「また発熱で保育園からの呼び出しかぁ」
私の友達のIさんは、仕事をしながら3歳と1歳の子供を育てるママです。
お子さんがよく体調を崩し、その度に保育園からの呼び出しがあります。
毎回毎回、予定が立たなくなったり家事が進まず、イライラして思わずお子さんにあたってしまいます。
そして、子供が体調を崩すのは仕方ないのにイライラしてしまって、罪悪感を覚えるそうです。
このままではいけないとママ友に相談し、イライラへの対処法をいくつか教えてもらいました。
その結果、Iさんは気持ちに余裕を持って看病できるようになったそうです。
今回はIさんも実践した、子供が体調不良の時にイライラしない4つの方法をご紹介します!!
優しくしてあげたいのに…子供が体調不良でイライラする場面
子供が体調を崩していると、「大丈夫かな、身体辛くないかな」と心配ですよね。
とはいっても、看病が大変だと、どうしてもイライラしてしまいがちです。
子供が体調不良でイライラしてしまう場面は、
- 予定の変更が大変
- 仕事に影響が出る
- 兄弟にうつるかもしれない
- 何をするにしても手間と時間がかかる
こんな時じゃないでしょうか?
本当は体調が悪い子供に優しくしたいのに、イライラしてしまって辛い場面ですよね。
ここでは、具体的にそれぞれの場面をみていきたいと思います。
予定の変更が大変
子供が体調を崩すと、「なんで予定が詰まっているときに限って、体調崩すのかなぁ」と思うことはありませんか?
パパママの大事な予定が入っていたり、週末の予定が詰まっているときに限って、お子さんが体調を崩すことがあります。
お子さんとしては決して狙っているわけではなく、仕方ないタイミングなんですよね。
しかし、旅行やお友達家族と集まる計画等があれば、予定の変更が大変です。
旅行ならキャンセルの手続き、お友達との予定なら謝罪をしたり、また新たな日程を調整するなどが必要です。
手間がかかるし神経もつかうので、パパママは疲れてしまいますよね。
だからイライラしてしまって当然です!
「なんでこんな時に?」と思うのは、あなただけではないですよ。
仕事に影響が出る
お仕事をしているパパママなら、保育園からの呼び出しは「恐怖」だと思います。
仕事は常に、当日に終わらせなければならないことや締切がつきものですよね。
そんな中、子供が体調を崩して保育園からお迎えの要請があれば、もちろん行かなくてはなりません。
その日の仕事のスケジュールは台無しですし、その後数日間の予定の見通しも立たなくなりますね。
Iさんも、ある日保育園から「息子さんが発熱しているのでお迎えをお願いします」と連絡が来ました。
その日はちょうど仕事の締切日で、お迎えに行くとその締切には間に合いません。
なんとか上司や同僚に引き継いでお迎えに向かいましたが、「子供の体調管理はしっかりしてね」等と言われてしまいました。
子供の体調不良は仕方のないことです。
しかしIさんには、次の日からの仕事の予定をキャンセルしたり、調整が必要なことが山積みです。
そのため、余裕をなくしてイライラしてしまったそうです。
誰でもやらなければならないことが一気にできたら、頭がパンクしてしまいますよね。
イライラするのも、仕方のないことです。
兄弟にうつるかもしれない
兄弟姉妹のうち一人でも感染症になると、びっくりするくらい簡単にうつってしまいますよね。
特にお子さんがまだ小さいと、咳エチケットを守れなかったり、手洗いうがいをしっかりすることが出来ません。
たいていは兄弟姉妹で何日かズレて症状が出るので、その分全員が治るまで日数がかかります。
パパママとしては、早く治してしまって日常の生活に戻したいところですよね。
Iさんのおうちも下のお子さんが風邪をひくと、まだ小さいのでところ構わず咳をしてしまいます。
見ていて気持ちの良いものではないですし、上の子にうつるとまた看病が続きます。
ある時は、上の子に向かって下の子が咳をしているのを見て、「あっち向いて咳しなさい!!」ときつく叱ってしまいました。
子供が辛そうにしている姿は、なるべく見たくないですよね。
出来るだけ体調不良の期間を短くしたいと焦ってしまうのも、当然のことだと思います。
何をするにしても手間と時間がかかる
子供が体調を崩すと、大人より治るまでの時間がかかります。
さらに治ってからの、いわゆる病み上がりの期間も大人より長くとらないと、ぶり返したり余計に長引くことがありますよね。
これは、子供の方が大人よりも抵抗力が低いためです。
ただの風邪でも、一週間前後保育園を休まなければいけないことも良くあります。
その一週間は当然パパママも仕事をお休みして、病気のお子さんのお世話をすることになりますね。
小さいお子さんだと、熱をはかる、鼻水をかむ、ノドが乾いたからお茶を注ぐ等、大人なら自分でできることを、すべてやってあげなくてはなりません。
それも、子供が素直に従ってくれるものばかりではないので、一つ一つの動作が大変ですよね。
鼻水を取るのに顔を触られるのが嫌だったり、お茶ではなくジュースが良い!と言ったりします。
子供自身も、体調が悪く思い通りにならないことが多くてイライラします。
さらに看病をする大人も、そんな子供を心配してしまいます。
また、看病が長引くとそれだけ我慢の期間が続くので、イライラしてしまいますよね。
