美容・健康

断乳したらラク?辛い?断乳による3つのメリットとデメリット

「断乳したら、どう生活が変わるのかな?」

私の友達のNさんには、最近こんな疑問があります。

Nさんは、現在生後10ヶ月のお子さんを育てているママです。

お子さんが一歳になるタイミングで、保育園を利用して職場復帰することになりました。

今、授乳は完全母乳で、離乳食は3回食に進んだところです。

先日の保育園の説明会で、「断乳はされる予定ですか?」と先生に聞かれたNさん。

利用する保育園は、日中は搾乳した母乳を哺乳瓶であげてくれるので、必ずしも断乳はしなくても良いようです。

「断乳って絶対しなきゃいけないものではないし、私も子供も辛くなりそうだから、やらなくてもいいかなぁ

と思いつつ、ネットで断乳について調べてみました。

ネットには、断乳についてメリットもデメリットもたくさん書かれていました。

その中でもメリットとして書かれている部分が、Nさんにとっては育児をしていく上で必要な部分だと感じました。

Nさんはこれだけ私にとってメリットがあるなら、やってみる価値はあるかも!と思い、断乳を決意しました。

その後実際に断乳してみて、やはり大変なところはあったものの、結果的にはその後の生活がとてもラクになりました!

この記事ではNさんが参考にした、断乳によるメリットとデメリットをご紹介します。

 

断乳を決めるきっかけとは?

断乳とは、子供の自然な乳離れ(卒乳)を待たずに、さまざまな理由で授乳をやめることを言います。

少しでも母乳で育った子供は、だいたいみんなママのおっぱいが大好きですよね。

必ずしも子供の希望で乳離れするわけではないので、大変な思いをして断乳することが多いようです。

ではなぜそんな大変な思いをして断乳するのか、断乳するきっかけをみていきましょう。

尚この記事では、断乳とは完全母乳で1日を通して授乳をしない、という前提でお話します。

ママの仕事復帰

ママが仕事復帰して保育園等に子供を預ける場合、少なくとも日中の授乳は出来ません。

施設によっては搾乳しておいた母乳をあげてもらえるところもありますが、哺乳瓶からの授乳になります。

どうせ1日の大半で授乳できなくなるなら、と断乳に踏み切るママが多いようですね。

授乳がなくなるので、子供の栄養面は大丈夫?と心配されるかもしれません。

離乳食後期(生後9ヶ月以降)の3回食になる頃だと、日々の栄養はほとんど食事から取れているので心配ありません。

あとは母乳以外から水分補給が出来るように、ストローマグやコップが使えるようになっていると良いですね。

保育園でも少しずつコップの練習はしてくれるので、焦らずに準備していきましょう。

Nさんが利用する保育園からは、搾乳した母乳をあげることも出来ますよ、と提案されていました。

しかし自宅から保育園までの管理が大変なので、完全に断乳することを決めました。

Nさんのお子さんはコップはまだ無理でしたが、ストローマグなら使えているので、ストローマグで水分補給してもらうことにしました。

ママの病気や体調不良

ママが病気や体調不良で投薬が必要な場合、授乳をしていると飲める薬が限られるので、断乳した方が良い場合があります。

また、夜間も断乳をすると、多くの子供が夜中起きずに寝てくれるようになります。

そうすると、ママにとっては出産してから初めて夜通し寝られることになりますね。

睡眠不足だと、頭痛や集中力の低下など様々な弊害があるので、これはとてもありがたいことです。

睡眠不足に耐えられなくて、断乳を決意するママもいることでしょう。

ご飯を食べて欲しい

離乳食が3回食になる生後9ヶ月以降は、離乳食のあとにそれぞれ授乳することが多いかと思います。

すると子供もご飯の後に授乳があることをわかっているので、離乳食をあまり食べずにおっぱいを求めることがあります。

もともと食が細い子なら尚更、本人にとってまだ慣れていない離乳食よりも、慣れ親しんだおっぱいの方が良い!となってしまいます。

ママとしては、おっぱいよりも離乳食をたくさん食べて欲しいですよね。

いずれはご飯だけで栄養を取らなければいなくなるので、おっぱいばかりになっているなら断乳を検討しても良いと思います。

授乳中に噛まれたりつねられる

歯が生えてきた子供に授乳をしていて、乳首を噛まれたことはありませんか?

