
「自分時間」というと、どんな事をする時間を思い浮かべますか?
睡眠と休息、この時間が足りていないと感じている40代の女性は、約6割と言われています。
ゆっくり休む時間が、とれていないのは何故なのでしょうか。
誰から見ても充実してそうに見える、40代の知人女性が話す、言葉のはしばしに感じ取れたモヤモヤ。
どこかで耳にした、「ミッドライフクライシス=40代が悩む自分の生き方」というフレーズが思い浮かんできました。
少しでもそんな気持ちになる前に、大切な自分の1度きりの人生を、立ち止まって考えてみませんか?
見て見ないふりは後悔する

「忙しくしている自分=かっこいい自分」だと思った事はありませんか?
しかし、いつの間にか、本当にやりたい事や大切な物に気付けなくなっていき、気付けないだけでは無く、もう、見ない振りをするようにまでなってしまいます。
ライフデザイン・理想の人生を描いていく時に、お金と時間に対する考え方や使い方で、自分の理想に近づけるスピードが変わってきます。
身体も頭の中も渋滞の状態では、大切な物が見えなかったり、重要な物に気づけなかったりして、悪循環以外の何物でもありません。
日本人女性の寿命

現在、日本人女性の平均寿命は86歳です。
80年だと考えると、40代はちょうど折り返し地点です。
実際は、折り返し地点どころか、まだ折り返しにすら来ていないと言えます。
自分の人生設計をここで1度立ち止まって考えてみるいいタイミングです。
- 夢はもう諦めた
- これまでに失敗した
- 後悔している事がある
そんな思いがあっても、今ならまだやり直しがききますし、前向きに考えられる事はたくさんあります。
40代特有の不安感に、ミッドライフクライシスというものがありますが、この心の葛藤は後ろ向きに捉えずに、これからの人生や生き方を考える良いタイミングだと捉えませんか?
そして今日から、新しい事や諦めていた事にチャレンジしていきましょう。
人生80年時代

先ほど、現在の日本人女性の平均寿命は、86歳と言いました。
実は、ほんの100年前の、明治時代や大正時代の女性の平均寿命はなんと、44歳で、今の半分です。
戦後までの日本人女性の一般的な人生としては、ピークは30~40代で、そのまま人生は下降していき、寿命を全うするといったものでした。
時代は変化していますが、40代がピークというような固定概念が、なぜか未だに浸透しています。
これが、男性の場合は前向きな人が多いのですが、女性は悲観的に捉えている人が多いです。
これからの時代は、100歳時代になるとも言われているんです。
人生の80年を時計の24時間で例えると
- 0歳は0時:始まり
- 10歳は3時:今日が始まったけどまた夜中
- 20歳は6時:日の出を見ながら起きる時
- 30歳は9時:もう色々な事が目まぐるしいスピードで始まっている
- 40歳は12時:半分を終えてお昼休み
- 50歳は15時:楽しみなおやつの時間
- 60歳は18時:一日疲れたけど、まだ夜ご飯という楽しみが待っている
- 70歳は21時:そろそろゆっくりしようかなと思う
- 80歳は24時:全てまっとうした
極端ではありますが、何が言いたいかと言いますと、40歳はちょうどお昼の時間ですよね。
ですので、これからの自分の人生、「お昼休憩が終わったらまた頑張るぞ!!」という気持ちで人生設計をしていきましょう。
忙しいは美徳じゃない

「忙しい」という言葉が口癖になってしまっていませんか?
仕事が順調なのと、忙しいは、一緒だとは言えません。
忙しい自分に酔ってしまっていて、オンとオフがしっかりできていないのではないでしょうか。
本当は、他にやりたい事があるのに断れず、疲れ切っている身体を無視して、得られたものにフォーカスしてしまっていたり。
これは、一生消えない後悔をしてしまう可能性が、非常に高いパターンです。
お金と時間は自分にとっての価値との交換
将来の為・やりたい事の為にはお金が必要です。
しかし、時給でお仕事する場合は「時間=お金」となり、今は頑張って稼いでおく時だと思い、大切な時間をお金に交換し続けていませんか?
走り続けるのを辞めて立ち止まってみないと、異常に気付けないものです。
不要だと思う物や、習慣・思考を手放してみましょう。
全ての人に共通している事

