食事・料理

もう頑張らないで!~べきは卒業!主婦のご飯との向き合い方

どうしてもやりたくない。

でも、誰がご飯作るの?

・・・私しかいない(泣)

こんなジレンマに陥っていませんか?

普段そんなに苦にならずに料理していても

「今日はどうしてもやりたくない」と思ってしまう時もありますよね。

外食にすればいいじゃんと言われてしまうかもしれませんが、

家族が多かったり、育ち盛りの子供がいれば、

いくらになるのだろうとヒヤヒヤしてしまったり。

家族の健康を気遣うと、私がやる!と

無理をしなければならない状態になってしまうかもしれません。

私の知り合いのAさんは、ご主人とお子さんが3人、おばあちゃんの6人家族です。

6人もいると、子供とおばあちゃんとでは好みや食べられるものが違い、

外食や惣菜で済ませるということが、難しいとおっしゃっていました。

そうなると、みんなが食べれて栄養の摂れるものは?

毎日買い物に行けないから、明日とあさっての献立は?

気付くと四六時中食事のことを考えているし、うんざりしてしまいます。

そんな気持ちをこらえ、家族のためにご飯を作っても

「えー今日これなの?違うのが良かったな。」

「あんまりお腹空いてないからいらない。」

では、次の日は食べたいメニューを確認し、

食材を無駄にしたくなかったので、少な目に作ってみるものの

「昨日食べたいって言ったけど、今日給食に出たよ!」とか

「お代わりしたかったのにもうないの?」など、

どう頑張ってもAさんの努力は報われません。

どうにか負担を感じずに、料理ができる方法がないかネットを眺めていると、

Aさんと同じように悩んでいる、主婦の方たちの書き込みに

「~しなければならない・~べきを”やめる”

という文があり、Aさんの目に飛び込んできました。

「そうか。私頑張りすぎているのかも。」

Aさんは、”ご飯を作るのは母親の仕事”という

観念に囚われていたことに気付きました。

家族の栄養のバランスや、要望に応えたい思いで、

食材をたくさん使って、品数も多い献立にするべき。

おばあちゃんも私の母親も、当たり前のように食事作りをこなしていたし、

私もそうでなければと思っていました。

しかし、女性だからといってみんなが料理が好きとか得意ではないですし、

母親だからご飯の用意をして当たり前、という考えはもう時代に合っていないと思います。

Aさんと同じように、あなたは母親だからこうしなくてはと、

頑張りすぎていませんか?

この記事では、あなたが頑張りすぎずに楽ができ、

且つ家族の栄養や健康も守れるようなコツをご紹介したいと思います。

 

本来の食事のあり方

食事は本来、楽しくて、美味しいね・幸せだなぁと感じながら

するものではないでしょうか。

しかし、そうは感じつつも食事にまつわる嫌な経験もありませんか?

3食しっかり食べて、好き嫌いせず、残さず、なんでも食べなさい

食べる事だけでなく、姿勢や、箸の持ち方などのマナーを守りなさい

家族がそろってから、いただきます・ごちそうさまの挨拶

改めて考えると、食べるだけでこんなにもルールがあり

大変なことをしていると感じませんか(汗)

これらのことを幼い頃から、教えられ、守ってきたので、

このルールから外れることは、いけないことと感じてしまうかもしれません。

Aさんも、食事にまつわる苦い経験があります。

朝に弱く小食だったAさんは、まだまだ寝ていたい気持ちにムチを打ち、

重い体を引きずって、学校に行く準備をするのに精一杯でした。

それなのに、母親は

「朝ご飯を食べない子は学力が低いって言われているの!そうなったら困るでしょ?

だから一口でもいいから食べなさい!!」

食べたいと思わないのに、無理矢理食べるご飯は、全然味を感じないし、美味しくなかったそうです。

そういう経験があるのにも関わらず、

Aさんの子供にも同じように、「食べたくなくても、少しでいいから食べなさい。」

「食べないと大きくなれないよ!」と、つい無理に食べさせようとしてしまいます。

また、大人になってからも、職場で上司と取引先のお客様との食事会で、

評判のフレンチレストランに行くことになりました。

フレンチのテーブルマナーなど知らないAさんは、

前日の夜に慌ててネットで調べました。

テーブルマナーはナイフやスプーンなどの、カトラリーの使い方だけかと思いきや

ドレスコードから始まり、ナプキンを膝に置くタイミング、食後のカトラリーの置き方まであります。

あまりのルールの多さに仮病を使って断ろうかと思ったくらい。

しかし、テーブルマナーを守れないから行かないという選択も情けないので、

必死に特訓し、事なきを得たそうです。

テーブルマナーはなんとかなりましたが、

あまりの緊張で何を食べたのか、よく覚えていないそう。

食事は何を食べるのか、どれだけ食べるのかではなく

本当に大切なのは”どんな気持ちで食べるか”なのではと思いませんか?

