保育園ってたくさんあるけど、どう選べば良いんだろう?
私の友達のMさんはそんな疑問にぶつかりました。
Mさんは、現在一歳のお子さんを育てるママです。
急な職場復帰になったため、園児の空きがあればすぐに入園できるという、無認可保育園にお子さんを預けることにしました。
とりあえずいくつかの園の資料やホームページを見てみたのですが、
どの園も規模や特色がバラバラで、どうやって保育園を決めれば良いかわからなくなってしまったそうです。
そこでMさんは、ママ友から
「保育園を選ぶなら、必ずいくつか見学して決めた方が良いよ‼︎」
と強く言われていたのを思い出しました。
そこでさっそく見学にいくことにしたのですが、
何をチェックすれば良いか迷わないように、見学の際に見た方が良いポイントをあらかじめ調べてから当日にのぞむことにしました。
Mさんは、そのチェックポイントに従って園さがしをしたところ、無事に素敵な園と巡り会うことが出来ました!
この記事では、無認可保育園の見学の時にチェックした方が良い4つのポイントをご紹介します。
認可保育園と無認可保育園の違い
同じ保育園でも認可保育園と無認可保育園では、それぞれ特徴や違う点がいくつかあります。
無認可保育園とはどのような園のことを指すのでしょうか。
認可保育園とは
児童福祉法で決められた基準を満たし、国から認定されている保育園のことです。
その基準とは、保育される子供の人数に対しての保育士の人数、施設の広さ、屋外遊戯場等の設備があるかどうかです。
例えば、保育する職員は全員保育士の資格を持っている必要があり、
保育される子供の人数に対して、その人数は以下のように決められています。
- 0歳児…園児3名に1人
- 1、2歳児…園児6名に1人
- 3歳児…園児20人に1人
- 4、5歳児…園児30人に対し1人
認可保育園の保育料は、世帯の年収や子供の年齢、住んでいる自治体等によって変わりますが、
だいたい月額35,000円から55,000円程と言われています。
さらに幼児教育無償化制度というものがあり、
認可保育園に関しては利用する3〜5歳児の施設利用料が無償になります(給食費や行事費等は別途必要)。
また、入園するには自治体の選考が必要です。
選考のため園の決定まで時間がかかり、必ず希望した園に入園出来るとは限りません。
無認可保育園とは
認可保育園以外の園のことを指し、認可外保育園とも言います。
国の基準を満たしていないだけで、各都道府県の基準に基づいて知事の認定を受けています。
保育園は、保護者が支払う保育料と、園から提供されるサービス内容を自由に設定できます。
そのため国の基準をクリアしていても、独自の教育方法のためにあえて無認可としている園もあります。
無認可保育園の保育料は、世帯年収等は関係なく各保育園で決められた金額になります。
だいたい月額50,000円から70,000円程が多いですが、自治体によっては一部助成を受けられる制度があるようです。
認可保育園と同じく幼児教育無償化制度が3〜5歳児に適用になりますが、無償化されるのは37,000円が上限になります。
また、無認可保育園に入りたい場合は、保護者が直接利用したい園に申し込むため好きな園を選ぶことができます。
事前に下調べしておくと良いこと
一日のうち長い時間を預けることになる保育園。
我が子にとっても保護者にとっても、利用しやすく居心地の良い園を選びたいですよね。
ここではまず、園の資料やホームページで見学前でも調べられることはどんなことなのか、みていきましょう。
園の規模と職員の人数
無認可保育園は子供1人からでも開園でき、職員の人数等の基準をクリアしていれば、それだけ多くの子供を受け入れることが出来ます。
小規模保育でのびのび生活させてあげたいのか、大人数のお友達のなかで集団生活を学ばせてあげたいのか、お子さんに合った規模を選ぶことが出来ますね。
この際職員の人数に関して、無認可保育園の場合気をつけてチェックしておく必要があります。
認可保育園と同じ基準で職員を揃えている園もあれば、そうではない園もあります。
出来るだけ認可保育園の基準に近い人数の先生方がいると安心ですよね。
開園時間と年間行事の数
無認可保育園の中には早朝や深夜、また24時間対応している園もあります。
送り迎えにかかる時間も含め、家族の勤務時間に合った園を選ぶと利用しやすいですね。
また、意外と盲点になりやすいのが保護者が参加する行事の数です。
毎月のように保護者が参加する行事がある園や、逆に全くない園もあります。
なかなかお仕事を休めないのに行事がたくさんある園だと、お子さんもさみしい思いをしてしまうかもしれません。
きちんとチェックしておいた方が良いですね。
立地と駐車場の有無
無認可保育園はビルの一部分や、マンションの一室でも開園することができます。
