世界中で愛される花の女王と言えば、バラですよね。
上品なバラの香りは、優雅な気持ちにしてくれます。
そんなバラの花びらから抽出されたローズオイルは、美容効果だけでなく、リラックス効果や抗うつ効果を持っています。
また、ローズオイルには飲むタイプもあり、ローズサプリと呼ばれています。
ローズサプリは、消臭効果が高い上に、気になる体臭や口臭をバラの香りに変えてくれるので、「飲むフレグランス」とも言われています。
ここでは、ローズオイルの効果と作り方についてご紹介していきます。
ローズオイルとは?
ローズオイルとは、蒸留によって、バラの花弁から抽出した精油(オイル)のことで、香水やアロマテラピー、サプリメントなどに使われています。
バラは世界に2万種類以上あり、中でも香料としてローズオイルを抽出するのは、ダマスクローズ、ガリガ、アルバ、センティフォリアの4種類になります。
中でもダマスクローズは、ローズオイルの原料の中心で、かつ、その他に使われるバラの系統の中心でもあります。
そんなダマスクローズは、ガリガとロサ・フェニキアもしくはロサ・モスカータの掛け合わせで生まれました。
また、アルバはダマスクローズのこども、センティフォリアはダマスクローズの孫にあたります。
ローズオイルは、ダマスクローズから作られたものが最も香りが高いとも言われており、
そのダマスクローズの中でも、ブルガリアンローズは特に香りが高く、ブルガリアンローズで作られたローズオイルは最高級品と言えます。
一般に、バラは、開花すると、日光を受け、香り成分が揮発して失われてしまうので、ローズオイルを作る時は、早朝に花を摘み、すぐに蒸留所でローズオイル作りに使わなければなりません。
また、ローズオイルを1kg作るためには5,000kgのバラが必要と言われており、ローズオイルがいかに貴重かが分かりますね。
ローズオイルの効果
ローズオイルにはうれしい効果がたくさんあります。
- 美容効果
- 抗うつ効果
- リラックス効果
では、それぞれの効果を見ていきましょう。
美容効果
バラの香りの主成分であるゲラニオールは、脳を直接刺激します。
大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)から、視床下部(ししょうかぶ)、脳下垂体(のうかすいたい)を刺激し、女性ホルモンの分泌を整えてくれます。
このため、女性ホルモンが乱れによる生理不順や生理痛、月経前症候群、更年期症状などを軽減してくれますよ。
その他にも女性ホルモンが大きく関係しているといわれ、美肌効果はもちろん、抜け毛やふけも軽減され、美髪効果も期待できます。
抗うつ効果
バラの香りは、「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンの分泌を促すと言われています。
オキシトシンの分泌が増えると、ネガティブな感情がポジティブに変わり、幸せな気分にしてくれますよ。
バラは美しいだけではなく、幸せな気持ちにもさせてくれるんですね。
リラックス効果
ローズオイルの香りは、大脳辺縁系に直接働きかけ、リラックスさせる効果があります。
バラがお風呂やルームフレグランスに使われるのも納得できますよね。
ローズオイルの使い方
ローズオイルは、マッサージオイル、ヘアオイル、バスオイルなど、色々な使い方があります。
マッサージオイル
ローズオイルは顔も含め、全身に使うことができるのです。
適量を取り、優しくマッサージしてくださいね。
ネイルケア
ローズオイルはネイルケアにも使えます。
指先につければ、爪を乾燥から守り、ささくれも予防してくれますよ。
ヘアオイル
ヘアオイルとして使う場合は、タオルドライ後、濡れている髪に2,3滴なじませてから乾かしてください。
ドライヤーの熱から髪を守り、しっとりなめらかな髪にしてくれます。
バスオイル
バスオイルとして使う場合は、お湯を張った湯船にローズオイルを5ml入れてよくかき混ぜてくださいね。
バラの優雅な香りに包まれ、リラクゼーション効果も高まります。
おすすめのローズオイル
ローズオイルはたくさんの種類があるので、どれを使えばいいのか、選ぶにも迷ってしまうかもしれませんね。
好みの香りで選ぶのもいいですし、テクスチャーで探してみるのもいいかもしれません。
ここでは、求める効果別におすすめのローズオイルをご紹介します。
美容効果で選ぶ場合
ローズオイルを使って美容効果を得たい場合におすすめの商品を3つ紹介します。
