仕事を辞めたり休んだり「一大決心」をして、ワーキングホリデービザを取得しようと考えていても、26か国もワーキングホリデー協定国があるのでどの国に行こうか決めかねていますか?
なるべくコストは抑えたいけどワーキングホリデーは「一回きり」のチャンスなので、憧れの海外生活を不自由なく体験したいですよね。
この記事では、26か国から厳選したワーキングホリデーの費用が抑えやすい2か国と、ワーキングホリデービザ取得者に人気トップ2の国を5つのポイントで比較します。
快適な生活を送りたいあなたにおすすめの国をランキング形式で紹介します。
快適な生活を送れる国ランキング
ワーキングホリデー協定国の中で一番人気のオーストラリア・2番人気のカナダと、費用が安いと言われている台湾・ハンガリーの4か国を比較します。
以下の5つのポイントを交えながらランキングしていきますね。
①ビザ取得の難易度
②かかる費用
③英語が通じるか
④バイトを見つけられるか
⑤滞在期間の長さ
ビザ取得難易度は現地での生活と関係ないと思われるかもしれませんが、ワーキングホリデー協定国のほとんど国には、「ビザ発行上限」があります。
申し込めば必ず行けるわけではないので、ビザ取得の難易度も快適さを考える上で加味しました。
1位:台湾
①ビザ取得の難易度

簡単
ビザ発行上限:5000人
ビザ発行費用:無料
台湾は「オンライン」で申し込みをすることができます。
ビザ発行上限が5000人と少ないと思われるかもしれませんが、台湾のワーキングホリデービザに落ちたという声はあまり聞きません。
しかし、事前に台湾での活動概要の書類の提出が必要となります。
②かかる費用
とても安い
初期費用:40万円代
生活費:月/6~8万円
申請時の預金残高:20万円〜
日本に近いため航空代などは他のワーキングホリデー協定国と比べると格安です。
個人差がありますが、LCC(低価格帯の飛行機会社で安いが席が狭い)でも苦にならないほど、フライト時間が短い地理関係にあります。
生活費に関しても、外食でも安かったり、若者だけの優待システム(ユーストラベルカード)で公共交通機関が安くなったりと、生活費を無理なく抑えやすい国です。
③英語が通じるか
通じない場所が多い
公用語:中国語
日本のお隣台湾は英語圏ではないので、どこでも英語が通じるわけではありません。
比較的若い世代や外国人観光客が多く訪れる場所は、英語が通じるようです。
「台湾のおばちゃんに日本語が通じた!」という声も多く聞きます。
特に80歳より高齢の方は、日本の統治時代を経験されており、片言の日本語を話せる人が多いです。
ですので、若い世代には英語・高齢者には日本語が使えるかもと思うと、言語の不安は少し解消されるでしょう。
④バイトを見つけられるか
見つけられる
平均時給:400円〜
台湾も日系企業が多いので、日本食レストランや簡単な翻訳作業のバイトが見つかります。
また「日本語」も人気なので、日本語の家庭教師やゲストハウスのスタッフなどのユニークなバイトも体験できるかもしれません。
⑤滞在期間の長さ
やや短い
期間:360日
最初の180日を過ぎる15日前に出国移民署で更新手続きをすることによって、さらに180日滞在です。
合計は360日になりますが、帰りの航空券があれば90日滞在することができます。
総評
他のワーキングホリデー協定国と比べ、日本と近い地理関係なので航空代を抑え費用総額が安いことと、日本人が生活しやすい環境が特徴です。
環境については公用語が中国語なので不安があると思いますが、親日国なので、日本人に対して比較的偏見がないと考えられます。
また日本人移住者も多く、また日本人観光客も毎年多く訪れているので、都市の中心部や観光地で言語が伝わらず「どうしようもない!」なんてことは考えにくいです。
しかし、台湾の出国移民署での手続きをする必要があることが一番の障害になるかもしれませんので、事前に翻訳アプリを準備されることをおすすめします。
2位:オーストラリア