または授乳中の儀式なのか、なぜか手でおっぱいをギリギリつねったり、爪痕が残るくらい握られたことはないでしょうか。

子供は力加減がまだわからないので、こんなことをされたらかなり痛いですよね。

Nさんは、お子さんに授乳中いつもおっぱいをつねられていました。

おかげでおっぱいはいつも青あざだらけです。

Nさんにとって、本来授乳は子供との幸せな時間のはずなのに、つねられるようになってからは恐怖の時間でしかありません。

噛んだりつねるのをやめてもらうには、断乳が一番手っ取り早いです。

でも、断乳までまだ時間がある方は以下を試してみてくださいね。

乳首を噛まれる場合は、歯の生え始めで口の中が気持ち悪いのかもしれません。

歯固めで普段から遊ばせたり、それでもダメなら噛んだ時に子供の鼻を軽くつまみましょう。

反射的に口を開いてくれるので、それでしのいでまた授乳を再開します。

もし乳首に傷が出来てしまったら、乳頭保護器(ニップルシールド)を使ったり、哺乳瓶が使えるなら搾乳した母乳をあげるようしても良いかと思います。


おっぱいをつねられたり握られる場合は、かわりになるおもちゃやママの服などを握らせてみると良いですね。

 

断乳による3つのメリット

断乳しようか考えているママは、なにかしら断乳を検討する理由があると思います。

しかし本当に断乳してしまって良いのか、断乳が辛くて後悔しないだろうか、とあと一歩を踏み出せずにいるかもしれませんね。

断乳するとどんな良いことがあるのかがわかれば、あなたがどうするかの判断材料になると思います。

では、断乳による3つのメリットを一緒にみていきましょう。

自立心が芽生える

子供にとって、授乳の時間はとても安心していられる時間です。

特に一歳近くなってくると、栄養を取るためのおっぱいから、安心するためのおっぱいに意味合いが変わってくると思います。

そこで断乳をすると、子供はおっぱいのかわりに安心できる方法や楽しいことを探すようになるので、その子自身の世界が大きく広がります。

これまで手を出さなかった複雑なおもちゃで遊ぶようになったり、今まで人見知りが激しかったのに、急に人に興味を示したりすることがあります。

Nさんは授乳する時間がなくなった分、親子でスキンシップを取る時間を増やしました。

ぎゅーっと抱きしめて一緒にテレビを観たり、断乳ケアの時にお世話になった助産院で教えてもらった、ベビーマッサージを試してみました。

ベビーマッサージは子供の身体を全身マッサージするのですが、オイルを使うのでママも子供もとても気持ち良いものです。

こちらはベビーマッサージのやり方の動画です。

子供の寝付きも良くなるので、ぜひ試してみてくださいね。

ご飯をよく食べるようになる

断乳すると母乳という子供の食事の一部がなくなるので、多くの子供がご飯をたくさん食べるようになります。

Nさんのお子さんも、断乳した途端にモリモリ食べるようになりました。

それまでは食が細い方だったので、正直断乳して栄養が足りなくなったらどうしよう、と考えていたNさん。

そんな心配はいらなかったようです。

もし断乳したのにうちの子はあんまり食べない!という場合は、その食事の量が本人に合った量なのかもしれません。

子供は、自分で必要な量をちゃんと調整しています。

無理に食べさせようとせず、楽しい食卓にしてあげましょう。

ママが望むライフスタイルになる

断乳をすると授乳中心にまわっていた生活が、よりママの思い通りのライフスタイルに変わっていきます

夜間の授乳がなくなるので夜ぐっすり眠れ、仕事に万全の体調でのぞむことができます。

外に出かける時も、外出先で授乳できる場所を探す必要がありません。

出かけた時に授乳スペースを探すのは結構大変なので、子供連れでお出かけする時のハードルがグッと下がりますね。

Nさんは、今まであまりお子さんを連れて外出することがありませんでした。

しかし外出するときのハードルの1つである授乳がなくなったので、ちょっとショッピングモールまで行ってみようかな、と外出する機会が増えました。

お子さんも新しいところにママと行けるのが楽しかったようで、終始ご機嫌で過ごしてくれたそうです。

ママもずっと家にいるより、ストレス発散ができるので心のリフレッシュになりますね。

また、ママにまだ生理が来ていない場合は、おっぱいをやめることで生理が来るのが早まる場合があります。

次の子供が欲しいと思っていて、早めに妊活や不妊治療をしたい場合は、断乳してホルモンバランスを整えるのも良いかと思います。

 