1つ目はクナイプ ビオ オイル ローズです。
ボディ・フェイス用のローズオイルで、さらっとしているのにべたつきません。
天然のダマスクローズエッセンシャルオイル配合で、肌にハリ・弾力をもたらし、キメの整った肌へと導いてくれますよ。
2つ目はローズ ド マラケシュ アルガンオイル ローズです。
モロッコ産アルガンオイルにダマスクとセンチフォリア、2種類のバラのエッセンシャルオイルをブレンドしています。
バラの香りが高く、サラッとした使い心地のフェイスオイルで、保湿効果もばっちりですよ。
3つ目はメルヴィータ ビオオイル アルガンオイル ローズです。
アルガンオイルにダマスクローズのエッセンシャルオイルを加えた、フェイス用のローズオイルです。
必須脂肪酸やビタミンEなど、美容成分が豊富なアルガンオイルは、乾燥肌やエイジングケアにおすすめです。
ナチュラルローズの香りは、使うたびに華やかな気分にしてくれますよ。
抗うつ効果で選ぶ場合
ローズオイルで抗うつ効果が欲しい場合におすすめなのは、次の商品です。
最初にご紹介するのは、ローズドビオ プレミアムレッドローズオイルです。
ヒーリング効果のあるバラの香りは、沈んだ気持ちを前向きにしてくれますよ。
ローズオイルにはめずらしい、国産オーガニックローズの「さ姫」を使ったオイルです。
島根大学医学部と生産者の奥出雲薔薇園の共同開発で作られたローズオイルは、女性ホルモンと心を整えてくれますよ。
ROSES DE BIO ローズドビオ プレミアムレッドローズオイル
次におすすめしたいのは、ローズウーマン トリートメントオイルです。
ダマスクローズのエッセンシャルオイルに、アーモンドオイル、ホホバオイルなどを配合したマッサージオイルです。
寝る前にこのローズオイルでマッサージをすれば、眠りが深くなり、抗うつ効果も期待できますよ。
リラックス効果で選ぶ場合
ローズオイルで癒やされたい時のおすすめも紹介しますね。
「食べられないものは肌に乗せてもいけない」というガミラの考えで作られたガミラシークレットにも、ローズオイルがあります。
ガミラシークレットのローズオイルは、ダマスクローズにグレープシードオイル、アーモンドオイルなどを加えたローズオイルで、全身に使うことができます。
摘み立てのバラを贅沢に使った優雅な香りは、ストレスでこわばった心をリラックスさせてくれますよ。
ローズオイルは手作りできる
市販のローズオイルはたくさんありますが、バラのエッセンシャルオイルやドライフラワー、生花を使って自分好みのローズオイルを作ることもできます。
ローズオイルを手作りする場合、選ぶエッセンシャルオイルやホホバオイルによっては既製品を買うよりもお金がかかることもあります。
しかし、オイル類を全て自分で選べるので、100%自分の好みに近いローズオイルを作ることができるのが最大の魅力です。
また、自分で作ることで愛着も湧いて大切に使うことができるのではないでしょうか。
好きな香りのバラを選んで、自分だけのオイルを作ってみるのもいいですし、
プレゼントで貰ったバラなどの思い出のバラの花を記念にローズオイルにすることもできますよ。
ローズオイルの作り方はいくつかあるので順にご紹介しますね。
バラのエッセンシャルオイルでローズオイルを作る方法
バラのエッセンシャルオイルを使えば、ローズオイルはあっという間に作れます
煮沸消毒した保存瓶に、ホホバオイル50mlとバラのエッセンシャルオイル10滴を加え、よく混ぜたらできあがりです。
とってもお手軽ですよね。
お時間があるには、是非トライしてみてくださいね。
ダマスクローズの香りが高いエッセンシャルオイルです。
ニールズヤードレメディーズ エッセンシャルオイル ローズ・アブソリュート
バラの花びらから丁寧に抽出した、濃厚なバラの香りがします。
無印良品のホホバオイルは、さらっとしていて肌なじみがよく、おすすめです
センシティブからオイリーまで、あらゆるお肌に使えるオーガニックベースオイルです。
バラのドライフラワーを使ってローズオイルを作る方法
バラはドライフラワーもたくさん出回っていますよね。
ダマスクローズが香りも効果も最も高いのですが、お好みの香りや色でバラを選んでも楽しいですね。
成分抽出の時間はちょっとかかりますが、作り方はとても簡単です。
遮光性の保存瓶を煮沸消毒し、バラのドライフラワー5gとホホバオイル50mlを入れ、2週間、常温で保存してください。
バラを漉し取り、煮沸消毒した遮光性の保存瓶に入れ替えれば完成です!
