コーヒーは好きだけど、カフェインを心配して、コーヒーを楽しむのを我慢していませんか?
「コーヒーを飲み過ぎているんじゃないか」と考えたり、「胃があれる」などの体の不調だったりなどの理由から、コーヒーと距離をおいた方がいいのか悩みますよね。
カフェインを減らしたデカフェは、妊婦さんが飲んでいるなど「体に優しい」イメージがありますね。
この記事では、「デカフェ」について改めて振り返り、さらに楽しんでもらえる話もお伝えしていきますね。
デカフェとはなにか
最初にデカフェとはなにか簡単に振り返りたいと思います。
デカフェの特徴
体に優しい
コーヒーに含まれる「ポリフェノール」は、体の酸化を防いでくれる体に良い効果があります。
先に書いたようにカフェインがあまり含まれていないことに加えて、
デカフェでもポリフェノールは含まれるので、体に優しいと言えます。
飲む量が少し多くてもOK
もちろん水のように飲めるわけではありませんが、普通のコーヒーと比べると多く飲んでも、体に影響はあまりありません。
例えば、普通のコーヒーには利尿作用があるので、長時間の移動の際は避けてしまうかもしれません。
しかし、デカフェは利尿効果が抑えられているので、安心してコーヒーを楽しむことができます。
一方タンニンという鉄分の吸収を妨げる栄養がコーヒーには入っているので、全く気にしないことは危険です。
カフェインが少ない
普通のコーヒーは約100mlあたり、40~60mgのカフェインが含まれています。
一方デカフェは約100mlあたり、1~2mgのカフェインしか含まれていません。
ほぼカフェインがないとも言えるほど、カフェインが少ないのが1番の特徴です。
カフェインレスとの違い
カフェインレスとは、カフェインの含有率が0.1%以下に抑えられたものと、もともとカフェインが少ない飲み物を指します。
つまり、カフェインが全くないわけではなく、カフェインが「少ない」ものです。
また、カフェインレスは日本独自の表現だそうです。
デカフェはもともとカフェインが含まれているものから、カフフェインを除去した飲み物を指しますので、カフェインレスとは違いがあります。
ノンカフェインとの違い
もともとカフェインが全く含まれていないものを指します。
麦茶やタンポポコーヒーなどが、ノンカフェインに含まれます。
日本でデカフェは、カフェイン除去率90%以上の飲み物を指しますので、先にも書いたように全くカフェインがないわけではありません。
それで、ノンカフェインとも違いがあります。
味と香り
軽い口当たり
カフェインが強いほど、刺激が強くなるので、後味が重くなります。
それで、カフェインが少ないデカフェはとても軽い口当たりです。
豆の特徴が際立つ味
カフェインが減ることで、豆の特徴が際立ち、はっきり豆の味を感じることができます。
一方、カフェインは苦みの10%分と言われているので、苦みは普通のコーヒーよりは感じにくいかもしれません。
デカフェの飲み方
では、体に優しいデカフェはどのように飲むのが良いのでしょうか?
結論として、デカフェに特別な飲み方はありません。
普通のコーヒーと同じように楽しむことができます。
ブラック
飲み方のおすすめは、ブラックでストレートに楽しむことです。
先に書いたように、デカフェは豆の特徴が分かりやすいので、普通のコーヒーよりも豆を楽しむことができるでしょう。
ブラックで楽しまれるときは、ドリップバッグや豆から淹れるのがおすすめです。
通常のコーヒーのような香りと味を楽しむことができます。
アイスコーヒー
暑い季節は、喉が乾いてアイスコーヒーをゴクゴク飲みたいことありますよね。
普通のコーヒーだと、カフェインをとりすぎてしまうので、ゴクゴク飲むことは難しいです。
しかし、デカフェであればカフェインも少ないので、アイスコーヒーを心ゆくまで楽しめます。
ペットボトルで販売されているデカフェ・カフェインレスのコーヒーがあるので、冷蔵庫で冷やしておくだけで、簡単にすぐデカフェを楽しめますよ。
時間を意識して飲む
デカフェを飲む時間として、空腹時や夕方以降が効果的と言えるでしょう。
カフェインをとると胃を刺激して胃酸を分泌させる効果がありますので、空腹時には消化するものは何もなく、ただ胃酸が出るだけになってしまいます。
