環境によいことをしたいと思うけれど、子育てや家事が優先になり、なかなかできないですよね。
プラスチックゴミを減らそうと思っても、いつの間にかプラスチックゴミがゴミ袋に満杯ということも。
あなたは、今の生活に何かを加えて、環境によいことができればと思っていませんか?
プラスチックゴミ問題は、生活から出たゴミが原因です。
今あるプラスチックを上手に使い回すことで、ゴミの削減につながります。
この記事を読んで、忙しい子育てや家事をしているあなたでも簡単に、環境によいことができますよ。
プラスチックゴミによる問題
テレビで、イルカの胃袋の中に、プラスチックごみが多量に入った映像をみたことがないでしょうか?
今、世界中の海の中には、プラスチックゴミが800万トンあると言われています。
私たちが見る綺麗な海の中は、実は悲惨な状況なのです。
そのプラスチックゴミによって海の中を汚すだけでなく、さまざまな問題がでています。
海洋生物への影響
一つ目の問題は、海洋生物への影響です。
プラスチックは、石油からできているため海の中では分解されません。
そのため、海に流れたプラスチックは、何十年も存在し続けます。
そのプラスチックをウミガメがクラゲなどの餌と間違って食べてしまいます。
プラスチックは、胃の中でも消化されないため、体内にとどまり餌が食べられなくて死んでしまうのです。
マイクロプラスチックによる人への影響
二つ目の問題は、マクロプラスチックにより、人への影響がでてくる可能性があることです。
マイクロプラスチックとは、海の中のプラスチックが紫外線や波によって砕かれたカケラです。
大きさは直径5mm以下で、とても小さなプラスチックのカケラです。
このマイクロプラスチックが恐ろしいことに、海の中の化学物質を吸着しながら浮遊しているのです。
とても小さなカケラのため、どんな魚も間違って飲んでいる可能性が!
マイクロプラスチックを胃の中にもつ魚を別の魚が食べて、最終的にその魚が私たちの食卓にでて食べている可能性もあります。
現時点では、人への影響については、「わからない」のが現状です。
海の中のゴミは、ポイ捨てや道端のゴミ箱からあふれたペットボトルなどが道端に落ちて海に流れています。
雨が降ると、道端のゴミが道路排水に流れて、川から海に流れてしまいます。
私たちも、知らず知らずのうちに飴の小袋などを道端に落としている可能性も。
これらの問題のもとになるプラスチックゴミは、私たちの生活から出たゴミが原因なのです。
プラスチックゴミの行き場所がなくってきている
三つ目に、プラスチックゴミが溢れすぎて、行き場がなくなっていることです。
毎日毎日、溢れるほどのプラスチックゴミがクリーンセンターに運ばれます。
分別されたプラスチックゴミで、リサイクルに出されるのは、ほんの一部なのです。
ほとんどが燃やされ熱エネルギーとなるか、埋め立てられています。
プラスチックゴミを燃やすと、二酸化炭素が排出され環境によくないですよね。
また、埋め立ても土壌からの有害物資により、環境や人への健康被害が懸念されます。
その埋め立て地もなくなってきているのが現状です。
このままでは、将来、子供が暮らす環境がゴミに溢れた街になってしまうかもしれません。
そうならないためにも、プラスチックのゴミの量を減らすこと。
道端のゴミをなくすことが大事になってきます。
忙しい中でも、少しの知恵でゴミの量は、必ず減りますよ。
プラスチックゴミの問題については、こちらの記事も読んでみてください。
プラスチックゴミ問題の何が問題?!子供の未来のために、今、知るべき事実!