- いつかは死を迎える事
- 1日は24時間である事
- 今日が1番若いという事
これが全ての人に共通している事です。
限りある時間をどう使うのか、そして、この①~③を自分自身でどう捉えてこれから生きていこうとするのか。
いつか来る最期の時に、「もっとこうしておけばよかった…」という後悔の思いを少しでも減らせるように、自分の為に今を大切に生きましょう。
自分にとって大切な事

人それぞれ価値観は違いますが、自分にとって、人生での大切なものや優先順位が見えてくると、忙しいから出来なかった、という後悔をする事が無くなります。
将来の為にお金を稼ぐ事は必要ですが、ゴールをお金にしてはいけません。
ただ、闇雲に時間と労力を費やす事で、働いて得られるお金だけに執着していたら、本当はとても価値が有り、限りのある時間を失ってしまう事になります。
身体も心もすり減ってしまっては、そのお金の価値は半減してしまう、とも思えてしまいます。
「やりたい事・家族との時間・自分の為の時間」
これを削ってでも、そこに時間を使いたいのか、そして得られるお金との比較をしてみましょう。
スケジュールに空きスペースを作る事で、これらの時間を増やせます。
その時に使ったお金と交換に得られるものを、おもいっきり幸せな笑顔で、実感していただきたいです。
空いたスペースは、新しく種を蒔く時間であり、そうすれば、必ず後からお金は返ってきます。
自分にとって大切な事は、しっかり心に置いておきましょう。
時間の使い方

スケジュール管理を工夫している40代の女性がたくさんいます。
それは、無駄な時間を少しでも減らす事で、自分時間を産出するための素敵な努力です。
40代女性が足りていないと感じる時間
- 休息・睡眠
- 1人時間
- 娯楽・趣味
- 誰かと一緒に過ごす時間
時間の使い方で工夫している事
- 些細な事でもToDoを書いて終わる度にチェックする
- アプリでスケジュール管理
- 隙間時間を事前に把握しておく
自分時間を確保するには、まず、仕事や家事・育など、やるべき事を優先します。
そして、1週間分など、できるだけ事前にスケジュールを立てておき、空いた隙間時間を把握して、自分の為に時間を使う事です。
「○○○○○(やるべき事)をしながら、○○○○○(自分のしたい事)~をする」というように、2つの事を並行して工夫する事もお勧めです。
ミッドライフクライシス
更年期に突入する年代である40代は、これまで気にしなかったような事でも悩みやすくなって、心も身体も不安定になりやすいのです。
女性は男性と違い、出産の適齢期もあるので、無性に焦る気持ちが湧いてきてしまいます。
昔とは違い、女性の人生の選択肢が増えた分、自分の生き方に迷い、悩んでしまいます。
「そうか…、もう人生の半分が過ぎてしまったんだな。」
「私の生き方は本当にこれでよかったのかな?」
そう思ってしまう事は、恥ずかしい事ではなく、誰もが通る道なのです。
これからの人生を真剣に考えるいい機会で、自分の本当の気持ちと向き合えるチャンスです。
今まで生きて来た年数と同じくらいの年月をこれから歩んでいけます。
悲観的にばかりなってしまっていては勿体無いので、自分にとっていかに、理想の人生を歩むかを考えましょう。
40代は今までと何が違う?
40代は女性にとって、特別な年代となります。
- 20代:いろいろな事にチャレンジしていき、手探り状態
- 30代:結婚・出産・育児を経験する人もいて、人生が目まぐるしいスピードで動く
- 40代:ほんの少し生活にも落ち着きが出てきて、「このままでいいのだろうか…」と悩む
仕事や身体の変化、そしてお金の心配など、たくさんの悩みが出てきますよね。
けれど、それはあなただけではないので、投げやりにはならないでおきましょう。
知識として必要なものを、自分のものにしていただけたらと思いますので、前向きな気持ちで読んでいただきたいです。
仕事
40代は社会人としては、約20年で中堅どころとなります。
もちろん、先輩方もいますが、新社会人から見れば大ベテランです。
憧れや尊敬の対象となり、嬉しい一方で、中途半端なミスは許されないという厳しいところです。
そして、結婚や育児などの理由で離職し、そろそろ仕事を再スタートしようかなとも考える時期でもあります。
しかし、職種が選べなかったり、求人募集が少なかったりで条件になかなか合わず、年齢の事で辛い思いをすることもあります。
仕事でも家庭でも、徐々に訪れる変化を、現実としてしっかりと受け止めましょう。
そして、悲観的になって不安に押し潰されたりせずに、上手に対処出来るようにしていきましょう。
身体の変化
女性ホルモンの減少によって起きる、身体の変化を感じやすい40代。
20代から30代に移行する際も感じたかもしれませんが、30代から40代はかなり顕著に表れますので、覚えておきましょう。
主な変化
- 痩せにくくなる
- 髪の毛のボリュームダウン
- お肌の老化
- 生理が不規則になる
- 更年期の不調
- 異性への興味が薄れる
女性特有の病気
- 子宮筋腫
- 乳がん
- 子宮がん
なんだか、暗いイメージのフレーズが並びましたが、年齢と共に身体が変化していく事は、止められません。
しかし、そのスピードを緩める事は可能です。
体力づくり・健康維持は、必須条件だと思います。
今日より若い日はありません。
大丈夫です、今日から意識してみてくださいね。
お金
40代以降は、なにかとお金がかかる年代ですので、お金に関する情報をまとめておくことが大切になります。
とは言っても、中にはあまり考えたくない事もあるかもしれませんし、憂鬱な気分になってしまう事もあるかもしれません。
しかしそれを、嫌だからと言って後回しにしていると、数十年後に慌てて困っている自分も想像がつくでしょう。
本当に、後悔するのはもったいないです。
知っておくべき項目
- 教育費
- 住宅ローン
- 親の介護
- 老後の自分の生活
考えておくべき項目
- 定年まで(何歳まで)働くのか?
- 退職金は(いくら)あるのか?
- 定年時の貯金はいくらある予定か?
- 年金はいくらもらえる予定か?
自分に当てはめて、考える事ができましたか?
急いでいっぺんにする必要は無く、できるところからゆっくり、1つずつクリアしていってみてください。
今、しっかり考えたり調べたりしておく事で、10年後20年後の毎日が、自分の理想に少しでも近づいてくれることでしょう。
ローモデル

