「ちょっと子宮頸管が短めで、切迫早産ですね。
このままいくと近いうちに入院になりますよ。」
私の友達のSさんは、第一子妊娠中の22週の検診で、医師にそう告げられました。
「切迫早産ってなに?
赤ちゃんは大丈夫なの⁉︎
無事に元気な赤ちゃんを産むことができるのかな」
今まで大きな病気はせず、入院なんてしたことがなかったSさん。
初めての妊娠で入院になるかもしれないなんて予想もしておらず、不安だらけになってしまいました。
しかも切迫早産の入院は1ヶ月以上の長期になることも多いと言われました。
それでも、
「なんとか切迫早産を乗り切って、元気な赤ちゃんを産みたい!」
そう思ったSさんはネットで検索したり、同じように切迫早産で入院したママ友に聞いて、
そもそも切迫早産とは何なのか、入院前にした方が良いこと、入院中の過ごし方を調べておきました。
結局妊娠28週で入院になったのですが、事前に調べて不安を解消し、準備しておくことで充実した入院生活を送ることが出来たそうです。
そして無事に元気な赤ちゃんも産まれました!
この記事ではSさんが実践した、入院生活を充実した期間に変える3つの過ごし方をご紹介します!
切迫早産を知れば、入院もこわくない!
切迫早産とは、早産になる手前の状態のことを言います。
「切迫早産」や「早産」という言葉を聞いただけでは、どういうことかわからず不安かもしれません。
でも大丈夫です!
早産がどういうもので、切迫早産はどう治療すれば良いのかわかっていれば、無闇にこわがる必要はありません。
医師の指導や治療法をまもっていれば、切迫早産は多くの場合、元気な赤ちゃんを産むことができるからです。
治療法に関しては病院や医師によって多少かわるので、疑問に思うところがあったらぜひ聞いてみましょう。
早産とは?
早産とは、妊娠22週以降から妊娠37週未満に出産することを指します。
子宮頸管(子宮の出口の部分)の長さが、お腹が張ったり大きくなるにつれて短くなったり、開いてしまって赤ちゃんが出てきやすくなり結果的に出産に至ることが原因です。
赤ちゃんは早く産まれるほど呼吸器等の健康上のリスクが高くなり、34週以降で産まれた場合は問題なく育つ可能性が高くなります。
しかし産まれた後の赤ちゃんの健康のためにも、1日でも長くお母さんのお腹の中に留め、正産期と呼ばれる37週以降に出産することが望ましいと言われます。
切迫早産の治療法
切迫早産の治療法は大きく分けて3つあります。
- 安静にする
- 子宮収縮抑制薬の投与
- 抗菌薬の投与
安静は文字通り、トイレと食事をとる以外はなるべく横になっていることです。
自宅では旦那さんに家事を任せたり、買い物はネットスーパー等を利用すると良いですね。
子宮収縮抑制薬(張り止めの薬)は、お腹の張りなどの子宮収縮によって、切迫早産が進行すると診断された場合に使用されます。
この薬は内服か点滴での使用になりますが、入院の場合はより効果が高いとされる点滴での投与が多いようです。
入院に至らず自宅で安静にする場合は、薬を内服し、定期的に通院して子宮頸管長等の検査をします。
抗菌薬の投与は、切迫早産の原因のひとつとされる細菌感染が疑われた場合に使われます。
入院前に出来る準備
切迫早産と診断されるには、お腹の張りや痛みの自覚症状と、定期的に行われる子宮頸管長をはかる検査によって診断されます。
医師に切迫早産と診断されると
「自宅でなるべく安静にしていてくださいね」
と言われ、それでも改善せず、
一般的に子宮頸管長が25mm以内になると入院になります。
入院中は出来ることが限られているものの、切迫早産の診断から実際に入院になるまで多少の期間があることが多いので、事前に準備が出来ます。
退院するまで不安に過ごすことがないように、入院前はどのような準備をして過ごせば良いかみていきましょう。
不用品の処分
切迫早産の入院は妊娠36週いっぱいまで続くこともしばしばで、37週に入って退院したらすぐに出産ということもあり得ます。
早めに赤ちゃんを迎える部屋の準備をしておけば、出産して睡眠不足で身体も辛い状態でバタバタせずにすみますね。
ベビーベッドを置く予定があるなら、そのスペースをあけるために部屋のレイアウトを変えてみるのも良いかと思います。
また、赤ちゃんが1人増えるだけで想像以上に物が増えます。
今までなんとなく溜まってしまっていた不用品を処分するのも良いですね。
切迫早産の間はもちろん、妊娠中は重たいものを運ぶのを避けた方が良いので、ぜひ旦那さんと一緒に作業しましょう。
Sさん夫婦は、Sさんが入院になった場合旦那さん1人で生活することになります。
旦那さんは家事をほとんどしたことがないのですが、部屋の片付けの際に部屋のどこに何があるのか一緒に確認できたそうです。
一緒に作業すれば、旦那さんが1人になったときにも困らずにすみますね。
医療保険の加入、見直しをする
今現在、医療保険には加入しているでしょうか?