 

料理はクリエイティブで自由でいい!

最近、家事代行サービスを利用する人が増えて、

2~3時間で20品ほど作ってしまうスーパー家政婦さんが

テレビでも紹介されています。

短時間でレストランのシェフ並みのおかずを作ってしまいますし、圧巻ですよね。

でもそんなの見ても、家政婦さんにお願いできるほど予算に余裕がないし

ましてや自分が作るのは無理!って思いますよね。

レシピ本を見ていても、”おしゃれなネーミングの料理”で”キレイに盛り付けられた”写真を見ると、

作る気が失せて本を閉じ、「はぁ~面倒くさい」ってなっていませんか?

でもよく考えてみると、料理の基本って、

煮る・炒める・揚げる・生で食べるしかないのです。

そこに塩や醤油、ソースなどで味を付ける。

本当はとてもシンプルだと思いませんか?

そこに下処理が必要だ

タレに漬け込んでから

野菜の大きさはそろえて

工程が増えるほど、できあがりまでが複雑になってしまい、余計嫌になっていくのだと感じます。

Aさんも、結婚当初はお姑さんから、ご飯作りで毎日小言を言われていたそうです。

「Aさんは、お肉とかソースなどの濃い味が好きなのね。」

「我が家では、薄味の和食がメインなの。

濃い味は体に悪いから私たちに合わせてくれるかしら。」

「お出汁はこんぶやかつお節から取ってね。

人参はいちょう切り、キャベツは千切りね。

魚は臭み取りに塩をまぶしておいてね。」と、

こと細かに言われては、いつも食事の準備が憂鬱でした。

このように感じてしまいますが、思い返すと、

お姑さんや私の母親も、当たり前のようにたくさんの食材を使い

品数の多い献立を文句も言わずに作っていたなと…

やりたくないけど、「ご飯を作るのは母親の仕事!我慢してやるしかない!!」

思うのですが、体が動きません。

そこでAさんは、いずれは子供にご飯の用意をしてもらえるようにしたい企みました。

Aさんが実践してみたことは、まず簡単なサラダから。

子供にサラダを作るからと一緒に買い物に行き、食材を選んでもらいます。

すると、そんなに野菜が好きじゃなくても積極的に選んでくれます。

「パプリカやミニトマトを乗せたら彩りがいいよね!」

「ドレッシングはどうする?」などと、

楽しめるように誘導していきます。

いざサラダ作りを始めるときは、子供に任せる。

ケガだけはしないように教えて、見守るだけを徹底します。

なので、子供たちだけでどんどんアイディアが出て、あっという間にサラダが完成です。

次にみそ汁。

子供に、具材は何にするか決めてもらいます。

野菜の大きさは、子供の好きなように切ってもらう。

味付けも子供に任せて、Aさんは確認をしない。

手順や分量だけは教えますが、ひたすら、ケガだけしないように見守るのがコツです。

あなたも、興味を持って挑戦しようとしたときに、

「やり方が違う!こうだよ!」

「あーそれじゃ失敗だよ。何でできないの?」

と言われて、やる気が失せたり、イライラしたりしませんでしたか?

ついつい子供に言ってしまいますが、大人でさえもこのように言われたら、

嫌な気持ちになるのに、子供なら尚更ですよね。

子供は本来、クリエイティブなアイディアマンです。

最低限の安全は確保して、ルールで縛らず自由にしてあげると、どんどんいろんな事に挑戦したがります。

その好奇心に助けてもらうことで、あなたが楽できるようにしましょう。

Aさんと子供たちの様子を見ていたおばあちゃんも、

孫が楽しそうに料理してくれる姿が愛おしく

味がいまいちだったとしても、喜びの方が大きいとおっしゃっていたそうです。

ご飯を作るのは、誰でもいいのです。

おばあちゃんが、孫が一生懸命作ったご飯がうれしいと感じるように、

上手に作ることばかりが重要ではありません。

できそうな人(特に子供)を巻き込んで、どんどんやってもらいましょう。

 

できるときに常備菜を作る?

おひたし、煮物、きんぴらごぼう、、、

レシピ本では常備菜を、休みの日にまとめて作りましょうと、書かれていることを目にします。

しかし、そんなことをしていたら、せっかくの休みが1日料理でつぶれてしまうことに。

なので、いつもの料理を多めに作り、残りは冷蔵で常備菜にしてしまうのが、得策です。

いつもの料理を多めに作るだけなので時間を省けます。

毎日料理をするのであれば、1~2品ずつ増えては次の日には1~2品は無くなっていきます。

もし、残りものが多くなれば、思い切って作らない!

飽きてしまえば全部混ぜてチャーハン!という手も!?