子供が体調不良の時にイライラしない4つの方法
お子さんが体調不良で苦しんでいるとき、こちらがイライラしてしまうと、そのことに罪悪感を覚えるパパママも多いかと思います。
「この子は一生懸命病気と闘っているのに、私はイライラして自分のことしか考えてないのかもしれない」
などと思うかもしれません。
しかし、この気持ちは「ひどい親」だからではなく、お子さんが大切だからこその気持ちなのです。
お子さんが大切だから、通院や投薬、その他のお世話を頑張りすぎてしまっているだけです。
看病する大人がイライラしてしまうと、体調が悪いお子さん本人はもっと辛くなってしまいます。
大人のイライラは、パパママにとってもお子さんにとっても辛いことなので、出来る事なら平常心でいたいですよね。
ここでは、
- 周りに助けを求める
- サボれる家事はサボる
- 自分の機嫌は自分でとる
- 余裕をもってスケジュールを組む
この4つのポイントに沿って、子供が体調不良でもイライラしない方法をご紹介します。
周りに助けを求める
お子さんが体調を崩すと、看病をする大人一人に、看病や兄弟姉妹のお世話、家事など、家の事すべてがのしかかることが多いですね。
そんな時は思い切って、配偶者や祖父母に「助けて!」と声を上げてしまいましょう。
看病中は、家の事のほかにも自分の仕事の調整、兄弟姉妹のスケジュール管理だったり、しなければならないことがたくさんあります。
これらは、あなた一人ではとても大変です。
身体は疲れ切ってしまいますし、頭もパンクしてしまいます。
誰かにお子さんの面倒をみてもらっている間に、家事や、やらなければならないことを片付けてしまいましょう。
配偶者や祖父母にお子さんを任せて、少し気分転換に外に出るのも良いかもしれません。
Iさんは、イライラしている時にお子さんと同じ空間にいると、余計イライラしてしまうと感じていました。
そこで手伝いに来てくれていた祖父母にお子さんを任せ、少しだけスーパーに買い物に行ったそうです。
3・4日ぶりに一人きりになり、外に出て気分もすっきりしたIさんは、イライラもすっかりおさまったそうです。
サボれる家事はサボる
「何をするにも手間と時間がかかる」でご紹介したように、看病中はなかなか思ったように家事が進みません。
やりたい家事がたくさんあるのに、それが進まないとイライラしてしまいますよね。
それならいっそのこと、絶対やらなければいけない家事以外は、サボってしまいましょう。
洗濯や掃除は、毎日やらなくても生きていけます。
大人の分の食事は、デリバリーやお惣菜でも良いですよね。
家事の中の大部分を占める、洗濯・掃除・食事作りをしなくて済むとなると、心が少しラクになる気がしませんか?
「アレもコレもやらないと」と思っていると、出来ない状況に行きづまってしまいます。
「私は今看病を一生懸命頑張っているんだから、少しくらい家事ができなくてもしょうがない!」と思えると、きっとイライラせずに済むと思います。
自分の機嫌は自分でとる
お子さんの看病に一区切りついて一人の時間を持てるようになったら、少し自分のために贅沢をしてみませんか。
自分でご褒美を設定しておくと、長い看病の期間もそのご褒美に向かって頑張れるかと思います。
ご褒美は、いつもより豪華なお菓子やお茶を用意しておいても良いですし、時間が許す限り映画を観る、など自分が一番したいことをすると良いですね。
Iさんはお菓子が大好きなのですが、お子さんが保育園を休んでいる間は我慢していました。
そこで看病がひと段落ついたら食べようと、お取り寄せスイーツを注文しておいたそうです。
ネットで商品を選んでいる時から楽しみで、看病疲れによるイライラも和らいだようでした。
余裕を持ってスケジュールを組む
子供の体調不良は、たいてい予想よりも長引くものです。
お子さんが体調を崩したら、その後の予定は余裕を持ってスケジュールを組むと、いざという時焦らずに済みます。
小さなお子さんの場合、最初は咳や鼻水だけの症状でも、症状が出始めて3・4日経ってから発熱することもあります。
咳や鼻水だけの症状だからすぐ治ると油断していると、治りかけの時に下痢が始まることもあります。
子供の体調不良は、このように経過の予想がつかないことが多くあります。
症状が出てから最低一週間は、何も予定を入れずに看病に専念できる状況をつくった方が良いかもしれません。
Iさんははじめ仕事に対する焦りから、お子さんが体調を崩してもすぐ仕事に戻るスケジュールを組んでいました。
しかし結局お子さんの病気が長引き、そのスケジュールを組み直さなければならないことが何度かあったそうです。
その経験から、「焦っても良いことは無い」と、余裕をもって予定を組むようになったそうです。
それでもイライラする気持ちを紛らわせる方法
大切な我が子が体調不良なら、親としては心配して当たり前だと思いますよね。
しかし、子供が体調不良だとなかなかうまくいかない事がたくさんあります。
心配するべき時なのに、実際は子供の体調が回復するまでイライラしてしまうパパママも多いと思います。
「子供が体調不良でもイライラしない4つの方法」をご紹介しましたが、それでも解消できないストレスもあるかもしれません。
ここではそんなイライラした気持ちを、少しでも紛らわせられる方法をご紹介します!