できあがったローズオイルは2ヶ月くらいで使い切りましょう。
生花を使ってローズオイルを作る方法
バラの生花を使っても、ローズオイルを作ることができます。
お気に入りの香りや色で選ぶのもいいですね。
お庭やベランダのお気に入りのバラが咲いたときや、バラの花束をもらった時など、忘れたくない思い出を残すのにもひと役買ってくれますよ。
まず、煮沸した保存瓶にバラの花びら1〜2輪分と、ホホバオイル50mlを入れます。
バラは直径7cm程度で、花弁の多いものを選んでください。
また、腐敗菌が繁殖してしまうことがあるので、花びらはよく洗って水分を取り、オイルは花びらを完全に覆うようにしてくださいね。
蓋はせず、保存瓶の口に、台所排水口用ネットをかぶせて輪ゴムで止め、暖かい場所に置いてください。
1日1回オイルを混ぜ、2週間保存します。
ガーゼでバラの花びらを漉し取り、煮沸消毒した遮光性の保存瓶に移せば完成です。
常温で1年間、保存できます。
塗るだけじゃなくローズオイルは飲むこともできる!?
ここまで、ローズオイルの効果や使い方、作り方についてご紹介してきましたが、なんと、ローズオイルには、飲むことで更に美容効果を得られるものもあるんです!
飲むローズオイルは、ローズサプリと呼ばれ、体臭や口臭を抑え、気になるにおいをバラの香りに変えてくれるんですよ。
ローズオイルのケアにローズサプリを加えれば、人生がバラ色になってしまうかもしれませんね!
ローズサプリの効果と選び方、飲むローズオイルの作り方をご紹介しますね。
ローズサプリの効果
ローズサプリには、ローズオイルにはない素晴らしい効果があります。
消臭効果
なんと、ローズサプリは、気になる体臭や口臭を抑えてくれるんです!
サプリメントで吸収された、バラの芳香成分であるゲラニオールには抗菌効果があるため、わきがなどの体臭の原因となるニオイ菌を抑えることができます。
口臭の原因も、口腔内の雑菌が関係していると言われており、ゲラニオールが有効と思われます。
ローズサプリの驚くべき効果は、それだけではありません。
ローズサプリで吸収されたゲラニオールは、汗とともに汗腺から放出され、身体からバラの香りが漂うようになるのです!
さらに、ローズサプリを摂取することで、消化管からもバラの香りが漂い、吐息までバラの香りがするようになりますよ。
体臭や口臭のエチケットに、ローズサプリを活用してみるのもいいですね!
ローズサプリの種類
ローズサプリにはたくさんの種類があります。
バラの種類
香りは好みがあると思いますが、一般的にローズサプリで使われているのはダマスクローズです。
バラ成分の含有量や、バラの種類によって、香りの種類や強さは変わってきます。
オイルの種類
また、ローズサプリには、ローズオイルの他にも様々なオイルが配合されています。
ローズオイルは少量で効果があるため、その香りや効果を邪魔しない、オリーブオイルやグレープシードオイル、アマニオイルなどが配合されています。
カプセルタイプとパウダータイプ
サプリはカプセルタイプが多く、味はあまり気にならないと思いますが、錠剤タイプを飲むのが苦手な場合は、
カプセルを噛むタイプや、パウダーを水に溶かして飲むタイプを選ぶのもいいと思います。
ローズサプリの選び方
ローズサプリはたくさん販売されているので、選ぶのもひと苦労ですよね。
そんな時は、自分が一番欲しい効果に注目して、選んでみてください。
消臭効果で選ぶ場合
ローズサプリは、体臭や口臭をローズの香りに変えてくれます。
消臭成分や殺菌効果に加え、バラの香りが高いものを選んでみましょう。
体臭が気になる人は、デオドラント ローズサプリを飲んでみてください。
厳選されたブルガリアンローズが配合されており、汗の代わりにバラの香りが漂います。
とくに口臭が気になる人は、ローズサプリ 飲むバラ香水を試してみて下さいね。
匂いを抑えるだけでなく、吐息までバラの香りに変えてくれますよ。
FUKUYA SUPPLEMENTS SERIES ローズサプリ 飲むバラ香水
美容効果で選ぶ場合
ローズサプリには、美容成分が配合されているものもたくさんあります。
ビタミンや美容効果の高いオイル、ヒアルロン酸などが配合されているものがおすすめです。
お肌がかさつく時は、ビタミンとオイルが加えらているオーガランド ローズサプリがいいでしょう。