断乳による3つのデメリット

断乳とは、授乳という子供との大切な時間を終わらせることでもあります。

断乳によるメリットもたくさんあるのですが、当然デメリットもあります。

この記事を読んで、もし断乳するか迷ったら、あなたにとって断乳することのメリットとデメリットを書き出してみてください。

そこでメリットの方が大きければ断乳して良いと思いますし、デメリットが大きければ少し様子を見ると良いですね。

断乳によるデメリットは3つあります。

どのようなデメリットなのか、みていきましょう。

乳腺炎になる場合がある

断乳によっていきなり授乳をやめると、乳房の中や乳管に母乳が溜まりすぎて、適切に処置をしないと炎症を起こします。

症状としては、乳房にしこりが出来て激しい痛みを伴います。

また、発熱する人も多いようです。

もし乳腺炎になってしまったら、早めに母乳外来を受診して、抗生物質や漢方薬を処方してもらいましょう。

引用元:西松屋 MIMISTAGE ママのおっぱいにしこり!乳腺炎と乳がんの初期症状の見分け方

なるとこわい乳腺炎ですが、実は断乳前後のケアをきちんとしていれば恐いものではありません

断乳すると決めてから決行日まで期間があいているなら、1日の授乳回数を少しずつ減らしていきましょう。

そうすると、作られる母乳の量が減ってくるのでおっぱいに負担がかかりません。

断乳後は2,3日後に一度搾乳をし、さらに必要なら一週間前後あとにまた搾乳をします。

これは自分で搾乳しても良いですし、助産院でお願いしても良いです。

Nさんは自宅の近くに助産院がなかったので、断乳後のケアは自分ですることにしました。

断乳後1,2日でおっぱいはガチガチに張り始めました。

ガチガチに張ったおっぱいは岩のようで、子供がちょっと抱きついて来ただけで激痛です。

段々と熱をもってくる感じもするので、そんな時はおっぱいに熱冷まし用の冷却シートを貼ると、痛みと熱が少し和らぎます。

また、断乳後最初の搾乳までに辛くて我慢できない時は、「なんとなくおっぱいが軽くなる程度」まで搾乳して、圧抜きしても良いでしょう。

あまり絞りすぎると、また母乳を作り始めてしまうので注意してくださいね。

精神的に辛い

断乳をしてから数日間は、母子ともに試練の期間です。

子供は大好きなおっぱいがもらえなくなって泣き叫び、ママはそれを見ているのが辛く、やっぱり断乳なんてしなくても良かったんじゃないかな、と悩みます。

しかしこれはどの親子でもあることで、泣かずに断乳できる子供はほとんどいないと思います。

多くの子供は、断乳後3日間で徐々におっぱいがないことに慣れていきます。

ママがいるとおっぱいを求めてしまうので、その数日はパパも手伝える日程にすると良いかもしれません。

パパと目一杯遊んでもらったり甘えてもらって、子供に少しでも満足してもらいましょう。

どうやって寝かせるのかわからない

普段の昼寝や夜の寝かしつけで、授乳をしてから寝かせたり、添い乳で寝かせているママも多いと思います。

授乳と寝るのが結びついていると、子供が寝易くてとてもラクですよね。

しかし、断乳をするときはおっぱいに頼るわけにはいきません。

これからどうやって寝かしつけすれば良いんだろう、と困ってしまいますね。

寝かしつけが心配であれば、断乳を実際にするより少し前から、寝る前の授乳や添い乳をやめてみましょう

子供が眠たくなったらなるべく部屋を暗くし、ママはただ横で寝転がって寝たふりをします。

はじめはわけがわからず、子供も泣いてしまうかもしれません。

身体を抱き寄せてあげたり、呼吸を合わせてあげたりしているうちに、徐々に慣れて自分で寝るまでの時間が短くなっていくと思います。

寝かしつけに関しては、この方法がママにとって一番ラクかと思うので、今回ご紹介しました。

しかし子供によっては、この方法が合わないことがあります。

抱っこやお茶を飲ませて落ち着かせたり、お気に入りのぬいぐるみ等を持たせたり、親子でやりやすい方法を探してみてくださいね。

 