入っていたとしても、長期の入院や妊娠中の疾病等に対応してくれるものでしょうか?
実は切迫早産による入院は、医師が異常と判断した入院や検査ということで、保険適用で3割負担になります。
同時に自分で加入する任意の医療保険も給付金がおりる対象となります。
妊娠の週数が進むとほとんどの医療保険に加入出来なかったり、加入できても給付金がおりる対象にはならなくなるので、もし入っていないなら早めに加入しておくと安心ですね。
こちらは妊娠19週までの加入になるのですが、切迫早産での入院はもちろん、出産後もし赤ちゃんに入院が必要になった場合も保障されます。
切迫早産は、現代の入院にしては珍しく1ヶ月以上入院することも多くあります。
こちらの保険は、最大60日間も入院に関して保障してくれるのでとても安心ですね。
レンタルポケットWi-Fiの検討
入院予定の病院にフリーWi-Fiがあるか確認しておきましょう。
入院中はスマートフォン等で絶対にネット環境を利用することになるので、病院にフリーWi-Fiがないなら自分で用意しておけば通信料を気にしなくてすみます。
こちらはレンタルポケットWi-Fiのサイトなのですが、使わなくなった時の事務解約手数料がかからないフリープランがあります。
1日のデータ使用料の制限もありません。
事前にどのレンタルポケットWi-Fiにするか調べておけば、必要になる時に早めに準備できますね。
入院中に辛いこととは?
妊娠中は、お腹が大きくなってくるとただ座っているだけで苦しかったり、貧血や便秘、腰痛、こむら返り(足がつること)など様々なマイナートラブルがあります。
ただでさえこれだけの身体の不調を抱えているのですが、入院するとさらに辛いことが加わります。
どんな辛いことが加わるのか、みていきましょう。
意外と退屈
入院生活がいざ始まってみると、あまりの退屈さにびっくりするかもしれません。
1日に数回、看護師さんが血圧等を測ったり、変わった様子がないか確認しに来てくれます。
お風呂に関しては、入院している病院にもよりますが基本的に短時間のシャワーのみで、それも3日に一回程度になります。
あとは寝たきりで、起きられるのはトイレや食事くらいです。
楽しみといえば、毎日の食事やたまに出るおやつくらいです。
そんな入院生活を少しでも充実させるために、何か対策が必要かもしれませんね。
張り止めの薬の副作用
入院中にずっと使うことになるであろう張り止めの薬には、実は副作用があります。
よく言われるのは、動悸・息切れ・身体のほてり、手の震えです。
Sさんは、入院中この副作用にかなり苦しめられました。
ただ横になっているだけなのに呼吸が整わず、お腹も大きくなっていたのとほてりも相まって夜はなかなか寝つけませんでした。
そんな時に同室で先に入院していた妊婦さんから、氷枕を使うことを教えてもらいました。
氷枕を使って寝ると、ほてりと動悸があまり気にならなくなり、すっきりと寝られるのです。
お願いすれば病院で準備してくれることもありますし、家から持参しても良いですね。
入院中の生活を充実させる3つの過ごし方
切迫早産での入院中は、とにかく安静が第一です。
しかし赤ちゃんのために身体を動かせないとはいえ、ベッドの上だけで出来ることは限られていますよね。
「入院中に辛いこととは?」でも書きましたが、少しでも充実した入院生活を送るには対策が必要です。
ここでは、Sさんが充実した入院生活を送るために実践した、3つの過ごし方をご紹介します。
動画を好きなだけ観る
赤ちゃんが産まれた後は、授乳や泣いた時の対応等でなかなか集中して映画などの動画を観ることはできません。
ママ友にそう聞いていたSさんは、いくつかのネット動画配信サービスに登録しておくことにしました。
ネット動画配信サービスなら、月額料金を払えば好きなだけ配信動画を観られます。