ローズオイルの他に、ビタミンA、ビタミンEが配合されています。
美容効果の高い、椿油、月見草油、アボカドオイル、アマニ油もプラスされています。
お肌のハリが気になる時は、シードコムス ローズサプリ&アスタキサンチンを飲んでみてください。
配合されているアスタキサンチンが、お肌のハリとうるおい、透明感を取り戻してくれますよ。
リラックス効果で選ぶ場合
ローズサプリには、リラックス効果があり、心を落ち着け、ネガティブな気持ちをポジティブに変えてくれる効果もあります。
落ち込んだ時には、リフレ ローズドレスで癒やされてくださいね。
他のローズサプリに比べ、ローズオイルの量が約25mg/粒と多めで、バラの香りが濃く漂います。
ちなみに、他のローズサプリでは、ローズオイルの量は約1〜10mg/粒程度です。
飲み方で選ぶ場合
これまでおすすめしてきたローズサプリはカプセルタイプです。
でも、カプセルや錠剤を飲むのが苦手な人もいますよね。
そんな人には、飲み方が違うタイプがおすすめです。
同じカプセルでも、飲むのではなく、噛むタイプなら大丈夫、という人向けに、ソフィアローズ コラーゲンボールが販売されています。
噛めば一瞬で口の中にバラの香りがひろがり、自分の口臭が気にならなくなりますよ。
水なしで十分飲み込めます。
ローズオイルだけではなく、コラーゲンまで取れるのも嬉しいですね。
コラーゲンが配合されることで、ローズオイルの吸収が3倍になるのも驚きです。
お肌の酸化を防止するビタミンEも配合されています。
カプセルではなく、パウダーを水に溶かして飲むタイプもあります。
モンドセレクション受賞のNO-MU-BA-RAは、個別包装されたパウダーを水に溶かして飲むローズサプリです。
普通のローズオイルは水に溶けにくいのですが、NO-MU-BA-RAは、ローズウォーター専用釜で作られた特製ローズオイルを使っています。
このため、NO-MU-BA-RAは水に溶けやすく、優雅なローズウオーターになるのです。
飲みやすい味で、お口の中もさっぱりしますよ。
ローズサプリも手作りできる!?
ローズオイルだけではなく、ローズサプリも手作りすることができるんですよ!
カプセルに詰めるのは手間がかかるので、ローズオイルのままでサラダにドレッシングとしてかけたりして食べるのがおすすめです。
ここでは、エディブルフラワー(食用花)のバラを使って、食用のローズオイルを作ります。
ただし、食用のローズオイルは、香りはよいのですが、市販品ほどは消臭成分が抽出できないため、消臭効果は期待できません。
それでも、バラの香りのするオイルが食卓に出てきたら、盛り上がること間違いなしです!
是非、作ってみてくださいね。
ローズサプリの作り方
まず、煮沸消毒した保存便にオリーブオイル100mlと、洗って水分を取った7〜8枚のバラの花びらを入れ、1週間、常温で保存します。
1週間したら、花びらを漉し取り、完成です。
加熱すると香りが飛んでしまうので、そのまま使うか、お酢や塩と混ぜてドレッシングにして使ってくださいね。
保存剤が入っていないので、2週間くらいで使い切ってください。
作る時の注意点は、花びらをしっかりオイルで覆うことです。
空気中に花びらが出ていると、腐ってしまうことがあります。
エディブルフラワーはスーパーでは手に入りにくいかもしれません。
なので、エディブルフラワーの通販サイトもご紹介しますね。
EDIBLE GARDENでは、バラの花そのものだけでなく、花びらだけでも販売しています。
レッド、ピンク、パープルなど、色鮮やかなバラがそろっています。
お好みのバラを探すのも楽しそうですね!
食べられるバラの苗木を専門に扱っているサイトもあります。
食用薔薇専門農家のナカイローズファームです。
自分で苗から育てたい!というこだわり派におすすめです。
まとめ
ローズオイルには、たくさんの効果があることがわかりました。
- 美容効果
- 抗うつ効果
- リラックス効果
そして、ローズオイルには飲むタイプ(ローズサプリ)があり、消臭効果を持っています。
ローズサプリは、求める効果によって選ぶことができます。
また、ローズオイル・ローズサプリはどちらも自宅で作ることができます。
バラの香りに包まれながら、より美しくなれるなんて素敵ですね!