香典返しなどで緑茶の茶葉をもらったけど、急須がなく飲まずに放置していたり、
来客用に茶葉を購入したけど自分では入れる機会がなくで余っていたりしませんか?
どうせ使わないし、と棚の奥にしまったり、捨ててしまうのはもったいない!
実は緑茶には美容に効果的な成分がたっぷり含まれているんです。
飲まないなら、パックにして美肌を手に入れましょう。
緑茶に含まれる美容成分
煎茶や玉露、抹茶など、いろんな呼ばれ方をしていますが、これらは育つ環境が違うだけで、全て「緑茶」の1種です。
緑茶は自動販売機やコンビニなどでも必ず置いてある、日本人にとって欠かせない飲料の一つですよね。
ペットボトルで出来上がったものがいつでも手に入るので、わざわざ茶葉を購入して急須でお茶を入れる機会は滅多にないのではないでしょうか。
何らかの贈り物でもらった茶葉は、ありがたいけど放置してしまいがちですよね。
緑茶は、飲料として喉の渇きを癒したり、ホッと一息つかせてくれるだけではありませんよ。
実際に茶葉のエキスを配合したパックや化粧水などが販売されている程、緑茶の美容効果は注目されています。
では、美容にどんな効果があるのか見ていきましょう。
美白効果
緑茶にはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCがシミや美白に効果があるのは有名ですよね。
ビタミンCが豊富なイメージがあるレモンは、皮を含め丸ごと1個(100g)で100mgなのに対して、
緑茶(煎茶)の茶葉のビタミンC含量は3倍に近い、100gあたり260mgなんです。
お茶の状態にすると、1杯で約6mgなので、飲むよりパックにしたほうが、美白の効果が感じられるかもしれませんね。
ビタミンCはシミやくすみの原因となる、メラニンの生成を抑制するだけでなく、
すでに蓄積されてしまっているメラニンを元に戻す作用もあり、 透明感のある肌を育みます。
また、緑茶に含まれるクロロフィルという成分がビタミンCと結合することで、美白・美肌効果が高まると言われています。
毛穴の引き締め
体脂肪を減らす効果のあるお茶、最近よく目にしますよね。
それは緑茶に含まれるカテキンという一種のポリフェノールが持つ働きの1つです。
カテキンに含まれるエピガロカテキンガレートには、収れん作用があり、毛穴の開きを改善する効果があります。
毛穴が開いてしまうのは、過剰な皮脂分泌が原因です。
ビタミンCには、皮脂の分泌を正常に整える効果があり、毛穴を引き締めてくれます。
また、ビタミンCは肌のハリや弾力を保つのに欠かせないコラーゲンの生成をサポートします。
ビタミンCが豊富な緑茶パックは、キメの細かい毛穴レスな肌へ導いてくれますよ。
肌荒れ改善・予防
緑茶には、ビタミンC以外にも、皮膚や粘膜を正常に保つ働きをするビタミンAや、血流を改善する効果があるサポニンも含まれています。
血行が促進されることで、ターンオーバーを正常に保ち、健康的な肌を保ってくれます。
また、カテキンには殺菌・抗菌作用もあり、ニキビの原因になるアクネ菌の働きを抑制させることで、ニキビ予防にも効果があります。
さらに、抗炎症作用もあるので、できてしまったニキビや、日焼けなどの肌の炎症を抑えてくれます。
老化防止
肌の酸化は、しわ・シミ・たるみなど様々な肌トラブルを引き起こし、肌を老化させてしまいます。
緑茶には、その酸化を食い止めるの抗酸化作用を持つ、ビタミンEも含まれています。
また、ビタミンC、カテキンも同じく抗酸化作用を持っているので、老化の防止に繋がります。
緑茶パックのやり方
緑茶には美容成分が豊富なことがわかって、緑茶パックも効果が期待できそうですよね。
美容効果だけでなく、緑茶のいい香りによりリラックスできますし、毛穴の汚れが取れて洗い上がりはサッパリしますよ。
早速、やり方を紹介していきます。
作り方
基本の緑茶パックは緑茶の茶葉と小麦粉と水の3つを混ぜ合わせるだけでとっても簡単です。
<材料>
- 緑茶 大さじ1
- 小麦粉 大さじ1
- 水 大さじ2
水の量はお好みの硬さになるように調整してくださいね。
<手順>
- 肌の負担を減らすため、茶葉をすり鉢やフードプロセッサーなどで細かい粉状にする
- 粉末状にした緑茶と小麦粉を混ぜ合わせる
- ②に水を加えて混ぜ、肌に塗っても垂れてこないくらいくらいの硬さにする
作り方はとっても簡単ですが、市販のパックと比べると、茶葉を細かくする手間がかかりますね。
また、食品を使用したパックなので、無添加で安心ではありますが、作り置きや使い回しは衛生的におすすめできません。
茶葉は先に粉状にし、小麦粉と合わせて、パックの元として保管しておくと、ぐっと手間が省けて楽ちんですよ!
パックをする際には、パックの元を大さじ2とり、水を加えて混ぜるだけで完成します。
やり方
やり方は、一般的なシートパックと変わりません。
- 洗顔後の清潔な状態の顔に緑茶パックを塗る
- パックを塗ったまま、5〜10分放置する
- パックが乾く前に水かぬるま湯で優しく洗い流す
- 普段通りにスキンケアして完了!
