会社にいるとたくさんの人との関わり合いがあります。
そのなかで自分の意見を伝えながら、円滑にコミュニケ―ションを取れたら良いですよね。
知り合いのAさんは「失礼なことを言っていないか」「相手を傷つけることを言っていないか」
人間関係のコミュニケーションにおいて不安を抱えていました。
常に気を遣っていて、会社の人に嫌われていないか心配でした。
そのせいで言いたいこと、伝えなくてはならないことも言えなかったりします。
でもそれは自分を守るためであって、心から相手のことを考えられていなかったのです。
相手のことを考えて、肯定的な言葉に変換すれば相手へ伝えやすくなりますよ。
その方が相手も自分も心地よく過ごせます。
言葉を変えて考え方も変わったAさんの、否定語から肯定語に変換する方法をお伝えしていきます。
言葉の大切さ
私たちの考えは日々の言葉からできています。
人の発する言葉によって人の考えや思考、性格は作られているんです。
なぜなら脳は、発する言葉でそれに関連する映像をイメージするからです。
イメージの力って実はとても強力で、自分の意思とは関係なく作用します。
例えば、梅干しを想像するだけで唾液が出てくる経験はありませんか?
これは自分で出そうと思って出しているわけではなく、酸っぱい梅干しを「イメージ」することによって出るものですよね。
このように、ネガティブな発言をすると、ネガティブなイメージ、ポジティブな発言をすればポジティブなことがイメージされやすくなり、本人もそのイメージに左右されてしまうのです。
これは逆に考えれば、ポジティブな思考が繰り返されると脳内はポジティブな神経回路が出来上がり、いつしか考え方や思考もポジティブになっていくということです。
肯定語を常に使っていくようにすれば、ポジティブなイメージで脳をだますことも可能なのです!
それくらい言葉には力があります!
相手への言葉を否定的な言葉から肯定的な言葉へと変換させて、相手と自分をハッピーにさせましょう。
否定語から肯定へ変換のしかた
言い方ひとつで相手への印象をがらりと変えるので注意が必要です。
思ったことを相手へ直接言ってしまうと、相手を傷つけたり、嫌な思いをさせてしまう可能性がありますよね。
Aさんはそれが怖くて、思ったことがあっても言いたいことをいつも言えません。
だからと言って黙っておくのは自分自身にもストレスが溜まるし、
会社では改善のために、言いにくいこともきちんと伝えなくてはならない場面がありますよね。
うまく言い方を変えて伝えれば相手を嫌な気分にさせずに、言いたいことを言えるようになります。
否定語を肯定語に変換させて相手へ伝えることが大切ですよ。
いくつかその方法をお伝えしますね。
相手にはIメッセージで伝える
相手を気遣いながら、自分の思ったことを伝えるにはどのようにしたらいいでしょうか?
伝え方には2種類あります。
相手に対して、「あなたってこうだよね」と否定的に伝える「YOUメッセージ」と
「私はこう思う」と「私」を主体にして伝える肯定的な伝え方の「Iメッセージ」です。
例えば、待ち合わせにいつも連絡もせず遅れる同僚に対して。
何とかしてほしいと思いながらも、どう伝えていいか悩みますよね。
・YOUメッセージの場合
「あなたはいつも遅刻をするよね、連絡くらいしたらどうかな」
「あなたってこうだよね」と勝手に決めつけられたみたいで、いやな気持になるのは一目瞭然ですよね。
・Iメッセージの場合
「私、なにかあったかと心配したよ。連絡くれたら安心するなぁ」
前者は、言い方がキツく、相手を責めるような言葉に感じませんか?
言い方ひとつ意識するだけで、相手を傷つけずに柔らかく伝えることが出来ますよ。
YOUメッセージは反感を得やすいもの。
相手へ伝えたいことがあったら、Iメッセージに変換してみましょう!
素直に自分の気持ちを表現して「私」を主語にして伝えることが大切ですよ。
相手をわくわくする方へ連れていくような言葉へ
例えば、会社の人とランチに行くときに、支度が遅い人…。
お昼休憩の時間には限りがあるし、時間内に行けるかどうか心配なAさん。
「遅れてしまうからもっと急いでほしいな…」でも言えません。
「早くおいしいもの食べに行きましょう!」
と変換してみましょう。
午前中頑張った後においしいランチを食べに行く。
きっと相手もわくわくする気持ちになって、急いで準備してくれると思いますよ。
「すみません」よりも「ありがとう」を
相手へお願い事するときに、余計に気を遣ってしまうあなたは
「なんだか申し訳ないな…」という気持ちになっていませんか?
頼み事を聞いてくれた時に、謙虚な姿勢で行くのは良いと思いますが
完了してくれた時は、感謝の言葉を素直に言いましょう。
素直にお礼を言った方が相手も心地いいですよ。
「すみません」という言葉にはどこか申し訳ない気持ちが残ってしまいます。
日本には謙遜(けんそん)する文化、遜(へりくだ)る姿勢が相手への礼儀だと思われる場合があります。
ここでは相手への好意を素直に受け止めて、感謝することの方が相手も喜びますし、気持ち良い気分になりますよ。
「でも…」を「そういう考えもあるね」
会社の人とのミーティングや話していていて意見を求めあうとき、自分の考えと違うときに「でも」と否定的な言葉が先に出そうになるかと思います。
相手の考えに対して「そういう考えもあるんだね」と一端受け止めることです。
それから、「自分の考えはこうだよ」と言うことです。
自分とは考えが合わなくても、否定する必要はありません。
「でも」と言われると相手も価値観や意見を否定された気分になりますよね。
かといって、自分の考えを相手に合わせて変えようとする必要もありませんよ。
ただ、連発しすぎると、「こいつ話を聞く気がないな」と思われるので注意が必要です。
「ここが良くないよ」を「こうしたらもっと良いよ」
企画書でもう少し頑張りが必要だな…と思ったときに相手へどう伝えたらいいか。
「ダメなところ」ではなく「改善の余地がある」と考えましょう。
「ここが良くないよ」ではなく「こうしたらもっと良いよ」
と良い方向に向かっていくような伝え方をしてみましょう。
相手の気分も前向きになれると思いますよ!
まとめ
否定語を肯定語に変換することをまとめると、
- 伝えたいことはIメッセージで伝える
- わくわくするような肯定語に変換してみる
- 「すみません」よりも「ありがとう」を
- 「でも」を「そういう考えもあるよね」
- 「ここがちょっと良くない…」を「こうしたらもっと良くなるよ」
この5つです!
いつも気を遣ってしまい、相手を怒らせないか恐れていたAさん。
否定語を肯定語に変換して言いたいことを伝えられるようになり、気持ちよく会社で働くことができるようになりました。
それだけではなく、考え方も変わってきたのです。
いままではなにかチャレンジするときも「自分にはできない」と自信をなくしていたのですが、言葉を変えたことによって「私ならできるかも」
と自分に自信が出てくるようになりました。
相手を喜ばせることで自分も嬉しくなり、自分の存在価値を高めることにが出来ました。
脳内も肯定的な言葉が繰り返されることにより、前向きな思考になることに成功したのです。
相手への伝え方を肯定的な言葉に変換して気持ちよく社内のコミュニケーションが取れたら気持ちよく過ごせますよね!
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