肌がざらついたり、化粧のノリが悪いなぁと思ったことはありませんか?
化粧ノリが悪いと、化粧に時間がかかる上に、1日が気持ちよく過ごせませんよね。
その原因は、肌の角質が厚くなっていることかもしれません。
そんな場合は、肌の角質を取り除けるピーリングがおすすめです。
「名前は聞いた事があるけど実際どんなことをするの?」というあなたにピーリングの基礎知識から注意点まで解説します!
ピーリングとは?
ピーリングと聞いてあなたがイメージするのは、「ジェルを肌につけて擦るとポロポロ汚れが落ちるアレ」ではないでしょうか?
肌から、汚れがポロポロ落ちている感覚がして、肌がきれいになっている気がしますよね。
ピーリングは、あなたが想像している通り、肌の汚れを取るための美容法です。
正確に言うと、肌の一番外側にある角質を薄くする美容法ですね。
基本的には、肌の角質を酸性の薬剤で溶かし、角質層を薄くする方法が用いられます。
そうすることで、肌の溜まった角質が除去でき、肌の生まれ変わりを促進できるのです。
その他にも、
- 化粧水や美容液が角質層に浸透しやすくなる
- 毛穴詰まりの解消
- ニキビ肌の改善
- シミ・しわの改善
など多くの効果があります。
しかし、肌を薬剤で溶かすという性質上、正しい扱いをしないと肌に悪影響が出ることもあります。
ピーリングをやる上での注意点も後で記載しますので、よければ参考にしてください。
市販のピーリングとクリニックピーリングの違い
「ピーリングは家でやるもの」と思っていませんか?
ピーリングは、市販のピーリング剤で行うピーリングと医療行為として行うクリニックピーリングの2種類があるんです。
主な違いは、以下の3つです。
薬剤の濃度が違う
市販のピーリング剤は、グリコール酸という薬剤の成分を一例に出すと、濃度は2.5~7.5%と低く設定されています。
対して、クリニックピーリングは、グリコール酸であれば、濃度が20%~30%と設定されています。
なぜここまで差があるのでしょうか?
それは本来、ピーリング剤が皮膚を溶かす作用のある危険な薬剤だからです。
例えば、市販のピーリング剤に、クリニック並みの濃度が配合されていたとします。
すると、使用量や浸透させる時間を誤った場合、角質層全部が剥がれるなどの大怪我をする可能性があるのです。
なので、クリニックピーリングでは、医師の監督のもと肌へのダメージが少ないように薬剤の濃度を調整しています。
よって、市販のピーリング剤は、プロではない人が安全に行えることが重視されるので、あくまで、スキンケアの延長線上といえるのです。
逆にクリニックピーリングは、高濃度で危険性もあります。
しかし、医師や看護師が、管理を行うことにより、安全性を考えながらもより高い効果のピーリングを行うことが出来るのです。
なのでスキンケアの延長ではなく、医療行為に当たります。
肌質を改善できるかどうか
市販のピーリングは「化粧品」や「医薬部外品」と呼ばれるものです。
なので、副作用等が出ないように調整して作られています。
その分、効果も弱くなっており、ニキビやシミといった肌質の改善はできないのです。
一方、クリニックピーリングは、医師や看護師が施術を行います。
なので、医療行為として、ニキビやシミといった肌質改善などの高い効果を得ることが出来るのです。
自分に合うピーリング剤を使えるかどうか
市販のピーリング剤の場合は、自身で購入するという点から、自分の肌に合わないものを引き当てる可能性も高いです。
アフターケアなども、事前知識がない状態で行うことも多いので、逆に肌が荒れる危険性もあります。
クリニックピーリングの場合は、医師がカウンセリングを行い一人一人の肌質に合った施術を行います。
また、施術後のアフターケアも「どういう風にスキンケアをすればいいか?」など教えてくれるので、ピーリング後のケアの安全度も高いです。
しかし、クリニックピーリングの種類によっては、ダウンタイム(肌質が一時的に悪化し、好転するまでの期間)があります。
その間は、肌が赤い、皮がむけるなどの、見た目に支障が出るデメリットもあります。
ダウンタイムがあるクリニックピーリングの種類は、後程説明します。
市販のピーリングの種類
「いきなりクリニックでのピーリングは敷居が高すぎる」という場合は、市販のピーリングから始めてみてはいかがでしょうか?
市販のピーリングは、効果はクリニックピーリングに劣ります。
しかし、肌のざらつきをなくすための肌のお手入れとして行うと、化粧のノリや化粧水の肌なじみが変わってきますよ。
ぜひ、2週間に1回や1か月に1回のスペシャルケアとして、試してみて下さい。
石鹸タイプ
石鹸タイプのピーリングは、使い方が簡単なので、初心者の方におすすめです。
使い方は、ほとんどの商品が、普通の洗顔と同じように、使用するだけです。
いつも通りに使うだけでいいので楽ですよね。
スペシャルケアとして使う場合は、泡立てた後に1~2分泡パックをして洗い流す商品が多いです。
洗い流しタイプ
洗い流しタイプのピーリング剤は肌への負担が少ないため、敏感肌の方におすすめです。
使い方は、洗顔後、水分をふき取り、ピーリング剤をつけます。
数分経ったら、洗い流して、スキンケアを行い終了です。
肌を、擦るという工程がないため、肌への刺激を極力減らしたいという方には打ってつけですね。
乳酸 ピーリング ラブミータッチ LA PEEL(エルエーピール) 5 乳酸5%
摩擦タイプ
摩擦タイプのピーリング剤は、角質をしっかり落としたいざらざら肌の方におすすめです。
使い方は、洗顔後にピーリング剤をつけ、肌をマッサージし、洗い流します。
マッサージ中にポロポロと角質とジェル化剤が固まったものが取れてくるため、ピーリングしている感があるのはこのタイプですね。
ただし、肌を擦るという動作が入るので、敏感肌の人は注意が必要です。
クリニックピーリングの種類
確実な効果と肌質改善を求めるのであれば、クリニックピーリングがおすすめです。
従来は、ケミカルピーリングという角質をとるだけのピーリングが主流でした。
しかし、最近では、肌質改善が出来る浸透型ピーリングや機械でピーリングを行うクリニックも増えてきました。
つまり、クリニックピーリングでは、肌の角質をとるだけではなく、しわやシミ、ニキビといった肌質自体を改善することが出来るのです。
「理想の美肌」を目指すのであれば、クリニックピーリングを試してみてはいかがでしょうか?