(おかずによりますが…)

何種類かおかずがあれば、バイキングのように選べるし、ある程度の好き嫌いに対応できます。

ラップでおにぎりを作り、冷凍保存をしておけば、

子供でもおにぎりと自分で選んだおかずを、レンジで温めるだけでできてしまうので、

子供のご飯は自分で用意できます。

それは自立も促すことにも繋がります。

Aさんの子供たちも朝が苦手で、小食であまり食べれないので

朝食は、おにぎりとおかず1品。

あれこれ出すと種類が多いだけで、食べる気が失せてしまうので一口だけでも良しとする。

時には、ヨーグルトやフルーツ、ナッツとプロセスチーズが朝ご飯の時もあるそうです。

子供が食べないのが心配で、無理にでも食べさせたくなってしまいますが、

朝はご飯とみそ汁!などしっかりしたものでなく、

子供が食べやすい物を出してあげていいと思います。

そうすれば、だんだんと食べれるようになっていくこともあると思います。

ただ、菓子パンなどは糖質や添加物が多いので、避けた方がいいかもしれませんね。

ファストフードなどは特別な日だけにして、作る量を少し増やし、残り物を常備菜とする。

そうすれば、たくさんの食材を使った、品数の多い献立を

さぼらずに、用意できてしまいますね!

食べたい気持ちを大事にして、3食きっちり食べなくてはいけないという思い込みを

一旦隅に置く。

せっかく作ったのに、食べてくれないとがっかりしてしまいますが、

次の食事のおかずになった、ラッキーくらいの気持ちでいましょう。

 

たまには○○パーティー

栄養のある食事となると、定食のような一汁三菜の献立をと考えがち。

その考えから抜け出し、Aさんのお家では息抜きにクレープパーティーをするそうですよ!

前菜として、簡単なサラダや蒸し野菜などでほどほどに済ませます。

フルーツ、生クリーム、チョコスプレーなど用意し

自分のオリジナルのクレープを作ってもらいます。

毎日ではないですし、たまには1食くらいおやつのような

食事になってもいいのではないでしょうか。

手巻きずしなども、高価なお刺身などの海鮮がなくても

普段のおかずを巻いても、意外と美味しく食べられると思います。

普段健康に過ごせているのであれば、1食はあまり食べられなくても、

どこかの食事でしっかり食べていればそうそう栄養失調にはなりません。

食卓を囲みながら、それぞれが自分のご飯を作る楽しさを感じられれば、

母親だからご飯の用意をして当たり前という考えから

みんなでするのが当たり前になるような環境を作れるかもしれません。

ご家族は、ご飯づくりであなたが困っているのに気付いていないのでは?

「みんなで作ると楽しくて、いつもよりおいしく感じるなぁ。」

「みんなでもっと、いろんな料理を作ってみたいなぁ。」など

伝えてみてはいかがでしょうか。

少しずつ、協力を得られるようになるかもしれませんよ。

 

おなかが空いたら食べるという習慣にする(大人)

朝ってすごく時間に追われますよね。

出勤や学校に遅刻しないように急いで朝食を作っても、なんだか子供はのんびりしていたり…

「早くしなさーい!」と急かして、みんなを送り出すと、どっと疲れが。

これではせっかっくの一日のスタートが、台無しになってしまいます。

Aさんは30代になったあたりから、3食食べていると消化不良で

調子が悪くなるときがありました。

ネットで調べていると、「1日2食や1食に変えて体調が良くなった」というコラムを見つけて読みました。

そこには現代人は、食べ過ぎている傾向にあるので食疲れを起こしている。

食べると、血液が消化器官に集中して、頭などの血液量が減るので

頭がぼーっとしやすくなる。

1食くらい食べなくても、普段健康な人であれば倒れたりしない。

ただし、育ち盛りの子供は3食食べるのが良い。

これを読んでからAさんは、

たいしておなかが空いていないのであれば、無理に食べるのは止めました。

朝ご飯を食べなかったときは、丁寧にお化粧したり、

お茶を飲んで10分でもゆったりした時間を過ごすことを心掛けました。

夜、おなかが空いていなかった場合は、みそ汁などの消化の良いもので軽く済ませ

自分の時間に充てるようにしました。

消化不良が改善され時間に余裕ができたので、あまりイライラしなくなっただけでなく、

頭がすっきりし、だるさを感じることが減ったそうです。

また、自分に手をかける時間を持つことで、充足感が得られ

「今度はこの料理作ってみようかな」と、意欲が湧いてきたそうですよ。

 

まとめ

ご飯の用意は母親の仕事と思ってしまいがちです。

しかし、絶対ではありません。

誰が作ってもいいし、作らなくてもいい。

時には食べなくてもいい。

~しなければならない・~べきという考えで

あなた自身を追い込んでしまうのはもうおしまいです!

もっと頑張らずに

もっと気楽に

もっと自由に

あなたが一番に食事を楽しむことを最優先にしましょう。

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