①ビザ取得の難易度
とても簡単
ビザ発行上限:なし
ビザ発行費用:450豪ドル(約36,000円)
ビザの発行上限もなく、応募期間も一年中「オンライン」で申し込みができるので、とても簡単にビザが取得できます。
オーストラリアへのワーキングホリデービザ取得を助けてくれる会社もあるので、書類をそろえるのに不安がある方は、活用されるとさらに楽になります。
②かかる費用
少し高い
初期費用:66万円〜
生活費:月/16万円〜
申請時の預金残高:7,000ドル(約77万円)
生活費が高いと感じられると思いますが、バイトの平均賃金が約1,600円なので、食費などはバイト代で賄うこともできるでしょう。
③英語が通じるか
間違いなく通じる
公用語:英語
英語圏のオーストラリアは間違いなく英語が通じます。
「オーストラリアン英語」と称されることもあり、「なまり」がある英語が話されています。
しかし日常生活で困るほど聞き取れないなまりではないので、心配する必要はありません。
④バイトを見つけられるか
見つけやすい
平均時給:1,600円
日系企業も多いので、英語スキルをあまり必要としないバイトもあります。
さらに「農場」で働くというユニークな仕事も体験できます。
Jamsというサイトから日本語でバイトを探すことができます。
⑤滞在期間の長さ
とても長い
期間:1年間(条件を満たせば3年間)
基本的に1年間の滞在ですが、オーストラリア政府に指定された地域で指定された仕事(季節労働)を3ヶ月働くことによって、もう1年滞在することができます。
3年目を追加する際も同様で3ヶ月指定された仕事をすることによって、さらにもう1年(3年目)追加することができます。
「政府が認めた」季節労働をすることがポイントとなります。
総評
ワーキングホリデーで一番多くの人が渡航している国で、サポートが充実しています。
それで「快適な生活を送れる」という観点からはトップです。
しかし、費用が高いです。
バイトでいくらか生活費を賄えるかもしれませんが、バイトをする目的で渡航するわけではない・必ずバイトができるわけでもないので、2位に選びました。
3位:カナダ

①ビザ取得の難易度
簡単
ビザ発行上限:6500人
ビザ発行費用:335カナダドル(約3万円)
カナダは余裕をもって準備をすれば問題なくビザが取得できるでしょう。
通年ビザの申し込みができますが、カナダはとても人気で申込者が多いため、「早め」(1月~7月)に申し込むことをおすすめします。
オーストラリア同様ワーキングホリデービザ取得をサポートしてくれる会社があるので、利用されるとさらにビザが取得しやすくなります。
②かかる費用
少し高い
初期費用:62万円〜
生活費:月/13万円〜
申請時の預金残高:2,500ドル(約27万円)
カナダもオーストラリア同様、生活費は高いですが食費などを賄うバイト代を期待することができます。
語学学校に長く通ったり、お隣のアメリカに旅行に行ったりすると、生活費は高くなるので事前に計算することが必要です。
③英語が通じるか
間違いなく通じる
公用語:英語(地域によってはフランス語も)
カナダも英語圏です。
オーストラリアと同様「なまり」がありますが、日本人に馴染みがある「アメリカ英語」に近いので、最初から聞き取りやすいでしょう。
④バイトを見つけられるか
見つけやすい
平均時給:900円+チップ
カナダも日系企業が多いです。
また日本語求人サイトでカナダもバイトを探せるので、バイトを探しやすい環境と言えるでしょう。
⑤滞在期間の長さ
長い
期間:1年間
オーストラリアが条件しだいで3年間滞在できるので1年間は短いように感じるかもしれませんが、ほとんどの国が滞在期間1年間です。
さらに滞在したいと思われる場合は、ビザなしで6ヶ月滞在できるので、1年6ヶ月滞在するチャンスもあります。
総評
カナダもオーストラリア同様、ワーキングホリデーで多くの人が渡航しており、バイトも含め生活環境が整っています。
気候も世界の中で最も生活しやすい国と言われています。
しかしオーストラリアより滞在期間が短くなるので、3位に選びました。
4位:ハンガリー
①ビザ取得の難易度