「あの人のようになりたい」、と思うとこからがスタートです。
知り合いや有名な人などで、自分にとって理想的な生き方をしている人がいるのであれば、その人の人生や生き方を参考にしてみましょう。
その人がどうやって、その人生を歩むに至ったのかや、どんな事を努力していたのか、どんなふうに考えているのかを知る。
それからドンドン、理想の人の真似をしましょう。
ローモデルとなる人が、自分にとって身近な人である程、重要な役割を果たしてくれます。
そして、ローモデルは複数いたほうがいいと言われています。
理由は、自分の環境・置かれた立場や成長したい分野に合わせて、自分でも出来そうな事を選んで、実践できるからです。
例えば・・・
- 仕事:職場の○○さん
- プライベート:友達の○○
- 美容:憧れの女優○○ちゃん
のような感じで、自分のお手本となる人を決めてみましょう。
自分磨きの心得
大人になっても、日々成長していたいと思う素敵な人は、少なくありません。
しかし、10代20代の「今」を大切にしていた頃とは違い、「これから先の人生」を考えた上での選択をする事となります。
家事や仕事で忙しいので、ハードルが高いのが現実ですが、やってみて損はありません。
40代の女性がしている自分磨きは、どんな時に必要性を感じて、どんな事をしているのかを紹介します。
なぜ自分磨きをしようと思うのか
どうしても、楽な方に流れようとするのが人の心理です。
しかしその一方で、人より劣ってるなんて嫌だとか、より良くなりたいという心理も働きます。
これは、生物学的なもので、一種の本能でもあります。
- 自分以外の誰かや、昨日までの自分と、常に比べながら本能的に生き残りたいと、人は無意識のうちに思い、考え生きている。
- 人が心理的にとても恐怖として捉えるのが、「自分は誰からも興味を持たれていない・必要とされていない」という事。
こんな風に考えて、無意識のうちに、自分が他の人よりも少しでも、価値がある存在だと思って欲しい。
そして、自分自身の中でそう感じていたかったりもして、自分磨きをしようと考えるのです。
自分磨きと一言で言っても、人によって考えは様々ですが、特に40代女性がしている3タイプをご紹介します。
是非、理想とする未来につながりそうな物や、やってみたいなと思えるもの、そして、これはもう出来てる、という安心材料にもしていただけたらと思います。
自分磨きの3タイプ
自分磨きをしたいけど、何からどんなふうに始めたらいいのか、がわかりませんよね。
まず、意識してほしいのは、
- 今の自分の立ち位置はどこか
- 結果的にどんな未来にしたいか
という事でして、その為に自分に必要なものをチョイスする事が大切です。
決めた方向性は、常に確認しながら、しっかりと自分磨きの先にある未来を思い描き、途中で軌道修正しながら進めて行くことをお勧めします。
40代の女性達に、どんな思いがあり、どんな事をしているかをご紹介しますので、参考にして欲しいと思います。
1度きりの自分の人生を、大切に大切に考えていきましょう。
体力づくり&健康維持
体力アップ・健康維持
- 自宅で隙間時間に運動する(筋トレ・マシーン)
- 近所をウォーキング(体力アップ)
- ストレッチ(姿勢改善)
- ジムに通う
- 自宅で動画でエクササイズ
- 元々していたスポーツの復活
- しっかり入浴
体力や記憶力の衰えを感じて始める人や、インスタなどの綺麗な人に憧れて、目標として真似をする人が多くみられます。
いつまでも綺麗に