ゴミの量を減らすためにママができること
「ものを大切にする」気持ちがあればゴミの削減になる
さあ、今日からゴミ削減のために、プラスチック製品を使わないようにしよう!と思うかもしれません。
しかし、なかなか難しいです。
なぜなら、私たちが便利に生活できているのはプラスチックがあるからこそ便利な生活が成り立っています。
ボディーソープやシャンプーのボトル、洗剤や化粧品のボトル、お醤油や油の入れもの、お菓子や調味料などはほとんどプラスチックの袋に入っています。
プラスチックがない生活をすることはできないのです。
プラスチックと上手く付き合っていくことが大事なのです。
プラスチックが、私たちの生活を支えてくれていることに感謝して、「ものを大切にすること」を心得えることです。
マイバックを買うにしても、マイバッグもナイロンなどのプラスチックでできているものが多いです。
マイバックをなくしたり、汚して捨ててしまったり、何枚も買ってしまうと結局はプラスチックゴミを増やしてしまっています。
マイバッグ一つを大切に優しく扱い、汚れたら綺麗に洗って何度も何度も使いまわして、やっと環境によいことをしているのです。
子供のおもちゃもほとんどがプラスチックでできています。
いくら安いおもちゃでも、子供が乱暴に扱って壊してしまい、いくつも買ってしまうと、プラスチックゴミを増やすことになります。
子供に、おもちゃを大切にすることを話し、それがプラスチックゴミ削減にもつながってくるのです。
ものを大切にして、長く使用することで、買い替える頻度も少なくなり、プラスチックゴミの削減、費用削減になり節約になり一石二鳥。
常に「ものを大切にすること」を意識できるといいですね。
「いつか、使うかもしれない」という考えをやめる
キッチンの引き出しの中に、コンビニなどの使い捨てのフォークやスプーン、ストローやおしぼりなどため込んでいませんか?
無料でもらえるものだと、今すぐに必要のないものでも、ついついもらってしまいますよね。
「いつか使うだろうと」思って。
しかし、実際使わずに捨ててしまうことも多いのではないでしょうか。
コンビニの店員さんが、親切にお箸、スプーンやフォーク、おしぼりを無料で付けてくれるので、なかなか断りにくいかもしれません。
後ろに並んでいる人がいると、急いでしまい、「もらって困るものでもないし、いつか使うだろう」とついついもらってしまいますよね。
外出先で食べる時は、必要なので使うといいですが、家などで食べる場合は断る習慣をつけるといいですよ。
また、レジ袋が有料になっても、無料で配布してくれているお店もありますよね。
レジ有料化になってから、レジ袋をごみ袋替わりするための袋がなくなり、不便になりました。
そのため、ゴミ袋がもらえるとラッキーと思いますよね。
どうしても、急な買い物でマイバックがない時は仕方ありませんが、マイバッグを持っていれば断りましょうね。
スーパーで清算した後の袋詰めする台にある小分けの小さなポリ袋も、余分に持ってきてしまうことありますよね。
小分けのポリ袋サイズが、料理している時の生ごみを入れるのにちょうどよいサイズなんですよね。
そのため、つい余分に2.3枚とってしまうのですが、これもやめましょう。
今まで、使い捨てのレジ袋に頼っていたため、それがなくなると、代用品として100円ショップなどでポリ袋を購入してしまいがちです。
それでは、プラスチックゴミの削減にはつながっていないですよね。
新しく何かを買うのではなく、普段買っているもので捨ててしまうものを代用しましょう。
ゴミ袋の代わりになる活用法をご紹介
新聞紙や広告用紙でごみ袋を作成する。
新聞紙や広告でゴミ袋を作成します。
YouTubeを見ると誰でも簡単に作成することができます。
作成方法はこちらを参考にしてください。
新聞紙が家になければ、ママ友や近くの両親など新聞をとっている人からもらうといいですよ。
毎月新聞をとっていると、有り余るほどの量があるため、もらってくれるのは相手にとっても嬉しいはず。
日用品などが入った袋状のもの
トイレットペーパーや子供のおむつ、キッチンペーパーなどが入っていた袋を活用します。
袋状のものは、なんでもゴミ箱の袋に活用できます。
今まで、トイレットペーパーがなくなった後の捨てていた袋もゴミ袋として活用できます。
米袋は、頑丈にできており、なにか重いゴミなどを入れて運ぶときにとても便利ですよ。
紙袋
洋服関係や雑貨屋・アクセサリーのお店は、無料で紙袋入れてくれるところが多いです。
