「またお義母さんから連絡が来てるなぁ」
良かれと思って気にかけてくれているのでしょうが、正直毎日毎日だとうんざりしますよね。
私の友達のSさんも、義父母に初めての妊娠の報告をしてから、毎日のように来る連絡にうんざりしていました。
このままではお姑さんに対する不満が爆発してしまって、いつ嫁姑間トラブルに発展してもおかしくない状態です。
しかし同じ境遇の友人からのアドバイスを実践したおかげで、良い距離感で付き合えるようになり、ストレスが減ったそうです。
今回はSさんが実践した、妊娠中からの嫁姑間トラブルを回避するための4つの方法をご紹介します!
妊娠に伴うお嫁さん側の4つのストレス
こんなにみんな困っているの⁉︎というくらい世の中に溢れている、嫁姑問題の話題。
特にお嫁さん側から、お姑さんに対する不満を良く耳にしますね。
子供が出来るまでは適度な距離感でいられたところも、初孫の出現によってそうはいかなくなり、お嫁さんのストレスが溜まる一方のようです。
対してお姑さん側は、「ますます息子夫婦をサポートしなきゃ!」と力が入る時期ですね。
では具体的に、お嫁さん側はどのようなストレスを抱えているのでしょうか。
頻繁に来る連絡がストレス
結婚してから夫婦2人だけだった頃は、お姑さんからたまにランチやお茶に誘われる程度の関係が多いかと思います。
しかし初孫ができたと分かった途端、何かと理由をつけて連絡が来ないでしょうか。
Sさんも妊娠がわかるまで、お姑さんとは月に数回程度、連絡をとるくらいの距離感でした。
しかし妊娠を義両親に報告してからは、体調はどうか、ご飯はたくさん食べられているのかなどの連絡が毎日のように来ます。
まるでお姑さんが、Sさんの体調管理をしているかのようです。
Sさんの妊娠初期は、特につわりが辛い状態でした。
そのため妊娠初期にお姑さんから連絡が来るたび、「また??そっとしておいてくれないかなぁ」という気持ちになっていたそうです。
以前の常識からのアドバイスがストレス
お姑さん世代と自分たちとでは、妊娠中の過ごし方や子育ての仕方の常識が違うことは、多々ありますよね。
たとえば妊娠中は、
- ママと赤ちゃんの二人分、ご飯を食べてね
これは戦後からしばらく続いた食料が少ない義父母の時代の名残です。
現代でママが二人分の食事をすると、肥満になる可能性が高く、妊娠高血圧症候群等の弊害が起こりやすくなります。
出産後は、
- 抱っこをしすぎると、抱き癖がつくからダメよ
現代では抱っこをすることで、母子ともに気持ちが安定することがわかっています。
赤ちゃんが満足するまで、抱っこしてあげましょう。
- 沐浴のあとには、なにか果汁を飲ませないとね
沐浴のあとの水分補給は、母乳またはミルクで十分です。
離乳食開始前に果汁を飲ませることは、その果汁がアレルギーのもとであることも考えられるので避けましょう。
といったように、お姑さんは20年~30年前の常識で知識が止まっていることがほとんどです。
もちろん、中には先輩ママとしてためになるアドバイスもあります。
そういったアドバイスは、素直に受け止めましょう。
しかし、お嫁さん側からすれば「もう!今はそんな時代や常識じゃないのに!」という部分が多いですよね。
過剰なプレゼントがストレス
おじいちゃんおばあちゃんは、何かと孫に対して買ってあげたくなるものです。
Sさんのお姑さんもその気持ちが強く、妊娠が分かったころから「孫が産まれたらコレ使ってね!」と、よくプレゼントをしてくれていました。
しかしそのプレゼントはSさんにとって、たいていが扱いに困るものです。
Sさんがお姑さんからもらって困ったものの代表が、大きく立派な五月人形でした。
Sさんのお腹の赤ちゃんは男の子ということがわかっていたのですが、いずれ五月人形を用意するにしても、まだ妊娠5か月頃に用意するには早すぎます。
また、Sさん夫婦が現在住んでいる家は2~3人向けの賃貸で、立派な五月人形を収納するにも飾るにも、どう考えても手狭でした。