しかも無料お試し期間があるサービスがほとんどです。
入院中は時間が有り余っている状態だったので、Sさんはとても集中して観られたそうです。
Sさんが実際に登録したのはこの2つのサービスです。
Netflixは言わずと知れた全世界で最大手のネット動画配信サービスです。
他と比べるとはるかに多いオリジナルコンテンツが魅力的で、せっかくなら他のサービスにはない動画を観ようとこちらに決めました。
こちらはアニメが好きならぜひ利用したいですね。
たったの月額440円(税込)で、4,200作品を観ることができます。
Sさんはドコモユーザーではないのですが、ドコモユーザー以外も利用できるということでこちらも登録しました。
書籍を読み漁る
マンガや雑誌も出産すると読む時間を作るのが大変です。
動画同様、入院中ならじっくり読むことができますね。
スマートフォンでサクサクと読みたい場合は、電子書籍やアプリが良いです。
電子書籍の読み放題は月額400円から1,000円の価格帯が多いようですが、読める作品数はそのサービスによって大きく差があります。
Sさんは、実際に本を手に取ってじっくり浸りたかったので、宅配コミックレンタルを選びました。
TSUTAYAの宅配コミックレンタルは、他サービスと比べると一冊あたりの料金と送料が少し高めですが、作品の取扱数が43万冊と圧倒的な多さです。
また、レンタル期間が20泊21日と長めに設定されています。
SさんがTSUTAYAの宅配コミックレンタルを利用した時は、
自宅に宅配してもらって旦那さんに病院まで持ってきてもらい、読み終わったら旦那さんにコンビニ等で返却の発送をしてもらって、たくさんの作品をゆっくり読むことが出来ました。
出産後に使うものの準備をする
Sさんは、
「赤ちゃんのものは臨月になってから準備すれば良いかなぁ」
と思っていたのですが、実際は切迫早産で入院してしまって買い物にいけなかった、という状態でした。
そんな時は入院中のベッドの上で、ネットで購入してしまえば良いですね。
Sさん家族は出産後に産院から車で帰宅する予定になっていました。
そこで退院の時にチャイルドシートが必要ということで、新生児から使えるものをネットでゆっくり選んで購入しました。
また、肌着やオムツのようにどの赤ちゃんでも使うものは、入院中の時間のある時にゆっくり選んで購入しておきましょう。
哺乳瓶やミルクのように、産まれてから使うかどうかわかるものの場合は、旦那さんに用意してもらっても間に合うかと思います。
赤ちゃんの衣類に関しては、一度「水通し」をしておくように旦那さんにお願いしましょう。
買ったばかりの衣類には、大人の衣類に比べれば微量ではありますが、糊とホルムアルデヒドがついています。
産まれたばかりの赤ちゃんは、肌が非常に弱くて繊細です。
赤ちゃん用の洗濯洗剤で一度洗っておくと、糊などが取れて肌が荒れにくくなりますし、生地が柔らかくなり汗を吸いやすくなります。
こちらは赤ちゃん用の洗濯洗剤の中でも安価で、よくドラッグストアでも目にします。
赤ちゃんが一歳になる頃までは大人と洗剤を分けた方が良いとされているので、手近なところで購入できるものが良いですね。
まとめ
切迫早産での入院は、動きたくても動けないという、窮屈な生活が長期間続きます。
お腹のなかで赤ちゃんを育てるという大仕事をしてはいても、きっと退屈で辛い毎日になりますよね。
そんな入院生活では、
- 動画を観る
- 書籍を読む
- 出産後に使う物の準備をする
この3つの過ごし方を試してみてください。
Sさんのように、外には出られなくてもきっと充実した毎日を送ることができます。
また、あなたが安静にしていることで、お腹の中の赤ちゃんは安心して育つことができるのです。
なるべく好きなことで気晴らしをして、出産後の我が子とのかわいい毎日を想像してみてくださいね。