「突然のゲリラ雷雨でずぶ濡れになって困った」
誰でも一度は経験があると思います。
「事前に天気急変を察知出来れば濡れずに済むのに」と思いませんか?
そういった事は可能です!
この記事では、ゲリラ雷雨等が発生する際に起こる、天気急変のサインや、雷雨の時に役立つ便利グッズ等について説明します。
突然の雨に見舞われない様、サインを察知して上手く回避しましょう。
ゲリラ雷雨はなぜ起こる?
ゲリラ雷雨とは、短時間に局地的に降る大雨を指します。
ゲリラ雷雨の主な原因は、温められた空気が上昇し、積乱雲を発生させせる事にあります。
この積乱雲が、ゲリラ雷雨を降らせます。
積乱雲とは、強い上昇気流により垂直方向に発達し、時に高さが10Kmを越える場合もある雲です。
入道雲でお馴染みの雲ですね。
雲は集まった水蒸気が上空の冷たい空気で冷やされ、見える様になったものですから、水滴の塊とも言えます。
この水滴が小さい内は、上昇気流の影響で落ちてきませんが、次第に集まって大きな粒になります。
そして、上昇気流で支えられなくなると、落下を始めます。
この時、積乱雲のように高さが高い程、水滴を含むエリアを長く通ることになります。
ですから、その分周囲から多く水滴を受け取りながら落ちてきます。
結果、ゲリラ雷雨が降らす雨は大粒になり、土砂災害等を起こし被害を拡大させてしまう訳です。
これが出たら要注意! 天気急変のサイン
ゲリラ雷雨を回避する上でのサインがあります。
主なサインは、下記になります。
- 空が急に暗くなる
- 冷風が吹く
- 雷鳴がし始める
- ツバメが低く飛ぶ
- 猫が顔を洗っている
- セミが鳴き止む
空が急に暗くなる
積乱雲は分厚い雲の壁とも言えるので、その直下では光が届きにくくなり、周囲が暗くなります。
ですから、急に空が暗くなったら、速やかに屋内に移動するのがよいでしょう。
冷風が吹く
発達した積乱雲は、上空の冷たい空気を地表面に向けて吹き出します。
ですから、雨の直前になると冷たい空気が吹きます。
冷たい風が吹いてからすぐに大雨が降る可能性もあるので、速やかに雨避け出来る場所への移動が必要です。
雷が鳴り始める
積乱雲は雷も同時に発生させます。
雷が光ってから音がするまでに、どれ位の時間差があったかでおおよその距離を測る事が出来ます。
光は雷の発生とほぼ同時に人間の目に届きますが、音速はそれより遅いので、タイムラグが発生します。
音速は概ね毎秒340mなので、5秒弱だと雷の発生位置から1.5Km位離れている計算になります。
積乱雲が上空にあることを考えれば、時間差が十数秒以内なら近くにあると思って速やかに移動すべきです。
仮に、十数キロ離れていても、上空は風の流れが早く、雲はすぐ近づいてきます。
遠いから大丈夫だと安心せず、次は自分の所だと思って、早めの行動をするのが得策です。
又、積乱雲が近い程、音も大きくなりますから、音の大きさにも気を配ると良いです。
ツバメが低く飛ぶ
雨の前はツバメが低く飛ぶ事は、以前からよく知られています。
これは、ツバメの餌となる虫の羽が湿気で重くなる事に起因しています。
餌を求めて、ツバメがより低い位置を飛ぶ様になるという訳です。
ツバメが低く飛んでいる場合は、湿気が多く雨が降る可能性も十分にある時ですから、注意が必要です。
猫が顔を洗っている
猫が耳の後ろまで顔を洗っていたら(毛づくろいをしていたら)、雨が降ると言われています。
猫は気圧の変化や湿気を感じ取れるそうで、顔を洗っている場合、毛に含んだ湿気を取ろうとしている場合もあるとの事です。
歴史にも、猫と雨に関するこんな説があります。
彦根藩二代目であった井伊直孝が、豪徳寺の前を通った時、門前で手招きをしていた猫を見かけたそうです。
その後、猫に誘われ、休憩のために直孝がお寺に入ると、次第に雨が降ってきたというのです。
それがきっかけとなり、招き猫が生まれたとも言われています。
やはり招き猫は幸運をもたらす使者なのかもしれません。
セミが鳴き止む
セミが鳴き止むと雨が降るとも言われます。
ウェザーニュースにも、セミのが鳴き止む事とゲリラ雷雨との間には因果関係があるとの記載があります。
セミは湿気や気温の変化を敏感に感じ取り、身の安全確保と同時に、余分なエネルギー消費を抑えようとして鳴き止むのだとか。
ですから、セミが鳴き止んだら要注意です。
他にもこんな時は注意が必要
天気予報で大気状態が不安定と言っている場合も要警戒です。
大気状態が不安定の時は、地表と上空の温度差が大きく、強い上昇気流を生みだしやすい状況のため、積乱雲が発達しやすいからです。
なので、そういった時はアプリやブラウザツールを活用して、積極的に情報収集しましょう。
ゲリラ雷雨に特化した予測をし、スマホ画面に通知してくれるアプリは、インストールしておけば役立つこと間違いなしです。
