友達との話しでは緊張しないのに、多くの人前に出ると緊張で顔が真っ赤、何が言いたいのかさっぱりわからなくなってしまう人。
その場から消えてしまいたくなる人に私からの朗報です!
知り合いのKさんは、40代後半の大手企業で管理職を勤める紳士的なサラリーマン。
そのKさんは、人前に出ると大粒の汗で顔中を濡らしながら緊張のあまり、何を話せばいいのか頭が真っ白になってしまうそうです。
こんな彼があるコツをつかんで、人前で堂々と話しができるようになった克服法をこの記事では紹介して行きます。
緊張の原因は?
緊張の原因は、人の視線を必要以上に意識することです。
親しい友人や知人との会話では、自然体で話せるのに大勢の前では緊張します。
あなたは人前に立つとどのようなことが気になるのでしょうか?
・自分の話がちゃんと伝わるか不安でのどが渇く。
・堂々と話したいのに膝が震えて、がくがくする。
・原稿を読んでも言葉が詰まり、うまく話せず焦る。
・頭の中がパニックで、覚えたはずのセリフが出てこない。
緊張の大小はあるけれども、人前に立つと普段の自分が出せないことありますよね。
Kさんは、新人研修の講師として人前に立つ機会があり、壇上では緊張しっぱなしでした。
背中に滝のように流れる冷や汗と顔中に噴出した汗を拭きつつ、予定の60分をなんとか乗り切りました。
同僚や部下からは「勉強になった!さすがだね。わかりやすかった!」と言われたのですが。
内心では「緊張で、生きた心地がしない。あーもうやだ!」と本当は投げ出したいのが本音でした。
そんな中、うまく話せるようになるためのセミナーを受けることにしました。
人前で話せるようになるためのステップ
セミナーでは、受講者への接し方や進め方のレクチャーがありました。
その中で、一人ずつ自分の姿をスマホで動画撮影して評価することを行ないました。
Kさんも自分の話している姿を確認することで、たくさんの気付きがあったそうです。
では、Kさんの気付きについて見て行きましょう。
自分の姿を撮影する
人が緊張するのは、自分に向けられる視線を客観視できないことが原因です。
まずは、「等身大の自分自身を知る」ことです。
原稿を読む練習はするけど、スマホで動画撮影まではやっていない人は、多いのではないでしょうか。
Kさんもその一人でした。
Kさんは、初めて自身の姿を撮影してみて、次の気付きがありました。
〈気になった点〉
- もみ手がだらしない
- 視線が定まらず、キョロキョロ
- 少し頭が右側に傾いている
- 猫背が自信なさげに見える
- 後ろで手を組むと偉そう
〈よかった点〉
- 緊張しているように見えない
- 笑顔がいい
- 声が心地いい、優し気
- 視線が優しい
自分自身の評価って、少し甘くなるようですね。
ただし、ここで大事なことは人から見える自分自身の姿を知ることです。
スマホで自分の姿を撮影することによって、「人からどのように見えているのか」を客観的に確認することができます。
このようなカメラマン視線を持てるようになると、「他人が思っているより自分が気にし過ぎていただけだった」ことに気が付けます。
もう一人の自分が客席にいて、最強の味方が応援してくれるようなイメージで、心強く感じられるかもしれません。
気になった点を修正すれば、さらに自信が高まりますよ。
Kさんの気になる点の修正には、時間はかかったものの慣れてくると定着できました。
- もみ手がだらしない。→左手で右手の手首をつかむ。
- 視線がキョロキョロ。→視線は正面の壁に固定し、どうしても左右を見たいときは、それぞれ10秒ずつ視線を動かさない。
- 頭が右側に傾く→少しだけ、あごを引く。鏡を見て練習する。
- 猫背→胸を張って少しだけ上を向く。
- 後ろ手→前でセットした手を移動させない。
最前列の人に話しかけるつもりで
自分自身をスマホで撮ることで自信を付けたKさんですが、最初のうちは少し緊張が残ったようです。
「それでも最前列の人に話しかけるつもりで、話し始めると自然に落ち着いた。」
「一旦、落ち着いてしまえば、人の視線が気にならなくなった。」
緊張したときは、最前列で好意的に視線を送ってくれる人に目線を合わせて話しすると和らぐようです。
人前に立った時に緊張が残っているときは、早い段階で最前列から探してみましょう。
そしてその人に軽く笑顔を向けてみてはどうでしょうか?
あなたの好感度も上がり、よりスムーズに話しが切り出せるでしょう。
もしも、好意的な視線を探せないときは、会場からの視線を避けるようにすると楽になります。
例えば、正面の壁に取り付けられた時計や飾りを頼りにすると落ち着きますよ。
使い慣れた言葉を使う
もっと緊張を和らげるには、普段使い慣れている言葉を使って話すことを心掛けることがポイントです。
あまりにフランクすぎるのも良くないですが、普段自分が使っている丁寧な言葉で話すと、感情を込めやすくなります。
感情のこもった言葉は相手に伝わりやすいです。
そのメッセージを受け取った人から称賛の拍手がもらえるようになれば、人前で話すことがさらに心地いい場所に変化しますよ。
最適な時間で話せるか確認する
最適な時間で話しが出来るかどうかも、大切なポイントです。
時間が短いと伝えたい事がしっかり伝わっていなかったり、長過ぎると飽きてきて会場からは、ため息が漏れ聞こえてくることもあるでしょう。
開会などの「あいさつ」であれば最適な時間は3分、長くても5分以内です。
話しの上手な方であれば5分でも長くは感じません。
最初のうちは、3分以内で話し終わるように、原稿の内容は覚えておくようにしましょう。
Kさんは、目の前の友人に話しかける気持ちで、3分以内で話すことを心掛けていたようです。
3分以内の話しをするのにも、必ず原稿に書き出して何度も読む練習をしていました。
話すたびに、高評価がもらえるようになると内容にもタイムリーな情報を加えるなどの工夫を重ねて行きました。
会場に来ている人が、しっかりとうなずきながら聞いてくれている様子が見てとれるようになりました。
今では、とっても活き活きした余裕の笑顔を浮かべて、自信たっぷりに人前で堂々と話しています。
Kさんの驚くほどの変化に、周りの同僚や部下のまなざしが変わったいったとのことです。
まとめ
緊張することへの恐怖で悩む人は、多いと思います。
Kさんも、大汗かきながら、必死に慣れようとしていました。
しかし、ここで紹介した方法で飛躍的に緊張を克服して行きました。
Kさんのようにスマホに映った自分の姿を、よりスマートにかっこよく見えるまで修正して行けるといいですね。
人前が苦手でお願いされるたびに悩んでいたことが、驚くほど解消され自信に満ちあふれてきますよ。
笑顔で堂々と自信たっぷりに人前で話す日は、すぐ近くまできています。
スマホでの自撮り、試してみてはいかがでしょう。