子供が元気な時
熱や鼻水などの症状があっても、子供って意外と元気いっぱいな時がありますよね。
お子さんが比較的普段と同じくらいの元気さなら、一緒にこんなことをしてみてはどうでしょうか。
- 簡単なご飯作り
お子さんが体調不良のときは、なかなか食が進まないこともあるかと思います。
しかし、極力刃物や火を使わないご飯を一緒に作って食べると、お子さんも自分が作ったご飯なので喜んで食べてくれるかもしれません。
ご飯を食べてくれるとパパママも安心しますし、楽しい時間になりそうですね。
Iさんが実際にお子さんと作ったご飯をご紹介します。
このレシピは包丁や火を使わず、具材のアレンジもききますね。
中華風なので、ほどよい塩気でお子さんの食も進みそうです。
- 映画鑑賞
映画館に行くにはまだ小さいお子さんも、家での映画鑑賞なら自由に楽しめます。
また、普段はゆっくり一緒に映画を観る時間を取ることは難しいですよね。
この機会に、ぜひ映画を楽しんでみましょう。
こちらは言わずと知れた名作映画ですね。
Iさんもお子さんと一緒に観たそうですが、小さなお子さんでも楽しめる内容ですし、Iさん自身「大人になってからこんなに楽しめると思わなかった」と再発見があったようです。
子供が寝込んでいるとき
子供の熱が高いなどで、比較的寝ている時間が長い時もありますね。
そんな時は、たまった録画番組を観たり、仕事をしているとなかなかできない手の込んだ料理をしてみるのはどうでしょうか。
看病の中でも、自分の時間を持つことでリフレッシュできるかと思います。
なるべく集中してその世界に入れるような、そんな時間の使い方をすると気持ちがすっきりするかもしれません。
眠たい時はとにかく寝よう
子供を看病する日々が続くと、自分では休んでいるつもりでも、実は疲れているという状態になりがちです。
「眠たい」「疲れた」と少しでも感じたら、子供が寝たタイミングで一緒に休んでしまいましょう。
寝ることは一番の休息になるので、それだけで気持ちの切り替えができるはずです。
子供が鼻づまりや高熱で夜中もなかなか寝ていない状態だと、パパママの睡眠も細切れになってしまいます。
日中は家事も思ったように進まないので、子供が寝ている間に済ませようと思ってしまうかもしれません。
しかし、睡眠不足には様々な弊害があります。
具体的には、ストレス増加・注意力の欠如・イライラ・倦怠感など、睡眠不足で得することは一つもないですよね。
時には思い切って寝てしまうことも大切です!
まとめ
かわいい我が子が体調不良で苦しんでいると、とても心配ですね。
しかし看病の期間は子供と自分だけの時間が長かったり、物事がうまくいかずにイライラしてしまいがちです。
イライラすることに罪悪感をおぼえるかもしれませんが、パパママも親という立場の前に、一人の人間です。
イライラという感情があるのは、人間として当然で仕方のないことです。
この記事では、子供が体調不良の時にイライラしない、4つの方法をご紹介してきました。
- 周りに助けを求める
- サボれる家事はサボる
- 自分の機嫌は自分でとる
- 余裕をもってスケジュールを組む
この4つの方法を実践すれば、きっと長い看病の期間を乗り越えられるはずです。
看病をするパパママも辛いとは思いますが、お子さんが成長すれば次第に身体も丈夫になっていくかと思います。
「子供の病気は予防接種のようなもの」
何度も病気と闘って免疫を獲得していくんだ、と思えれば、少し気持ちもラクになるかもしれませんね。
パパママも、ぜひ適度なリフレッシュと休息を挟んで、看病の期間を乗り切ってくださいね。