尚、ゲリラ雷雨は、地表面の温度が高くなる夏の午後に発生することが多いです。
Android ウェザーニュース(ゲリラ雷雨防衛隊に無料登録が必要)
ゲリラ雷雨発生時の注意点
ゲリラ雷雨は、気象庁によると、時には1時間当たり80mm~100mmを超える雨を降らせる場合もあるといいます。
それに対し都市の下水処理能力は、国土交通省によると1時間当たり50mm程度の降水量分までの処理しか出来ないそうです。
ですから、短時間で大量の雨が降ると処理が間に合わず、冠水被害が発生する恐れがありますので、状況に合った対応が必要です。
以下の場合を例に対処法を説明します。
徒歩での移動中の場合
まず雨に濡れない場所に速やかに移動しましょう。
スーパー、コンビニ、レストラン、市役所、公民館等の、商業施設や公共施設がベストです。
ゲリラ雷雨の雨量では、傘が役立ちません。
ですから、どうしても移動が必要な際は、傘よりもレインコートの使用を推奨します。
増水した河川の濁流に飲み込まれた事例も多く聞かれます。
河川の近くや低い地形の場所を歩行中の場合、すぐその場から離れて避難しましょう。
地下街、地下鉄の駅構内等では、水が流れ込み浸水する恐れもあります。
浸水し始めてからの避難では間に合わない可能性もありますから、早めに高い所に移動するのが得策です。
車内にいる場合
冠水に対して最も注意が必要です。
車で移動中、ゲリラ雷雨が降ってきた時は、可能な限り冠水しづらい高めの場所にある道を選びましょう。
道路の下をくぐるトンネル等は冠水しやすいので避けるのが無難です。
もし、浸水の影響を受け車が動かなくなったら、車から脱出し、徒歩の時同様、公共施設に逃げ込む必要があります。
周囲の水位が上がるとドアが開かなくなり、脱出困難になるためです。
そして、豪雨が過ぎ去るまでは安全な場所で待機しましょう。
脱出困難になった場合の対策法
不運にも、浸水して車のエンジンが故障し、移動や脱出が困難な状況に陥いるケースもあります。
その場合、窓ガラスを割り車内に水を侵入させると、ドアが開きやすくなります。
車内が密室状態だと、外からの水圧の影響を受け、ドアを開けるのが困難になります。
しかし、車内に水が入る事で、外からの水圧の影響が大幅に軽減し、開けやすくなるという訳です。
又、仮にドアが開かなくとも、窓から脱出しての避難が可能となります。
ですから、車内に片側が釘抜きになったタイプのハンマーを置いて置くと、いざという時に役立ちます。
但し、ガラスを割る行為は危険なので、下記の方法を試してからにしましょう。
- トランクが開くか試してみる(ワゴン車等の場合)
- 窓ガラスが開くか試してみる(スイッチを操作してみる。手回しの場合、開けられる可能性も高いので試す価値大)
持っていると役立つ便利アイテム
ゲリラ雷雨はいつ起こるか分かりません。
下記に、折りたたみ傘意外にも、日頃から持っていると役立つ便利アイテムをご紹介します。
レインシューズカバー
シリコンで出来ており、水の靴への侵入を防いでくれる代物です。
伸縮性があり靴に密着するので、靴の上から履くだけで、靴がレインシューズに早変わり!
これがあれば、
「家に帰るまでぐっちょりとした靴で歩かなきゃいけない」
といった悩みも解消出来ます。
尚、靴の裏にはすべり止めが付いており、安心して歩けます。
突然の大雨の際にも役立つこと請け合いです。
シリコン製レインシューズカバー
USB給電式靴乾燥機
万一靴がびしょ濡れになった場合でも、携帯用靴乾燥機があれば安心です。
サイズもコンパクトな上、USBがあれば電源供給が可能なので、会社や出先でも乾かせられ重宝しますよ。
数時間で乾燥が完了しますから、自宅に帰ってから乾燥を始めても翌朝の外出までに間に合います。
「明日出かけるまでに乾くかな」といった心配は無用。
翌朝には普段通り外出できます。
トップランド シューズ乾燥機 (コンセント/USB対応) ホワイト
まとめ
上記で、ゲリラ雷雨に対する対処法をお伝えしました。
被害に合わないために、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
ゲリラ雷雨を察知するための方法
- 空が急に暗くなったり、雷が鳴ったり、冷たい風が吹いたら要注意
- 大気の状態が不安定な時は気をつける
- アプリの通知を活用しよう
- 夏の午後は特に注意
ゲリラ雷雨が発生した場合の対処法
- 徒歩で外出中はすぐ公共施設に避難する
- 水場からはすぐ離れる
- 車で移動中の場合高い所の道を選ぶ
- 冠水で車が動かなくなったらすぐ避難を
夏になると頻繁に発生するゲリラ雷雨。
被害を受けないためにも、サインを察知すると共に、アプリ等も活用して上手くやり過ごしてくださいね。