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、肌の角質層を薬剤で溶かすことにより、肌の生まれ変わりを促進し、肌トラブルを解決する施術です。
市販のピーリングとは違い、医師が、診察の上で濃度を決めるので、安全性が高く、ピーリングの効果を最大限に発揮できます。
術後に肌が赤くなったり、肌が剥げたりするなどのトラブルが少ないのも特徴です。
価格帯は、1回3000円~10000円が多いようです。
浸透型ピーリング
浸透型ピーリングは、肌の角質部分では薬剤を中和させ、作用させないようにします。
そして、真皮などの肌の奥底に直接作用させることで肌質を改善することが出来るピーリングです。
どの肌悩みを解決したいかによって、行う施術が変わるのが特徴です。
肌質の改善を目的にするのであれば、浸透型ピーリングがおすすめです。
ただ、薬剤を塗った時、灼熱感やヒリヒリとした痛みがあったり、赤みや皮がむけたりするなどのダウンタイムがあります。
価格帯は、1回10000~20000円が多いようです。
マシンピーリング
マシンピーリングは、水流の力で角質を除去する「ハイドラフェイシャル」や熱反応で角質を除去する「レーザーピーリング」があります。
角質を酸で溶かすような、刺激が少ないため、肌に優しい施術であるのが特徴です。
ハイドラフェイシャルの場合は、角質の除去と同時に角栓の除去を行えます。
レーザーピーリングの場合は、角質除去に加えて、レーザー熱によるコラーゲンの生成を活性化させて、毛穴を目立たなくさせます。
価格帯は、1回15000~30000円が多いようです。
ピーリング時の注意点
「ピーリングをする時はやってはいけないことってあるの?」とやったことがないと不安になりますよね?
ピーリングは、肌の角質を溶かすという施術の為、注意しなければいけないことがいくつかあります。
家でやるピーリングも、クリニックで行うピーリングも注意すべき点はほとんど同じなので、どちらを実践する場合でも、気を付けて下さいね。
ピーリングを行う前に顔剃りをしない
顔そりは、角質をそぎ落とすことと同じ行為です。
薄くなった角質をピーリングでさらに削ってしまいますので肌に必要以上の負担がかかります。
他にも、角栓をとるパックやスクラブ洗顔も肌の角質を削ってしまうので、ピーリング前はしないようにしましょう。
パッチテストを行う
クリニックで行う際は、医師の指導の下行うので危険性は少ないですが、個人で行う際は、二の腕の内側などで必ずパッチテストをしましょう。
成分が、肌に合うかわからないうちに肌に塗り広げて、顔全体が荒れてしまってはシャレになりませんよね。
買った商品の成分が、使って問題ないかを必ずチェックしましょう。
生理や体調不良の日は避ける
生理中・生理前後や体調が悪い時は、肌質が変化しやすいです。
いつもは大丈夫な薬剤でも、生理のタイミングや体調不良時は、刺激が強くなることがあります。
他にも疲れがたまっている時や寝不足の時でも肌質が変化しやすくなるので気をつけましょう。
ピーリング後は十分な保湿をする
ピーリング後の肌は、一時的に肌を保護する機能が失われた状態になります。
なので、意識的に十分な保湿系のスキンケアを行わなければ、肌荒れの原因になります。
ピーリングは、終わった後が勝負です。
ピーリング後2~3日は、肌が乾燥しやすい状態が続くので、油断せずにケアしましょう。
紫外線のケアは念入りに
ピーリング後の肌は、肌の感受性が上がり、紫外線の影響をダイレクトに受けやすい状態です。
紫外線ケアをしないと、せっかくピーリングで肌を整えても、紫外線でハリなど司る部分を壊されてしまいます。
ピーリング後は、日焼け止めを使うことを忘れないようにしましょう。
まとめ
今回の内容をまとめると、
- 肌の角質を薄くする美容法
- 家でピーリングジェルを買って行うホームピーリングと医療行為として行うクリニックピーリングがある。
- ホームピーリングはスキンケアの延長線上
- クリニックでやるピーリングは医療行為
やる上で注意すべき点は、
- ピーリングを行う前に顔剃りをしない
- パッチテストを行う
- 生理や体調不良の日は避ける
- ピーリング後は十分な保湿をする
- 紫外線のケアは念入りに
以上です。
ピーリングは、肌を整えたり、肌質を改善できる効果的な施術です。
1度ピーリングをすると、本当に肌がつるつるになり、肌触りがいいですよ。
ただし、やりすぎには注意してくださいね。
あなたの悩みのザラザラ肌やメイクのノリの改善の手助けになったら嬉しいです。