忙しかったり、心に余裕がなかったりして子どもをつい怒ってしまった・・・
「怒るのはよくない」、「褒めて育てると良い」と聞いたことがあるけど
子どもに対して具体的にどう接していけばいいのか、どんな言葉をかけていけば良いのかわからない、というパパやママへ。
私の知り合いのAさんは小学生の息子がいます。
何度注意しても言うことを聞かず、お子さんを怒りすぎてしまい、後で後悔して自己嫌悪に陥ってしまうことがあるそうです。
最近よく「子どもの自己肯定感」という言葉を耳にしませんか?
自己肯定感が高い子は幼い頃の接し方や言葉がけが大きく影響されています。
もし強い口調で「あれはダメ、これもダメ」と叱られ続け、自分のやりたいことを否定され続けてしまったら・・・
きっとどんな子どもも、自分に自信をなくしてしまうでしょう。
しかし、少しの日々の言葉がけで前向きな子に育てることができるんです!
そこで、今すぐ実践できる「子どもの自己肯定感があがる言葉がけ」のポイント5つを紹介していきたいと思います。
自己肯定感とは
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れていることです。
自己肯定感が高い人の特徴は
・前向きに物事を考えられる
・自分の意思を持ち、自発的に行動する
・「自分ならできる!」と自信を持っていて何事にもチャレンジできる
・自分、周りの人の気持ちや意見を尊重できる。
・失敗したとしても必要以上に自分を責めたり、悲観したりせずに次につなげようとする
自己肯定感が低い人は
・「自分にはできるわけがない」と自分に自信が持てない。
・「やってもうまくいかない」と挑戦する意欲が湧かない
・他人や自分に対して否定的になってしまう。
というものです。
実はAさんのお子さんも自己肯定感が低い人の特徴を持っていたのです。
「このままでは、子どもの可能性をつぶしてしまうのではないか」と焦ったAさんは以下の方法を見つけました。
否定語を肯定語に変える
子どもを注意する際に何度言っても言うことを聞いてくれないときはありませんか?
実は人間の脳は最初の言葉が印象に残りやすいのです。
例えば「走らないで」と言ったとき、「走る」という単語がダイレクトに脳に届きます。
そして、後にくる「~ない」という否定語が印象に残りにくいのです。
子どもだとなおさら言葉の意味を理解するのは難しいですよね。
「走らないで」ではなく「ゆっくり歩こうね」というように、
「〇〇しないで」ではなく具体的にやってほしいことを伝える。
否定語から肯定語に変換してみましょう!
結果だけでなく過程を褒める
昔の日本は「厳しく叱って躾ける」という育て方でした。
今は「褒めて育てることが良い」という風に考え方が変わってきています。
その褒め方にも少しコツがあります。
子どもがなにかを成し遂げた時、「出来てすごいね」「偉いね」と褒めると思いますが、
物事に取り組んだ姿勢も褒めてみてください。
そして大事なことは、その頑張ってる姿を見てあげることです。
たいして頑張ってないのに「頑張ったんだね」と言われても、
「自分のことをちゃんと見てくれてないんだなあ」と感じてしまいますよね。
ぜひその子が「取り組んだ姿勢」や「挑戦した勇気」などを言葉にして伝えてあげてください。
自分に自信がついてほかにもいろいろやってみよう!という気になるはずです。
命令文ではなくパパやママのしてほしい希望を伝える
「お片付けしなさい!」と命令するのではなく、
「お片付けしてくれたらママ嬉しいな~」「パパ助かるな~」
と気持ちを交えて伝えてみてください。
子どもも、パパやママの喜ぶ姿が大好きです。
Aさんも子どものときに「勉強しなさい」と親に言われた瞬間、
途端にやる気がなくなっちゃった・・・という経験があるのを思い出しハッとしたそうです。
子どもに選ばせる
子ども用のなにかグッズを買うときに、
「〇〇くん(ちゃん)はどれが好き?」
と聞いて自分で選ばせてあげましょう。
そしてその子が選んだものを尊重してあげましょう。
決断力が上がるとともに、
自分は何が好きなのか、どんなことに興味があるのか
という自己理解にも繋がり、好奇心に沿って自発的に行動できる力が身に付きます。
子の存在をありのまま愛す言葉
何もせずとも
「存在してくれることが嬉しい」
「大好きだよ」
といった声掛けで子どもは愛されている安心感を得られます。
「失敗しても温かく迎えてくれるパパやママの存在がある」
だからこそ、「失敗しても大丈夫なんだ!」と一歩前に踏み出す勇気が生まれるのです。
まとめ
自己肯定感があがる子どもへの言葉がけとして意識することは、
1.否定語を肯定語に変える
「〇〇しないで」→「△△しようね」
2.結果だけでなく過程を褒める
「できてすごいね」+「頑張ったんだね」
3.命令文ではなくパパやママの気持ちを伝える
「〇〇しなさい」→「△△してくれたら嬉しいなぁ!」
4.子どもに選ばせる
「どれが良い?」「どれが好き?」
5.子どもの存在のありのままを愛す言葉
「大好きだよ」「いてくれるだけで嬉しい」
これらを実践してからAさんのお子さんは笑顔が増え、
楽しそうに今日学校であったことなどを話してくれるようになったそうです。
いまでは寝る前に「今日思ったこと、感じたこと」「最近好きなもの」「やってみたいこと」いろんな話をしてくれます。
子どもとの寝る前の「おしゃべりタイム」が楽しみになったそうです!
しかし、Aさんも人間です。
いつでもこんな余裕のある声掛けができる訳ではありません。
もし「片付けないとダメでしょ!」と強く言ってしまったら、
そのあとに「でも、まだ遊んでいたかったんだよね」と言ってあげることです。
大切なのは子どもの気持ちを汲み取って、言葉にしてあげることです。
そしてパパやママも笑顔でいることです。
子育ては大変で思い通りにいかないことばかりです。
どうか、自分自身も大切にしてくださいね。
心に余裕が生まれると子育ての余裕も生まれます。
・好きな香りで癒される
・お気に入りの入浴剤を使ってお風呂に入る
・好きなものを食べる
・子どもが寝たタイミングで家でできる趣味を楽しむ(動画、漫画、読書など)
などの息抜きも大切です。
パパやママ自身も笑顔になれて子どもに対する言葉がけが前向きなものに変わってくるはずです。
子育てや家事に追われ忙しい日々のなか、少しでも親子ともに笑顔になれる瞬間が増えたら幸いです。