この他にも、明らかに着るのがまだまだ先のサイズの洋服や靴、大量のおもちゃ等、ことあるごとにプレゼントしていただいたそうです。
過剰なプレゼントは部屋の中で場所を取りますし、管理も大変です。
「買う前に一言相談してくれればなぁ」といつも思うSさんでした。
行事への関わり方がストレス
妊娠してから、出産して子供がある程度大きくなるまで、さまざまな行事がありますね。
お姑さんは安産や孫の元気な成長を願うあまり、いろいろと行事に関わりたがるのではないでしょうか。
妊娠中の行事といえば、妊娠5か月の戌の日に、腹帯を巻いて神社等で祝詞をあげていただく「帯祝い」ですね。
これは現代でも風習として残ってはいますが、医学的に腹帯をすると安産になるなどの根拠は一切ありません。
Sさんは医学的根拠がないのなら、とあまり帯祝いに関心がなかったのですが、お姑さんは違いました。
「帯祝いはいつやるの?ぜひ一緒に行きたいからこの日はどう?」
と、Sさん夫婦がやる予定のなかった帯祝いをすることになりました。
行事をみんなでお祝いすることは良いのですが、なんだかお姑さんに予定を握られている気分になってしまいます。
このままだと、今後も行事のたびにこのようなことが続くと想像できてしまいますね。
「うちの子のことなんだから、行事のことはうちが主体でやってあげたいなぁ」と思うママも多いかと思います。
どうして嫁姑間で意識の違いが出来るの?
「妊娠に伴うお嫁さん側の4つのストレス」では、お嫁さんが具体的にどのようなストレスを抱えているのかご紹介しました。
妊娠するまでは良好な嫁姑関係だったのに、孫が産まれるという一大イベントが出来たため、妊娠を機に意識の違いが起こることが多くなります。
その意識の違いとは、
- お姑さん側
とにかくお嫁さんを手助けしたい!困っていたらアドバイスしたい!
- お嫁さん側
困ったことがあっても自分たちで解決できるから、あまり干渉してほしくない!
という違いです。
なぜお姑さんが過剰にお嫁さんの世話をやいてしまうかというと、実は3つの原因があります。
どのような原因があるのか、みていきましょう。
これまでの自分に対する自信から世話をやいてしまうため
お姑さんは、自分が産んだ子供を20年程育て、さらに家族全員のお世話をしてきた、という自負があります。
妻としても母としても、嫁いできたあなたの大先輩にあたりますね。
我が家に嫁いできてくれたお嫁さんが何か困っていたら、これまでの自身の経験から、手助けやアドバイスをしたいとウズウズしているのではないでしょうか。
さらにお姑さん世代は、専業主婦の方が圧倒的に多いかと思います。
子育てや家事では誇れるところがたくさんあるけど、逆に言えばそれ以外にお嫁さんにアドバイスできる部分がないのかもしれません。
そのため、知らず知らずのうちに、過剰にお嫁さんの世話をやいてしまっていることが考えられます。
「嫁いできた=身内」という認識のため
以前の日本では、嫁いできたからにはその家の色に染まることが美徳、とされてきました。
今なお、その風潮が残っているところもありますね。
お姑さんは、お嫁さんを実の娘のように思い、手助けしようとしているかもしれません。
しかし、戸籍上は家族になったとはいっても、お姑さんとお嫁さんは他人です。
実の親子でも過干渉が嫌がられるのに、嫁姑間でそれが歓迎されるとは尚更考えにくいですよね。
お嫁さんとしても、やはり自分の実家の方が困ったときに頼りやすいという部分が多いかと思います。
専業主婦世帯から共働き世帯へと変化したため
引用元:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 専業主婦世帯と共働き世帯
このグラフを見ればわかるように、現代では夫婦共働きの家庭が圧倒的な割合を占めています。
つまり、お嫁さんが旦那さんと同じくらい、経済的にも精神的にも自立している家庭が多いということです。