断乳の進め方

断乳をすると決めたら、気になるのは実際の進め方ですよね。

ちゃんと成功させられるかな、とドキドキするかもしれませんが、

断乳は事前の準備から断乳後まで、きちんと知識を持って対策していれば大丈夫ですよ。

事前準備

乳腺炎のところでもお伝えしましたが、断乳の際におっぱいにあまり負担をかけないよう、徐々に授乳の回数を減らしていきましょう。

生後10ヶ月頃だと、1日の授乳回数はご飯のあとの3回と、寝る前などの1,2回の計5回程になります。

1日のうちの、どこから授乳をなくしていくかは子供の様子を見て決めると良いですが、まずはご飯のあとの授乳を無くしていくのがオススメです。

ご飯の後でお腹も満たされているので、それほど苦労せずにできるかと思います。

1日の授乳回数が1,2回になったら、おっぱいなしでも寝られるように、「どうやって寝かせるのかわからない」でご紹介したやり方をやってみましょう。

断乳当日

断乳当日は、最後の授乳をしたらあとは寝かしつけをします。

Nさんは、普段の授乳を夜寝る前と夜中の計2回まで減らしていました。

日中はパパに協力してもらって、目一杯遊ばせてご飯もたくさん食べてもらいました。

この日の寝る前の授乳を最後にして、断乳です。

Nさんはお子さんに、最後のおっぱいだよ、と話しかけながら授乳を終えました。

そうして、たくさん遊んだり食べたせいか寝かしつけはすんなりいったのですが、お子さんは夜中に起きてしまいました。

おっぱいはあげられないので抱きしめてあげたり、抱っこでゆらゆらしますが、お子さんは1,2時間程泣いたり、うとうとしたりを繰り返して、疲れて寝たそうです。

この日はこのような夜泣きがもう一度ありました。

断乳後

最後の授乳をし終わったら、おっぱいがない生活に段々と子供が慣れてくるのを待ちます。

一般的には3日前後で慣れて来て、その後はほとんど夜通しで寝てくれることが多いようです。

この3日程が寝不足で母子共に辛くなるので、日中と夜中の担当を、パパママで分担しても良いですね。

寝不足の日々から解放されるのも、もう少しです!

また、ママのおっぱいのケアも大切です。

断乳後はおっぱいがガチガチに張るので、適度に圧抜きをしながら段階を踏んで搾乳していきましょう。

自分ではなかなか難しいと感じたら、無理をせずに母乳外来や助産院に頼ってくださいね。

もし断乳の途中で決意が揺らいだら?

断乳は一度やると決めたら、ぜひやり通すつもりで取り組みましょう。

途中で中断してしまうと、ママも子供も悲しい気持ちだけで終わってしまうかもしれません。

断乳はほとんどの親子が、多少なりとも辛い思いをします。

「こんなに辛い思いをするなんて、私のやり方が間違ってたのかな」

と思うママもいるかもしれません。

でも大丈夫です。

断乳の辛さは、みんなが通る道です。

断乳後のガチガチに張ったおっぱいが辛いというママもいれば、かわいい我が子がおっぱいを求めて泣き叫ぶ姿が辛い、というママもいると思います。

Nさんも、お子さんがおっぱいをもらえなくて泣いているのをみるのがとても辛くて、何度も授乳しようと思ったそうです。

でもこれはみんなが通る道ということを、あらかじめネット等で調べて知っていたので、思いとどまることが出来ました。

もしかしたら、旦那さんや周りの人から

「必ず断乳しなきゃいけないわけじゃないし、もう泣いてるのが可哀想だからやめたら?」

と言われるかもしれません。

たしかに断乳は絶対しなきゃいけないものではないですね。

どうしても断乳を続けられないと感じたら、また一か月後に再挑戦してみても良いと思います。

でも、断乳した方が今後の生活がラクに、楽しくなる部分もきっとあると思います。

もちろん、ママと子供の体調が悪くなってしまったり、精神的にもうこれ以上続けられないとなったら、無理に続ける必要はありません。

お子さんの様子を良く見て、まだママも頑張れそうだったら、ぜひ最後までやり通してみてくださいね。

 

まとめ

断乳というと、子供が泣いてしまって大変!というイメージが強かったかと思います。

たしかに大変な部分もある断乳ですが、こんなメリットもありました。

  1. 自立心が芽生える
  2. ご飯をよく食べるようになる
  3. ママが望むライフスタイルになる

断乳をした場合、この3つのメリットと、大変な部分のデメリット、あなたにとってはどちらが大きな部分を占めるでしょうか。

断乳は必ずしなければいけないものではないからこそ、するかしないか迷いますよね。

この記事が、少しでもあなたが決断する時の判断材料になればと思います。

あなた自身の希望と、お子さんの体調等をふまえて、よく家族で話し合ってみてくださいね。

今後の育児が素敵なものになるように、応援しています‼︎

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