「コロナ対策のため消毒にオゾン水を使ってみたい」
そんなあなたのために、使い方をご紹介します!
水と生成器だけあればいくらでも除菌液を作れます。
手肌にもやさしいので、お子さんにも安心して使う事ができますよ?
安全な水の力を借りて、コロナウィルスをやっつけましょう。
オゾン水ってどんな物?
まず、オゾン水とは何かを説明するために、オゾンについての特徴のお話から始めます。
オゾンってどんな物?
オゾンとは、あのオゾン層の名で知られる、身近にある気体です。
オゾン(気体の場合、オゾン又はオゾンガスといいます)は
- 殺菌効果がある
- 有機物を酸化・分解する作用をもつ(無機物も分解できるが効果が薄い)
- 玉ねぎ等の、有機物由来の臭いを消す効果がある (科学薬品臭などはあまり消えない)
- 酸化作用はフッ素の次に強い
- 気体のままだと毒性が強い
- 比較的分解が早い(密閉空間だと16時間位毎に効力が半減する)
- 分解すると酸素に戻る
- 低温・低湿になる程分解が遅くなる(効果が長く続く)
- 耐性菌が生まれない(薬品だと効かなくなる菌が出てくる)
という特徴を持っています。
オゾン水とは?
上記のオゾンガスを水に解かし込んだ物が、オゾン水です。
厳密には、マイクロバブルやナノバブルと言われる、微細なオゾンガスの泡を含んだ状態の水をいいます。
ですから、性質はオゾンガスと同様です。
しかし、オゾン水の濃度は実験等で意図して濃度を上げない限り、人体に影響を及ぼす危険域に達することはありません。
当然、皮膚への刺激やアレルギー反応も皆無です。
そのため、安全に使用することが出来ます。
尚、20分位毎に効力が半減する点もオゾンガスと異なります。
どれ位の濃度があれば除菌出来るの?
オゾン水で除菌するには一定の濃度が必要です。
オゾンガスやオゾン水の濃度はppmという数値で表され、この数値が大きい程、強い影響が出る様になります。
除菌が目的の場合、最低限必要な濃度は0.5ppmです。
オゾン水を使ってみよう!
オゾン水を使うためには、生成器が必要です。
まずは、生成器の選び方から説明します。
生成器選びはどれがいい?
家庭用に販売されている生成器は、下記の3通りのいずれかの方式でオゾンを作っています。
- カートリッジ方式
- バブリング方式
- 電解方式
では順に見ていきます。
1.カートリッジ方式
カートリッジ式は、浄水器の様に蛇口に取り付けるだけでオゾン水を作れます。
価格も安値な物も多く、電源が不要で蛇口をひねればいつでも手軽に作れるメリットがあります。
しかし、作れる場所が蛇口に限られる点、粗悪品も多い点から、こちらの方式の生成器はおすすめしません。
2.バブリング式方式
バブリング式はオゾンガス発生器から出た気体を水にとかし込む方式です。
発生器にチューブを取り付け、その反対の先端にエアーストーン(水槽内に酸素を送るために先端につける石)を付け、水に入れます。
そして、発生器のスイッチを入れれば出来上がりです。
金魚の水槽に酸素を送るのに、ブクブクと泡のたつ物を使った事ありませんか?
あれと同じ方法で水にオゾンを送り込むのです。
ですが、この方式は水に送り込んだオゾンガスの大部分が溶け込まずに気体となって周囲に漂います。
始めに説明した通り、オゾンガスは有毒ですから、慣れない方が扱うのは危険です。
ですから、こちらの方式の生成器もおすすめしません。
尚、バブリング方式では、1ppmを超えるオゾン水は作れません。
3.電解方式
水を電気分解させる事で、オゾンを作り出す方式です。
オゾンガスがほとんど出ることもなく、もっとも安全に作れますので、おすすめの方式です。
そのため、この記事では電解式の生成器のみ紹介させて頂きます。
用途に応じた生成器選びを
まず、外出中にオゾン水を使うか、自宅で使うか考える必要があります。
それぞれの場合にあったおすすめの生成器をご紹介します。
外出中に使用する場合
外出中に使いたいなら、下記をおすすめします。
田中金属製作所 ボリーナ オースリーミスト
充電式の携帯可能な生成器です。
大変コンパクトで軽いので、携帯する際にもポケットにすっと入ります。
30秒でオゾン水が出来ますから、何分も待つ必要もなく、お店に入る前に気軽にさっと作れ、重宝します。
又、一年間使っても10円に満たないコスパの良さも魅力でしょう。
ですから、外出時のアルコールをこれに変えれば、手荒れも防げる上、出費も減って一石二鳥ですよ。
自宅で使用したい場合
自宅での除菌に使いたいなら、下記をおすすめします。
オゾンマート(アースウォーカートレーディング) オゾンバスター
家庭用の中でも最も高濃度のオゾン水を作れる生成器です。
最大4ppm以上と高濃度(当然この程度では人体に影響しません)のオゾン水を作れます。
使い方も簡単で、水を入れたボールに生成部分を入れ、コンセントに電源を入れれば1分もせず出来上がり。
但しタイマーは付いていないので、自分で時間を図る必要はあります。
ちなみに、この商品はどこで買っても、そのほぼ全てがAmazon倉庫から配送される仕組みになっています。
なので、「Yahooで買ったのにAmazonから来た」等と不安に思わなくても大丈夫です。
オゾン水の使い方
生成が完了したら、後はオゾン水をスプレーに移し手に吹きつけたり、布に染み込ませて拭くだけです。
又、コロナウィルス対策意外にも色々応用出来ます。
野菜に付いた農薬、気になりませんか?
