石畳のきれいな路地と建築物を前に優雅にコーヒーを飲んでいそうな、
世界でも有数のカフェ文化があるオーストリアですが、どんなコーヒーを楽しんでいるのでしょうか?
コーヒーの飲み方は国によって変わるので、おしゃれなオーストリアではどんな飲み方をしているのかも気になりますね。
この記事でオーストリアのコーヒー事情と飲み方を知り、オーストリアのコーヒーをご自宅でも楽しめるよう紹介します。
オーストリアコーヒーの特徴
日本のカフェでコーヒーを注文する時に、メニューが多すぎて頼めないということはなかなかありませんよね。
しかしオーストリアは、コーヒーが多くの人に昔から楽しまれているヨーロッパの中でも、バリエーション豊かなコーヒーメニューがあると有名です。
慣れない観光客としては何を注文してよいか戸惑ってしまいます。
特に有名な「ウィーンスタイル」と呼ばれるコーヒーのスタイルがありますが、ウィーンスタイルのコーヒーだけでも20種類ほど取り揃えていたりします。
場所によっては、40種類前後もあるほどウィーンスタイルのコーヒーは種類が豊富です。
ウィーンスタイルとは、ブラックコーヒーの上にクリームがのっているコーヒーです。
主流の飲み方・アインシュペナー
ウィーンスタイルの中でも「アインシュペナー」という飲み方が主流です。
アインシュペナーはグラスで提供されます。
一番下にはザラメ、コーヒーはエスプレッソで、コーヒーの上にホイップクリームがのっているコーヒーです。
「あれ?カプチーノと一緒?」と思われるかも知れませんが、カプチーノは泡立てたミルクが上にのっています。
あまり日本では見かけない飲み方ですね。
ウィンナーコーヒーはウィーンスタイルの日本バージョン
ここまで読んでいただいてすでにお気づきだと思いますが、一時期日本で流行ったウィンナーコーヒーもウィーンスタイルの一つと言えます。
ウィンナーコーヒーの上にホイップクリームがのってますよね。
名前がついているオーストリアのウィーンには、ウィンナーコーヒーは存在しません。
なぜなら、ウィンナーコーヒーは東京・神田で1949年に創業した「神保町ラドリオ」さんが考案したからです。
コーヒーが冷めないようにホイップクリームでフタをして提供したのが始まりだそうです。
ウィンナーコーヒーはアインシュペナーとも違います。
ウィンナーコーヒーは、カップに入れて「ドリップコーヒー」で提供されます。
アインシュペナーは先に書いたように、グラスのエスプレッソなので、見た目と味に違いがありますね。
ウィーンスタイルの飲み方
ウィーンスタイルのコーヒーは、溢れるほどのホイップクリームがのっているので、飲みづらいと思いますよね。
飲み方に決まりはありませんが、人前でもきれいに美味しく飲む方法をお伝えします。
スプーンを使う
お店だとコーヒーにスプーンが何も言わずについてくると思います。
スプーンを使って、クリームをすくったりよけたりしながら飲むことによって、クリームとコーヒーをバランスよく飲むことができます。
またスプーンを準備しておくと、クリームが倒れてしまいそうな時の不安が解消されます。
コーヒー好きは混ぜない
最初にホイップクリームをコーヒーにとかすと飲みやすいと思いますか?
しかし、かき混ぜる時にこぼしてしまう可能性があります。
コーヒー好きの方は最初にブラックを味わい、徐々にクリームが混ざり味が変化していくのを、楽しまれます。
下に沈んでいるザラメは溶けにくいので、クリームを混ぜて甘くすると、最後は甘すぎる可能性もあります。
それで、スプーンを上手く使いながら、
1・苦いコーヒーを楽しむ
2・甘いクリームと苦いコーヒーを楽しむ
3・クリームが溶けた甘めコーヒーとザラメを楽しむ
という味の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ウィーンスタイルのコーヒーの作り方
見た目もインパクトがあるウィーンスタイルのコーヒーを自宅で楽しめたら楽しそうですよね。
写真映え間違えなしです。
一例として、自宅でも作るのが簡単な「ウィンナーコーヒー」の作り方を説明します。
ホイップクリームを作る
・ 生クリーム200ccに砂糖大さじ1を加える。
・クリームでツノが作れるくらいにホイップする。
ミキサーは中速で、可能なら氷水でクリームを入れているボールを冷やしながら行うと、うまくホイップクリームが作れます。
苦みが少し強いコーヒーを淹れる
ウィンナーコーヒーはドリップコーヒーなので、インスタントコーヒーでも代用できます。
ポイントは濃いめ・苦めに淹れることです。
ホイップクリームと砂糖を入れるので、苦いコーヒーが苦手な方でも、濃いめに入れた方がよりウィンナーコーヒーを楽しめます。
エスプレッソをご自宅で淹れられる方はエスプレッソにすることによって、アインシュペナーが楽しめますね。
砂糖を入れて、コーヒーを注ぐ
コーヒーを入れる前に、一番下に砂糖を入れます。
可能なら「ザラメ」を入れるのがおすすめです。
ザラメは溶けにくいので、最後まで味の変化を楽しめます。
コーヒーの上にホイップクリームをのせる
あとは、コーヒーを入れてクリームをのせれば完成です。
ホイップクリームが一番手間をとりますよね。
スプレータイプのクリームもあるので、慣れてくると簡単に作れそうですね。
アレンジ方法
ベーシックなウィンナーコーヒーやウィーンスタイルのコーヒーを楽しまれたら、アレンジしてみるのも楽しいですよ。
アイスコーヒーで
通常のウィーンスタイルのコーヒーだと、コーヒーの熱でクリームが溶けてしまいますよね。
さらに、コーヒーも冷めてしまって「なんか中途半端なコーヒー」と感じることもあるかも知れません。
アイスコーヒーにするならば、冷たいホイップクリームと冷たいコーヒーの組み合わせなので、ホイップクリームも溶けにくくコーヒーも温度があまり変わらないですね。
ポイントとしては、いつもよりさらに濃いめに淹れることです。氷で水っぽくなってしまったら、美味しくないですからね。
夏にはぜひアイスコーヒーで楽しんでみてください!
シナモンをトッピング
シナモンスティックがあるなら、見栄えがさらに華やかになりますね。
軽くコーヒーに差し込んで香りをつけて楽しんでください。
パウダータイプでも軽く香りをつけて、嗅覚でウィーンスタイルのコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか?
マシュマロで代用
ホイップクリームの代わりにマシュマロをのせるだけです。
とても簡単ですね。
マシュマロをレンジで温めて、溶けたものを乗せても美味しいです。クリームとは一味違ったふわふわとした食感を楽しめます。
お酒を足す
オーストリアでは一般的なアレンジ方法です。
ラム酒やさくらんぼ酒などのフルーティーなお酒が合います。
140mlに30mlを加える程度の量です。
お酒を温めてから加えると、さらにコーヒーとマッチします。
まとめ
オーストリアのコーヒーと飲み方を紹介しました。
オーストリアのコーヒーと言えば、ホイップクリームがたくさんのっているウィーンスタイルのコーヒーです。
飲むコツとしては、
・スプーンを使う
・混ぜないで飲む
ことです。
ご自宅でも簡単に作れますし、アレンジ方法もたくさんあるので、ぜひチャレンジしてみてください。