- いつまでも可愛い自分でいたい
- 若く見られたい
- 友人より綺麗でいたい
- 恋愛をしたい
- 良く見られたい人がいる
色々な思いがありますが、40代女性に共通する事があります。
それは、今までは洋服やメイクに、時間もお金も気持ちもかけていたが、今はとにかく、スキンケア・ボディメンテナンスを重視している、という事です。
次々に現れだすお肌の老化現象を、最低でも現状維持したいし、出来れば1年でも2年でも前の状態の、お肌に戻したいと思っています。
キャリアアップ

語学や資格取得にチャレンジする人が多いです。
- 自分の知識を増やしたい
- 他の国の事を知りたいし行ってみたい
- 子どもと一緒に勉強をする
- アプリで勉強する
仕事を長年している人も、今から何か仕事をしようと考えている人も、「キャリアアップ=自分をもっと高めたい」という気持ちがあるようです。
やった事のない分野にチャレンジしてみて、新しい事を何でもいいから始めてみる事で、仕事以外の人とのつながりが出来たり、新しい出会いにも繋がります。
育児中で、どうしてもまだそんな余裕は無いという状況の人も大丈夫です。
子どもと一緒に勉強してみる事で、自分だけでは無く、子どもにとっても良い影響を与える事になるのではないでしょうか。
人生のメインテーマ
さあ、最後に、自分自身の人生のメインテーマをきめましょう!
マンネリ化し、諦める事ばかりする毎日を送るよりも、新しい事や諦めようとしていた事に、チャレンジしてみましょう。
きっときっと、今まで気付いていなかった自分の才能や魅力に、気付く事になるでしょう。
- 新しい事をスタートさせるのに、年齢制限はない
- 自分の人生は、自分で切り開いていくもので、自分で切り開いていっていいもの
- 40代だから、遅いし手遅れで間に合わない、なんて絶対に思わない
- 刺激こそが40代には絶対必要
これからの40年で、自分が思い描いていた人生をやり直す=リスタートするようなイメージを持つ。
そして、「○○○○○な人生」というように、テーマを決めましょう。
まとめ

一言に、「自分時間」といっても、求めるものは十人十色ですし、それぞれ置かれている環境も違います。
しかし、全ての人に共通している「いつかは死を迎える・1日は24時間・今日が1番若い」の3点を心に置き、1度きりの人生を勇気を出して今一度、立ち止まって考えていただきたいです。
自分だけの人生のテーマに、今からできるたくさんの、自分磨きの時間を楽しみながら、人生の折り返し地点を通過していけたらいいですね。
1日24時間の今日を「スキ」や「ワクワク」で埋め尽くす事ができたなら、きっと、「忙しい」という言い訳である言葉も、出て来る事はないでしょう。