容器に移して野菜を浸ければ、除菌と同時にある程度農薬も分解してくれます。
他にも、壁紙のカビ予防にも使えますし、消臭も出来ます。
「靴が臭い」と思ったら、浸けておけば臭いを軽減させることも可能ですよ。
後は、色々試してみて、自分に合った使い方を見つけてくださいね。
オゾン水に関する注意点
オゾン水を使う上での注意点がありますので、下記に記載致します。
- オゾン水の効果は20分位で半減するので、使う時に作る必要がある
- 布や容器が汚れていると、汚れとオゾン水が反応してしまい、効力が減る
- オゾン水で水拭き後に拭き取らないと、水が残り、腐食やカビを発生する恐れがある
- 鉄等の酸化しやすい物に使うと腐食させる
- 飲用しない (但し、誤って飲み込んでも通常は危険はありません)
- 科学薬品臭(香水等)はあまり抜けない
- 消毒用アルコールと混ぜると互いの効果を邪魔しあう。
作ってから時間が経った物や、洗いきれていない汚れた布で拭いても、「ただ水拭きしただけ」になってしまうので気をつけましょう。
又、オゾン水は時間が経つと普通の水に戻るので、除菌後は乾拭きしましょう。
怠ると後で「拭いた場所にカビが生えた」なんて状況になりかねません。
とはいえ、あまり神経質になる必要はありません。
普段テーブル拭きや壁紙掃除等に使っている水の変わりに、オゾン水を使えば大丈夫です。
但し、消毒用アルコールと混ざるとお互いの効果を減少させますから、アルコールが乾いてから使う等の工夫は必要です。
いい加減な情報には注意!
いい加減なサイトだと、「食べ物の味がまろやかになる」などと唄っているところもあります。
しかしながら、それは、食べ物の成分をオゾン水が分解し、味を落として淡白にしているからです。
そういったサイトは、「売れればいい」と、適当な知識で製品を売っているだけの業者ですから、引っかからない様にしましょう。
ちなみに、切った野菜を長時間浸けておくと味が落ちます。
そのままならほとんど味は落ちませんから、トマト等を浸ける時は丸ごとつける方が良いです。
どうしてオゾンで除菌出来るの?
なぜオゾンでの除菌が可能なのか?
それは、溶菌作用によって殺菌するからです。
菌は細胞で出来ています。
ご存知の通り、細胞は脂質由来の膜で被われており、その中に体液等のいろいろな物が入っています。
オゾンはこの膜に作用しますが、菌を被っている膜は薄いので、簡単にその一部を破壊して穴を開けます。
すると、穴から体液が抜け出してしまい、細胞は死んでしまいます。
細胞が死ぬ=菌が死ぬという訳ですね。
この作用(穴が開いて水が抜けていく作用)を溶菌作用といいます。
ウィルスの場合、細菌とは構造が異なりますので、溶菌とは少し原理が違いますが、膜が壊れると死ぬのは同じです。
ですから、膜を持っているコロナウィルスも死んでしまいます。
ちなみに、アルコールもこれと同じ原理で殺菌しています。
除菌に関する体験談
コロナ以前から除菌に気を使い、オゾン器を使っていたFさんに話を聞きました。
以下はFさんの体験談です。
以前からオゾンバスターを愛用していましたが、コロナの時期になってからも重宝しています。
買ってきた野菜などをボールにつけたり、ドアノブを拭いたりと言った用途に使っています。
スプレーに入れ、バッグに吹きかけ乾かせば、消臭も出来て助かります(作業前に濡れて困る物は出しておいて下さい)。
オゾンバスターの場合持ち運び出来ませんが、4ppm以上の濃度になるので、作ってから1時間位は持ちます。
ですので、ちょっとした外出前に作って、携帯用スプレーに移し持っていったりしています。
ただ、時々メンテナンスのために本体をクエン酸等につける必要があるので、クエン酸は予備で多めに持っていると良いですね。
以上です。
皆さんも上手に活用して頂ければと思います。
まとめ
ここまで説明してきたオゾン水の特徴と、使い方の注意点を最後にまとめておきます。
- 20分位で効果が半減するので都度生成する
- 除菌に必要な濃度は0.5ppm
- 電解方式の生成器がおすすめ
- オゾン水を浸す布や入れる容器は綺麗に洗っておく
- 知識が浅い内は、絶対にバブリング方式でオゾン水を作らない(使い方を間違えると後遺症、死亡の可能性がある)
- 鉄鍋等の酸化しやすい物には使わない
- 飲用しない
- アルコールと混ぜない
いまだ収束の見えないコロナ渦。
家族が安心して生活出来る様、賢くオゾン水を使って、うまく乗り切ってくださいね。