パックが乾くまで放置してしまうと、皮膚にくっつき流しづらいだけでなく、肌に負担をかけてしまい、ダメージにつながることもあります。
5〜10分経っていなくても、パックの状態によって「乾いてきたかな?」くらいで流しましょう。
また、初めて緑茶パックをする時は、パッチテストを行うようにしてください。
小麦粉を使用しているのでアレルギーがある人や、敏感肌の人は特に注意が必要です。
腕の内側などに作ったパックを少量塗って、15分ほど放置し、異常がないか確認しましょう。
赤みや痒みが出た場合にはすぐに洗い流し、緑茶パックを使用するのはやめてくださいね。
緑茶パックは毎日でも肌を傷める危険は少ないようなので、無理のない頻度で続けていきましょう。
緑茶パックのアレンジ
基本のパック以外にも、緑茶パックにはやり方があります!
素材を組み合わせることで、効果を増進させてくれますよ。
気になる肌悩みに合わせて試してみるのもいいですね。
お酢
基本のパックのお水をお酢に変えることで、緑茶パックの効果が高まると言われています。
水で3倍に薄めたお酢を使用してください。
洗浄力も高まり、より洗い上がりはサッパリ、スッキリしますよ。
その分、肌への刺激も強まるので、敏感肌の人は注意が必要です。
また、お酢を混ぜることで緑茶の香りが薄れてしまうので、リラックス効果を得たい場合は基本のパックがおすすめです。
ハチミツ
ハチミツには保湿効果と抗菌作用があるので、潤いを残しつつ、ニキビなどの予防にさらに効果を見せてくれます。
水を混ぜる前に小さじ1強くらいのハチミツを混ぜ合わせて、その後に水で硬さを調節しましょう。
ハチミツは砂糖などで加工されていない純粋なものを使用してくださいね。
ヨーグルト
ヨーグルトにはピーリング作用があり、美白効果や、毛穴の黒ずみや肌荒れを改善してくれる効果があります。
緑茶と混ぜ合わせることで、もっと効果が期待できそうですね。
緑茶の粉末とプレーンヨーグルトを1:1で混ぜ合わせ、緩いようだったら小麦粉を追加して好みの硬さにすれば完成です。
重曹
重曹は食品として使われるだけでなく、掃除にも使える万能な粉ですよね。
重曹には油や皮脂などの汚れを落とす力があるので、肌の余分な皮脂を洗い流してくれる、ピーリング効果が期待できます。
基本の緑茶パックに、重曹小さじ1を混ぜ合わせるだけでできますよ。
重曹を混ぜたパックは洗浄力が高く、刺激が強めなので、あまり時間を置かずに5分くらいで洗い流してください。
パック後のスキンケアも念入りにしてくださいね。
緑茶のみでも
粉末の緑茶を水で濃いめに溶いて、コットンに含ませてパックする方法もあります。
小麦粉を使用しないので、家に小麦粉がなかったり、アレルギーがある場合も緑茶パックを試すことができますね。
緑茶と水は1:1くらいで混ぜ合わせるといいですよ。
出がらしでも
緑茶パックはお茶を淹れた後の出がらしでも効果を実感できると言われています。
お茶を淹れると、お湯にある程度成分が流れ出るため、敏感肌の場合は、より低刺激のパックになるのでいいかもしれません。
しかし、出がらしは腐敗しやすいので、パックに使用する場合は、お茶を淹れてすぐにしましょう。
パック以外の活用法
緑茶はパック以外に、洗顔に活用しても、同様の美容効果が期待できますよ。
緑茶洗顔のやり方は、緑茶と洗顔料を一緒に泡立てる方法と洗顔後に緑茶ですすぎ洗いする方法の2パターンあります。
①緑茶と洗顔料を一緒に泡立てる方法
粉末状にした緑茶と洗顔料を泡立てネットでしっかり泡立てます。
毛穴汚れをスッキリと洗い流してくれますよ。
②洗顔後に緑茶ですすぎ洗いする方法
茶葉にお湯を注いで緑茶を作って冷やしておきます。
通常の洗顔後に、冷やした緑茶で顔を優しくすすぎ洗いしましょう。
洗い終わったら、拭き取らずに自然乾燥させると、より効果的です。
毛穴が引き締まり、サラッとしたお肌になりますよ。
どちらの方法でも、洗顔後はしっかり保湿するようにしてくださいね。
一度粉末にしてしまえば、回転寿司のように急須がなくてもお湯を注ぐだけで、美味しい緑茶を飲むことができるので、
パックや洗顔がイマイチ肌に合わなかったなと感じた場合には、飲料として体内から緑茶の美容成分を取り入れてくださいね。
まとめ
緑茶パックで得られる効果はこんなにたくさんあります!
- シミやくすみを改善し美白効果
- 毛穴の汚れを取り除き引き締める
- ニキビなどの肌荒れ改善・予防
- 老化防止
緑茶の香りでリラックス効果も得ることができますよ。
作り方はとっても簡単で、粉末状にした緑茶と小麦粉、水を混ぜ合わせるだけです。
清潔な状態の肌にパックを塗り、5〜10分放置後優しく洗い流し、保湿してください。
お酢やハチミツ、ヨーグルトなど、緑茶パックと組み合わせることで効果が増すものもあるので、気になる部分に合わせて試してみるのもいいですね。
初めて緑茶パックをする際は必ずパッチテストを行い、作り置きなどはせず1回分ずつ作るようにしましょう。
また、出がらしでもパックはできますが、腐りやすいので注意が必要です。
緑茶はパックだけでなく、洗顔に使用しても効果的ですよ。
どちらも簡単なのでぜひ試してみてください。
緑茶が余っていたら、緑茶パックで美肌を手に入れましょう!