そういった園だと、駅近で交通の便が良い園が多い反面、送り迎えに使う駐車場がなく外遊びをする公園も近くにないことがあります。
出来れば外遊びができる園を選んだ方が、子供たちにとってたくさんの勉強になりますね。
公園まで歩くことで交通ルールを身につけ、体力もつくようになります。
また、夏は水遊びで冬は雪遊びと、季節ごとの遊びをすることで四季を楽しむ心を育てられますよね。
見学時のチェックポイント
さて、いざ見学といっても何の準備もせずにのぞんではただ話を聞くだけで終わってしまいます。
家族に合った園をみつけるためにも、見学の前にチェックするポイントのピックアップをしておきましょう。
ここでは見学の際にぜひ見ておいて欲しいポイント4つを紹介します。
先生方の雰囲気はどうか
先生方が子供たちにどのように接しているか見てみましょう。
また、可能ならお迎えにきた保護者にどう接しているかもチェックしましょう。
子供たちに対しては穏やかに接しているか、保護者には子供の様子を一言二言でも報告しているかを見れば、子供たちや保護者とコミュニケーションがきちんと取れているかわかります。
Mさんは見学に行ったある園で、お迎えにきた保護者と先生がお話しているのを見ました。
「〇〇ちゃん、今日は自分でお着替えもお散歩の準備も頑張ってましたよ!」
そんな園での何気ない一瞬でも、パパママにとっては離れている間のことを教えてもらえると嬉しいですし、子供にとっては先生にも保護者にも褒められるタイミングが出来て良いですよね。
毎日の様子をやり取りする連絡帳が活用されているかや、園での様子を写真で共有できるかも確認してみると良いかと思います。
責任者との価値観の相違がないか
見学に行くとその園の責任者か、それに近い方が案内してくれるかと思います。
それが園長先生か保育の責任者なら、園の方針に大きな影響力を持っていることになるので、自分たちと価値観が近い方が無理なくお子さんを通わせられますね。
例えば園長先生や園の方針がトイレトレーニングを早期から始めるというものでも、
保護者自身が
「うちはゆっくりで構わないなぁ」
と思っているなら家庭と園とでズレがあるので、トイレトレーニングは上手くいかないかと思います。
育児の悩み等をいくつか質問してみて、価値観に相違がないか確認してみると良いですね。
園児の様子はどうか
食事の時間は終わっているのに顔が食べカスだらけになっていないか、鼻水が出ているのにそのまま放置されていないかなど、
園児の様子を見ることで職員の手が回っているのか、その園の子供たちがどのように扱われているのかがわかります。
また、遊ぶ時間に笑い声を上げてイキイキと遊んでいるか、泣いているとしたらそのままにされていないかもチェックしてみましょう。
Mさんが見学に行った1つの園では、お友達とおもちゃの取り合いをして泣いてしまった園児が、すかさず先生のところに助けを求めに行っていました。
先生も園児の目線までしゃがみこんで話を聞いてあげているようで、先生と園児の間にきちんと信頼関係があることが見て取れました。
保育園にはパパママがいないので、こんな風に子供が誰に頼れば良いかわかる環境であって欲しいですよね。
園内の環境
園にもよりますが、保育園では0歳児から最高で5歳児まで、さまざまな年齢の子供たちが過ごします。
無認可保育園では狭いスペースで保育することも多いので、
ハイハイの子と大きい子が同じスペースで遊んでいるとお互いにケガをする可能性が高くなってしまいます。
年齢ごとに過ごすスペースがわかれている方が、どの年齢の子も思い切り遊ぶことができるので良いですね。
引用元:サンライズキッズ保育園 施設紹介
写真は比較的小規模な保育園ですが、ゲートでうまくスペースを区切ってあります。
これなら各年齢がそれぞれの遊びを思い切り楽しめます。
また、トイレや手洗い場、調理室が綺麗に保たれているかを必ず確認しましょう。
保育園では想像よりはるかにたくさんの感染症が流行ります。
手洗い場が園児の人数に見合った数きちんと整備されているかなど、水回りのチェックも大切です。
まとめ
保育園は子供たちが一日のうちの多くの時間を過ごす場所です。
だからこそ決して妥協はしたくないですね。
我が子を大事にしてくれる園なのか、遊ぶのに危険がないように配慮された園なのか、入園前に見極めるのは難しく感じるかもしれません。
しかしこの記事でご紹介した見学の際の4つのチェックポイントの、
- 先生方の雰囲気
- 責任者との価値観の相違
- 園児の様子
- 園内の環境
を重視して見学をすれば、きっとあなたの家族にぴったりの保育園に出会えるはずです。
素敵な園と先生方、お友達に囲まれて過ごす園生活は、あなた自身とお子さんにとって何事にも変え難い経験になります。
ぜひ無認可保育園を決める際は、いくつかの園を見学してそれぞれの特色を探してみてくださいね。