対して今30歳のSさん夫婦の親世代が子育てを始めた頃は、今とまるで逆の、専業主婦世帯が多くの割合を占めます。
お姑さん世代からしたら、働きながら妊娠・出産・子育てをすることは、どんな生活になるのか想像つかない部分が多いのではないでしょうか。
お姑さんは「無理して働きながら子育てしないで、家事と子育てだけをしっかりやればいいのに」と、
大事な息子家族の生活が成り立っていくのか、心配だからこそ思わず干渉してしまうのです。
家事と子育てを専業でやってきた「私(お姑さん)が、手助けしてあげなきゃ」と責任感に燃えている可能性もありますね。
それならば、以前と現代の生活で、子育て家庭を取り囲む環境がどのように変化してきたのかを理解してもらう必要があるかもしれません。
Sさん夫婦も、生活するのに必要だから共働きを選択しています。
Sさんはまず、今は税金制度の変化などが原因で、世帯の中の一人だけの収入では生活が大変な世の中だという事を伝えました。
その上で、共働き世帯をサポートする環境が整ってきている事も伝えました。
現代では、夫婦ともに産休・育休が取りやすくなってきたり、ネットスーパーや家事代行サービス等が充実してきていますね。
「私たち家族は生活するのに必要だから共働きをしていて、そのかわり家族の快適な生活を維持する為にいろいろ工夫していますよ」
と、お姑さんの不安を払しょくし、昔と今では違うところを互いに認識する必要があります。
嫁姑間のトラブルを回避するための4つの方法
妊娠してからのお姑さんの行動は、正直気にしてもらえてありがたいような、ありがた迷惑なような、非常に気をつかうところですよね。
お姑さんもよかれと思ってしてくれていることがほとんどです。
そのため好意を無碍にすることも出来ず、扱いに困ります。
妊娠期間は身体も心もリラックスしていた方が良いですから、なるべくストレスを溜めず、我慢できずにトラブルに発展するようなことは避けたいですよね。
ここでは、
- 先手をうってこちらから連絡する
- 第三者に間に入ってもらう
- 夫に間に入ってもらう
- 思い切って頼ってしまう
この4つのポイントに沿って、嫁姑間でトラブルを回避するための方法をご紹介していきましょう。
先手をうってこちらから連絡する
普段の連絡でも、何か子供の行事の連絡でも、こちらから先に連絡を取って主導権を握ってしまいましょう。
もしかしたら、お姑さんに連絡をするのですら億劫かもしれません。
しかし、先手をうつことで「また連絡がきた」と嫌な気持ちにならずに済みます。
お姑さんからしても「お嫁さんは何かあればいつも連絡をくれるから大丈夫ね」と、ある程度放置してくれるかと思います。
妊婦健診が終わったタイミングや、そろそろ行事の準備を開始する時期など、ことあるごとに連絡しておけば、お姑さんも安心してくれますね。
第三者に間に入ってもらう
「以前の常識からのアドバイスがストレス」でご紹介しましたが、お姑さん自身の出産・育児の知識は、20年以上前から止まってしまっている可能性が高いです。
「いまはこうなんですよ」とあなたが伝えても、受け入れてくれないかもしれません。
その場合、産婦人科医や助産師に協力してもらったり、実際に発行されている書籍等を活用すると良いです。
現代では的外れなアドバイスをされてしまっても、お嫁さんの立場からだと真っ向から否定するのは難しいですよね。
お姑さんが育児をしていた頃は、当時の常識が正しいと思ってみなさん子育てをしていたので、新しい現代の常識を受け入れるのはなかなか難しいです。
Sさんも出産後に赤ちゃんを抱っこしていたら、お姑さんに「抱き癖がつくからやめなさい」と何度も言われてしまいました。
そんな時は、赤ちゃんの予防接種や検診の時、お姑さんにお手伝いと称して一緒に来てもらいましょう。
産婦人科医や助産師と話をするタイミングで、今と昔の違う点を説明してもらうと良いです。
きちんと資格を持った出産・育児のプロが言うことですから、お嫁さんが説明するより受け入れやすいかと思います。
