いたまま収納しない
- 着用した服や靴は一晩風通しの良いところに干す
- 埃や汚れは拭き取ってから収納する
- 衣類・靴用防カビスプレー後に収納する
- 長期保管する際にはクリーニングに出してから収納する
人は冬でも微量の汗をかいていますし、特に足は多いときで200mlもの汗をかくといわれています。
乾かさないまま収納してしまうと、カビの栄養や湿気の原因となってしまうため、カビの繁殖を促してしまいます。
「今季はまだ着るけど汚れがついてしまった」ものはしっかりと汚れを拭き取り、防カビスプレーをすることでカビの発生を防ぐことができます。
発生してしまったカビ取りの方法
では、発生してしまったカビはどのように取っていけばよいのでしょうか?
種類別にお話ししていきます。
表面のみの白カビの落とし方
- 胞子が飛ぶため外でブラッシングし、表面に付着しているカビを落とす。
- 消毒用エタノールでカビを拭き取る。
- 漂白剤を使用し洗濯する。
- 日陰でしっかりと乾ききるまで干す。
白カビは表面にのみ付着しているカビなので、比較的簡単に除去することが可能です。
一部分にしかカビが発生していない場合には、③の工程は飛ばしても大丈夫ですが、
大部分にカビが発生している場合は、漂白剤で洗浄することでカビが落ちます。
根付く黒カビの落とし方
- 漂白剤をカビの部分につける
- ぬるま湯で溶かした漂白剤液に漬け置きする
- カビが取れたらすすいで、しっかりと乾燥させる
黒カビは白カビと異なり奥まで根付いていることが特徴のため、漂白剤をしっかりと使用しないと落ちません。
また、白カビのようにカビ部分をブラッシングで落とそうとすると奥に入り込み、余計に落ちなくなってしまう可能性があります。
皮革のカビの落とし方
- 重層小さじ1と水100mlで、重層水を作る
- 乾いた布に重層水を含ませ、カビを拭き取る
- しっかりと乾かした後、皮革専用クリームを塗布する。
皮革に発生したカビは、表面に付着しているように見えて奥まで根付いていることが多いため、ブラッシングは向きません。
また、皮革にも白カビ・黒カビの両方が発生します。
ただし、漂白剤が使用できないため重層を使用し、カビを落とした後は専用クリームで油分を補う必要があります。
宅配クリーニングならカビ取りも保管も可能!
カビ取りやその後の保管ができる宅配クリーニングを紹介します。
保管もお願いするならリナビス
熟練職人による手間暇かけた高品質な宅配クリーニングを届けてくれるリナビス
3点7,524円(税込)~のパック料金プランになっており、1枚当たり2,508円(税込)でお願いできます。
ニット等を頼むと考えるとお高めですが、コートやダウンも対応可能なのでものによってはお安く済みます。
カビ抜き加工も1着+550円(税込)と安く、
服は20着まで12か月間4,950円(税込)、靴は2足12ヶ月4,730円(税込)で保管をしてくれます。
範囲の小さい白カビや収納スペースに服や靴がいっぱいの方は利用してみてはいかがでしょうか?
他店で断られたカビは、キレイナ
「お気に入りのこの服が喜ぶことをしよう」そんなキャッチフレーズがトップページを飾る、キレイナ。
ジャケット8,800円(税込)、コート9,900円(税込)など、1枚当たりの価格はやや高めですが、
1着ずつカルテを作成しオーダークリーニングをしてくれるため、他店で断られた服でも綺麗になる可能性があります。
気になるカビ取りですが、
- 5cm未満 +2,200円(税込)
- 5cm以上 +3,300円(税込)~
- 半身~全体 +9,900円(税込)~
となっています。
黒カビが多くついてしまった衣類については、キレイナでもクリーニング不可になる場合がありますが、
1着ずつ確認・見積もりをしてくれるため、1度相談してみるのもよいと思います。
クリーニング店で断られた高級ブランド、取れないと言われた「シミ」。洋服のメンテナンスでお困りごとは「キレイナ」まで。
まとめ
- カビとは真菌のことで、胞子といわれる種のようなものを飛ばして繁殖する
- カビは生きているため、増えたり減ったりする
- カビには、表面に付着している白カビ、奥まで根付いている黒カビの2種類がある
- 60%以上の湿度、20~30度の気温、栄養分が揃うと一気に繁殖するが、1つでも予防できれば、繁殖を抑えることもできる
- クローゼットや靴箱はカビの繁殖に最適な環境になりやすい
- カビ取りはカビの種類や素材によって変わる
- 宅配クリーニングなら、カビ取り、保管が可能
- 保管・カビ取りをお願いするならリナビス
- 他店に断られたカビはキレイナ
カビの予防・カビ取りは、自宅で行おうとすると手間暇がかかりますが、宅配クリーニングならプロがケアしてくれるため、
お気に入りの服を長く楽しむことができます。
放置しすぎてしまうとカビ取りが厳しくなってしまうため、早めのケアや予防を行ってみてくださいね。