雑貨やアクセサリーに入れてくれる紙袋は、小さめのゴミ箱にちょうどいいサイズです。
洋服が入っている紙袋は、大きくで頑丈なものが多いので、その紙袋自体をゴミ箱として活用することもできますよ。
洋服の紙袋は、捨てた中身が見えないのと、紙袋にお店のロゴが入っていると、おしゃれなゴミ箱になりインテリアになります。
このように、紙袋もごみ袋の代わりになるので捨てずに置いておくと活用できますね。
紙なので燃やしても二酸化炭素排出が少ないので、環境にとても良いです。
生ごみ入れに活用できるもの
キッチンで料理する時、生ごみをまとめて捨てれるように、必ず生ごみを入れる袋をそばに置いておきたいですよね。
小袋で、邪魔にならない大きさの袋。
結構、気づかずうちに捨ててしまっているものがあるのです。
ジャガイモやナスなどの野菜が入っていた小袋や、食パンの空き袋です。
これが、ちょうどよいサイズなのです。
野菜の袋だと、穴が開いているものもあり、生ごみの水切りがしやすいです。
野菜を袋から出す時は、びりびりに破るのではなく、あとでごみ入れに活用できるように丁寧に扱いましょうね。
あとは、料理する前に生ごみを置く場所に新聞紙を敷いておき、そこに生ごみを置き、最後に新聞紙をくるんで捨てるのも手間がかからずいいですよ。
ただ、水回りに敷くと、新聞紙が水分を含みびりびりに破けて生ごみがはみ出してしまうので注意してくださいね。
匂いが気になる場合は、クエン酸や重曹を少しかけると匂いが抑えられます。
道端のゴミを減らすためにママができること
ゴミを出す時は、詰め過ぎない、しっかり縛る。
プラスチックゴミを出す時、ゴミ袋一杯にギャウギュウ詰めにいれてしましませんか?
毎回プラスチックゴミが多いと、指定のゴミ袋が有料なため少しでも節約したいですよね。
しかし、そのギュウギュウ詰めにしてしまうと袋に穴が空いて運んでいる時にゴミが落ちる可能性があります
また、ゴミ袋をしっかり縛らないと、ゴミを出した後に中身が出てしまう可能性も。
それによって、道端にゴミが散乱する原因になります。
ゴミを出す時は、しっかり縛ること、詰め過ぎないことを意識するといいですね。
お菓子は、小袋で入っているものはなるべく買わない
お菓子が小袋に入っていると、ちょうどよい量の食べ切りサイズで、子供がいるとつい選んでしまいますよね。
ただ、この小袋が意外に、プラスチックゴミの量を増やしています。
また、外で食べたりしていると気付かぬうちに風で飛んでいったりしてしまいます。
飴の小袋も、飴を食べた後のゴミをポケットに入れていたけど、いつの間にかどこかで落としてしまったことはありませんか?
小袋は、すぐにゴミ袋に入れたらいいのですが、小さいため落としやすいです。
そのため、お菓子や飴を買うときは、なるべく小分けした小袋のものではないものを選ぶといいですね。
または、市販のお菓子は添加物がたくさん入っているので、子供にはあまりよくないです。
これをきっかけに、手作りのお菓子を作るのもいいですね。
家にホットケーキミックスがあれば、クッキーやドーナツが簡単にできちゃいます。
家にある材料で作ると、ゴミが減りますし、市販のお菓子より断然子供の身体にいいものが食べれます。
家の周りのゴミを拾う
散歩している時、道端に落ちているゴミを見ても、なかなか拾う勇気がないですよね。
ただ、そのゴミが海に流れて、マイクロプラスチックになり、魚が食べ、それを食べた魚が私たちの食卓に戻ってくる可能性があるのです。
あなたが住んでいる家の周りであれば、拾いやすいのではないでしょうか?
意外とペットボトルやストローが落ちているんです。
家の周りから、ゴミを拾うことを始めてみてもいいですね。
まとめ
私たちが、普通に過ごしている間でもプラスチックゴミ問題は進んでおり、多くの海の生物の命が奪われています。
海を汚しているのは、私たちの生活しているゴミが原因です。
プラスチックゴミ問題を悪化させるのも、ストップさせるのも私たちなのです。
日常に心得ておくこと
- ものを大切にすること
- いつか使うだろうという気持ちをなくす
- 今まで捨てていたものを、使い回す
物を大切にして、家にあるもので代用したり、使い回したりと主婦の知恵を発揮するときですね。
日常的にしていることに、一つ一つ気を付けることで、海に流れるプラスチックゴミも減ります。
ママが楽しく取り組んでいれば、子供も協力してくれるかもしれませんね。
あなたの行動が、必ず海を綺麗にすることに繋がってきます。