また、Sさんがママ友から「これならお姑さんもわかりやすいんじゃない?」と、勧められた「祖父母手帳」というものがあります。
引用元:マイナビニュース さいたま市が祖父母手帳を作った理由「育児の常識、変わったことを知って」
これはさいたま市が作成したものですが、今ではさまざまな自治体が同じようなものを作っています。
各自治体で母子手帳と一緒に、「おじいちゃんおばあちゃんに渡してくださいね」と配布しているのです。
内容は、今と昔の育児の常識の変化、おじいちゃんおばあちゃんが孫達にどのように関わっていけば良いか等が書かれています。
ネットでダウンロードすることができるので、Sさんも実際に読んでみました。
お姑さんにとっても、わかりやすいかと思って渡したところ、「今と昔じゃこんなに違うのね」と、今の常識について納得してくれたようでした。
夫に間に入ってもらう
お姑さんに、嫁という立場から何か言うのはなかなか勇気がいりますし、角が立つ可能性がありますね。
そんな時は旦那さんに間に立ってもらい、お姑さんに伝えてもらいましょう。
Sさんの場合、お姑さんから子供服をもらったのですが、あまりSさん夫婦の趣味と合うものではありませんでした。
Sさんとしては、趣味に合わない服を着せるのは抵抗がありましたが、いただいたものを着せないわけにはいきません。
一度義父母に会う際子供にその服を着せたのですが、そこでそれとなく旦那さんから、
「うちは今子供服十分あるから、買ってきてもらっても着せる機会があんまりなくて、申し訳ないよ」
と伝えてもらいました。
お姑さんは「あらそうだったの?」と、自分が買った服を着た孫を見られて満足だったのか、その後はあまり服を買ってくることはなかったようです。
旦那さんに間に入ってもらう時ですが、旦那さんの立ち振る舞いによっては、逆に角が立ったり余計なトラブルになることもあります。
旦那さんに間に立ってもらう前に、しっかりとあなたと意見の擦り合わせや打ち合わせをしておいた方が良いですね。
思い切って頼ってしまう
お姑さんが頼って欲しそうにしている、または頼れる環境にあるなら、いっそのこと頼ってしまうのはどうでしょうか。
お姑さんは家事・育児の大ベテランです。
うまく頼ることができれば、今後の育児において大きな戦力になりますね。
あまり頼りすぎると過干渉されてしまうかと感じるかもしれませんが、「こちらが必要なときだけお姑さんを頼ってあげる」くらいの強気でいても良いかと思います。
お姑さんは頼られるのが嬉しいので、きっと喜んで動いてくれるはずです。
さらに、将来子供がある程度大きくなった時に親以外に頼れる人がいるというのは、子供にとって必ずプラスになります。
それは時には甘える場所だったり、時には辛いことから避難する場所だったりと、子供が頼れる場所を増やしておいて損はないですね。
まとめ
世の中には、本当の親子のように仲の良い関係や、普段は適度な距離感のある関係など、いろんな関係性の嫁姑がいます。
しかしどの嫁姑間も、きっと一度は何かのトラブルになりかけたことがあるかと思います。
この記事では、どうすれば嫁姑間のトラブルを回避できるのかみてきました。
- 先手をうってこちらから連絡する
- 第三者に間に入ってもらう
- 夫に間に入ってもらう
- 思い切って頼ってしまう
この4つの方法で対処すれば、きっとお姑さんとの関係を悪くすることなく付き合っていけるかと思います。
しかし、あなたとお姑さんはそれぞれ一人の人間です。
無理して仲良くしようとしすぎず、互いのペースや考えを尊重して付き合っていけるのが一番です。
「今はお姑さんと連絡を取るのがキツイな」などと感じたら、遠慮せずに旦那さんに頼ってしまいましょう。
これから出産を控えた大事な身体ですから、少しでも無理をしたりストレスをためずに、リラックスできると良いですね。
この記事を読んで、少しでもあなたが楽しく生活できるように願っています!