少し難しい
ビザ発行上限:200人
ビザ発行費用:60ユーロ(約7,700円)
ビザの発行上限がとても少ないですが、申し込まれる方が少ない穴場なので落ちる可能性は低いでしょう。
しかし、日本で準備する書類は集めやすいものしかないのですが、「現地」で新たに手続きが必要です。
②かかる費用
とても安い
初期費用:50万円代
生活費:月/4~5万円
申請時の預金残高:25万円〜
航空代金は、台湾と比べると高いですが、一ヶ月に4~5万円で暮らすことも無理せずに計画できます。
食費がとても安く、パンが一個30円で買えたり、レストランでも500円で満足に食事できたりします。
他の中東欧の国も同じような条件の国が多いので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
③英語が通じるか
通じない場所が多い
公用語:ハンガリー語
ハンガリーで英語を話せる人は人口の20%と言われています。
ヨーロッパの国と聞くと英語が通そうですが、日本と似ていて「観光地」や「大都市」では英語が通じる可能性もありますが、田舎で英語を使うのは難しいです。
④バイトを見つけられるか
見つけにくい
平均時給:400円
ハンガリーでバイトするには「ハンガリー語」がほぼ必須となります。
日本語のみ・英語のみの条件で応募できる求人を見つけるのは、外国人向けの仕事が少ないハンガリーではとても難しいです。
給料も安いので、ハンガリーでは「バイト代で費用をまかなうプランを立てる」のはおすすめしません。
⑤滞在期間の長さ
やや短い
期間:1年間
ハンガリーも一般的な「1年間」の滞在期間になります。
ハンガリーは、ハンガリーの移民局で「一時滞在許可証」への切り替え手続きをする必要がある点がマイナスポイントです。
総評
ハンガリーはユーロ圏にかかわらず、物価が安いというメリットがあります。
しかし快適な生活をおくるために必要な「ハンガリー語」を日本で会話レベルまで習得して渡航することはかなり困難です。
また渡航してすぐにハンガリー移民局で手続きをする必要があり、現地で語学学校に通うプランでも難しいので4位にしました。
どの国でも気を付けた方がいいこと

犯罪に巻き込まれる
治安が良いと言われている国でも日本と同じ環境ではありません。
夜間ではなくても、スリなどの危険もありますし、お店で騙されたという声もよく聞きます。
外国人・知識がない・言葉があまり話せないという人は、どの国でも狙われやすいです。
一般渡航者よりワーキングホリデービザで渡航される人の方が、20倍以上の人がトラブルに遭っているという数字が出ています。
この数字は安全と言われているオーストラリアでの数字ですので、どこでも気を引き締めて犯罪に巻き込まれないよう注意する必要があります。
犯罪を犯す
犯罪を犯すつもりがなくても、「滞在期間」「就労期間」を過ぎてしまうことがあります。
知らないでは済まされず就労期間を過ぎて働くならば、「不法就労」の罪で国外退去処分を受けることになります。
さらにどの国も文化は違うので、犯罪にはならないくても嫌がられる「音をたてて食事する」ことなども気をつける必要があります。
まとめ
以下の5つのポイント別に、ワーキングホリデー協定国で費用は高いですが人気の2か国と協定国内で費用が安いと言われている2か国を比較しランキング形式で紹介しました。
①ビザ取得の難易度
②かかる費用
③英語が通じるか
④バイトを見つけられるか
⑤滞在期間の長さ
バイトについてはワーキングホリデーのメインの目的ではなく個人差が大きくあります。
それでバイトで滞在資金を補うことができるかもしれませんが、今回のランキングを考慮する際には不確定要素として考えました。
どの国にもメリット・デメリットがありますが、比較すると人気の国は費用が高いですが、快適な生活をおくれます。
費用が安い国は、とりわけ「言語」が最大の壁になるでしょう。
この記事では、費用が安く言語の問題も解決しやすい台湾を一位に選びましたが、紹介した4か国について新たな気づきを得られ、あなたの視野が広がったならうれしいです。