また、夕方以降にカフェインをとると、夜の睡眠リズムに影響を及ぼします。
そこで活躍するのが、デカフェです。
時間を意識して飲むことによって、普通のコーヒーとバランスよく楽しむことができます。
アレンジ方法
普通のコーヒーと同じように、デカフェでもスイーツが美味しく作れます。
コーヒーゼリー
先に書いたように口当たりの軽いデカフェで作ると、口当たりがよく、なめらかなコーヒーゼリーが作れます。
コーヒーに溶かしたゼラチンとハチミツを入れて、冷蔵庫で固めるだけです。
もちろんカフェインも少ないので、夜のデザートにぴったりです。
コーヒープリン
デカフェを砂糖とゼラチン、温めた牛乳とよく混ぜて冷蔵庫で冷やすだけ。
コーヒーゼリーやコーヒープリンはとても簡単です。
ペットボトルのデカフェを活用すれば、さらに時短することができます。
デカフェでも何も問題なく作れますし、何よりカフェインが少ないので、是非お試しください。
購入時の豆知識
デカフェ抽出方法によって違いが生まれます。
健康を意識してコーヒーを楽しまれるならば、知っておいて損はありません。
方法1:水抽出
コーヒーの生豆を水に浸しカフェインも含まれるコーヒーの水に溶ける成分を抽出し、
そこからカフェインだけ取り除いて、コーヒーの生豆に水に溶けたカフェイン以外の成分を戻す方法です。
方法2:超臨界二酸化炭素
化学薬品を使用しない抽出方法です。
カフェイン以外の栄養素が反応することが低いので、コーヒー豆の味や風味を損なうことなく、カフェインを除去できる安全性の高い方法として知られています。
体には良いですが、コストがかかるので価格は高めです。
方法3:有機溶媒
化学薬品・ジクロロメタンを使った抽出方法です。
味が落ちない方法です。
しかし日本では、コーヒー豆と薬品が直接触れる場合は販売が許可されていませんので、日本で販売されているデカフェにはない抽出方法です。
その他カフェインが少ない飲み物
デカフェ以外にもカフェインが少ない飲み物はたくさんあります。
コーヒー以外の気分のときで、カフェインをとりたくない時に、おすすめです。
コーヒー以外にもお気に入りの飲み物が増えると、毎日のちょっとした楽しみが増えるのではないでしょうか?
ハーブティー
ノンカフェインながら、西洋の漢方と呼ばれるほど体に良い飲み物です。
リラックス効果もありながら、ビタミン・ミネラルなどの栄養もあり、精神的・身体的に良い効果があるドリンクです。
ハーブティーの中でも、様々な種類がありますので、長くこだわって楽しむことができます。
ルイボスティー
ルイボスティーもノンカフェインの飲み物です。
ほんのり甘い香りとスッキリした飲みやすい味で、ミルクティーでも楽しめます。
ルイボスティーにはミネラルやポリフェノールが含まれ、老化や病気の予防にも役立つ飲み物です。
麦茶
日本の夏の飲み物と言えば、麦茶でしょうか。
麦茶もノンカフェインで、眠りを妨げることがない飲み物です。
麦茶には血液をサラサラにする効果があったり、ポリフェノールが含まれていたりと栄養満点の飲み物で、生活習慣病の予防効果も期待できます。
汗をよくかく夏場は、水の代わりの飲むのもいいですね。
タンポポコーヒー
妊娠中や授乳中の女性に好まれるノンカフェインの飲み物です。
コーヒーではありません!
コーヒーに似ている味わいなので、コーヒーという名前がついているだけです。
コーヒー豆は一切使用せず、タンポポの根の部分を乾燥・焙煎・粉砕して飲まれています。
味は、「コーヒーと麦茶の真ん中」みたいな表現を多く方がされています。
コーヒーと思って飲むと、ガッカリするかもしれませんね。
ビタミンCや鉄分、カルシウムなど栄養満点の飲み物で、妊娠中の女性に好まれるのも納得できます。
まとめ
デカフェの特徴と飲み方、アレンジ方法について紹介しました。
カフェインが少なく体に優しい飲み物という点に加え、コーヒー豆の特徴が分かりやすいというメリットもあります。
デカフェを楽しまれることによって、さらに幅広くコーヒーを楽しめるでしょう。
また、デカフェ以外でカフェインを気にされている時に飲める飲み物も紹介しました。
この記事によって、コーヒーだけにとどまらず、飲み物から得られるちょっとした楽しみが増えると嬉しいです。